「SUUMO」「LIFULL HOMES」「LIMIA」…物件情報アプリのユーザー属性別ポジショニングマップ2019

「SUUMO」「LIFULL HOMES」「LIMIA」…物件情報アプリのユーザー属性別ポジショニングマップ2019

情報メディアは「LIMIA」、不動産・住宅は「SUUMO」が1位


分析概要

全国のモニター会員の協力により、ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を使用し、「住まい&インテリア」カテゴリのアプリの月間ランキング、属性などを調査しました。
※集計期間:2019年1月
※アプリ名、カテゴリはGooglePlayのアプリカテゴリに準拠。
※アプリユーザー数は、Androidスマートフォンでのインストールおよび起動を集計し、ヴァリューズ保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測。
※グラフ上のアプリ名は以下の通りに省略。

「住まい&インテリア」アプリ、ユーザー数1位は「LIMIA」

進学や就職、異動や転勤などに伴う4月からの新生活に向けて、新しい住まい探しをする人が多くなる1月から3月。その中でも1月は入居募集が年間で最も多い月と言われており、物件情報を探す人も集中します。では、消費者はどのアプリを利用して情報収集を行うのでしょうか? 

Google Playカテゴリ「住まい&インテリア」の2019年1月度における人気アプリの利用実態や利用者属性を、「VALUES eMark+」を用いて分析しました。

まず、2019年1月のユーザー数TOP10のランキングを作成しました【図1】。1位は住まい・暮らしの情報メディア「LIMIA」で、利用者数は月間約270万人。2位と2.6倍以上の差をつけてトップとなっていました。昨年と比較しても利用者数が1.3倍以上に増加しており、着実にユーザーを獲得しています。

2位以降は「SUUMO(スーモ)」などの物件探しアプリが多くランクインしており、TOP10のうち6件が不動産・住宅系のアプリとなっていました。また、昨年と比較して利用者数が顕著に増えているのが、部屋のインテリア実例共有サイト「RoomClip」と、有名不動産サイトをまとめて検索できる「賃貸物件検索」。直近1年間の利用ユーザー数推移【図2】を見ても、「RoomClip」と「賃貸物件検索」の訪問者数は順調に伸びていることがわかります。

「SUUMO」は王道、「goodroom」は女性特化。物件情報アプリのポジショニングマップ

これら「住まい&インテリア」アプリのサービスごとの特徴を調べるため、利用者を性年代別にマッピングしてみます【図3】。すると、利用者属性の違いから、各サービスのポジショニングが見えてきました。

まずは「物件探し」アプリを比較してみます。【図3】では右にプロットされたアプリほど利用者の女性比率が高くなりますが、物件探しアプリの中で最も女性比率が高かったのが「goodroom」でした。「goodroom」はデザイナーズやリノベーションなどのおしゃれな物件探しに特化したアプリで、部屋にこだわりのある若年層女性が利用していることがわかります。

そのほか、物件探しアプリの大手「SUUMO」と「LIFULL HOMES」は左右の中央付近にプロットされ、男女割合はほぼ同数。男性割合が高い物件探しアプリは「アットホーム(at home)」と「Yahoo!不動産」であることがわかりました。

インテリア系アプリ「LIMIA」「RoomClip」は30~40代女性がボリュームゾーン

次に、インテリア系アプリのポジショニングを見てみましょう。【図3】の青色の点線で囲まれている「LIMIA」と「RoomClip」はDIY・インテリアのアイデアを発見できるメディア。これらは女性ユーザー割合が多く、かつ年齢層も比較的高い位置にあります。年齢層が上がるにつれて、物件探しというよりは現在の住まいのリノベーション・整理整頓に目的が変化していく傾向があるのではないでしょうか。

それ以外のアプリでは、独自のポジションを確立していたのが家電の取扱説明書を無料で閲覧できる「トリセツ」。平均年齢が54歳と他アプリに比べて中高年の男性利用者割合が高くなっています。また、外出先から家電の操作ができるスマートリモコンのアプリ「Nature Remo」も男性割合が非常に高いことが分かりました。

このようにデモグラフィックデータを使って各サービスをマッピングしてみると、それぞれのターゲットユーザーや戦略の違いが見えてきます。さらに詳しくアプリ内のコンテンツやデザインといった定性情報を見ていけば、ユーザーが何を価値として利用しているかを考えるきっかけになるでしょう。

本記事の調査は、ヴァリューズのインターネット行動ログ分析ツール「eMark+」を用いて調査を行いましたが、2020年10月に新ツール「Dockpit(ドックピット)」がリリースされました。Dockpitには無料版もありますので、ぜひ以下ボタンよりご登録ください。

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