検索キーワード「おせち」の動向レポート/「手作り派」と「購入派」の訪問サイトランキング

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【eMark+】でみる!お正月「おせち」の検索キーワード動向とネット行動調査


ネット行動分析サービスを提供する株式会社ヴァリューズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:辻本 秀幸)は、お正月の「おせち」について、昨年と今年の動向を分析しました。また、「手作り派」と「おせち購入派」が、どのようなサイトをよく閲覧しているか、ネット行動を分析しました。

分析概要

ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析サービス「VALUES eMark+」を使用し、2014年11月と2015年11月における「おせち」の検索キーワード(上位1000ワード)について、検索数を調査。その動向を分析した。また、全国のVALUESモニターを対象として、2015年11月18日~11月26日に「お正月の過ごし方とおせち料理について」アンケート調査を実施した。
※アンケート回答者数は、男女14,326名。
※サイト訪問者数はPCからのアクセスを集計。ランキング内の「業界」はヴァリューズが独自に定義。

考察サマリ

「おせち」関連の検索キーワードは、今年は「百貨店×おせち」の検索が増加

ここ数年でインターネットでおせちを購入することも定番化してきたようですが、実際のところどうなのでしょうか。まず、「おせち」関連の検索キーワードを2014年と2015年で振り返ってみました【図1】。

「おせち」「おせち料理」「イオン おせち」のキーワードが共通で上位にあるものの、特に2014年では「グル―ポン おせち」「俺の おせち」「小僧寿し おせち」などがランクイン。2015年では、「高島屋 おせち」「三越 おせち」「阪急 おせち」「大丸 おせち」などが入っており、今年のほうが、「百貨店×おせち」の検索が上位に多くあがる結果となりました。

2015年のおせち料理は、手作り派は40.1%、購入派は30.1%、食べない派も29.7%。2016年もほぼ同様の結果に。

また、男女14,326名に「お正月のおせち事情」について、アンケートを実施しました。2015年のお正月は、主に自宅で過ごしていた:65.6% 実家に帰省していた:19.0%と、合わせて85%近くの方が、ゆっくりしたお正月を迎えていたようです【図2】。

次に、おせち料理を食べたかどうかを聞いたところ、手作り派は40.1%、購入派は30.1%、食べない派も29.7%いることがわかりました【図3】。手作り派は、30代以下は自分の両親の手作り、自分の手作りは、40代以上の女性になると50%を超え60代以上の女性は9割近くにものぼります【図4】。

また、購入派が、おせちを買った場所は、スーパー:34.3% 百貨店:16.9%、通販:16.2%、飲食店:10.9%となり、百貨店と通販がほぼ同数となりました【図5】。購入金額は1万円~2万円が29.2%で1位となっています【図6】。

2016年のおせち料理についても、同様の質問をしてみたところ、2015年とほぼ同様の結果となりました。おせち料理やお正月のスタイルは、その人によって定番化してきていると考えられます。

「自分で手作り派」が良く見るサイトは、「白ごはん.com」などレシピ検索サイト、「パルシステム」など食材宅配、食品メーカーサイトも上位に。特に、美容・健康に関心が高い。

「自分で手作り派」のユーザー含有率が高いサイトを、昨年12月度でランキングしてみました。「白ごはん.com」「みんなの今日の料理」「オレンジページ」などのレシピを検索できるサイトのほか、「パルシステム」など食材の宅配、食品メーカーサイトなどが上位であることがわかりました。また、化粧品や健康食品の通販サイトなども上位にあがり、自分で食事を手作りする人は、普段から美容や健康に意識が高いこともわかります。

「おせち購入」派は、「ほっともっと」など宅配サービス、「ファミリーセール グラムール」などファッション通販サイトなどが上位に。普段からネットショッピングの利用がうかがえる。

一方、「おせち購入派」のユーザー含有率が高いサイトを見てみると、「ほっともっと」「楽天デリバリー」など、宅配サービスのほか、「PRESIDENT Online」などのメディアや、「ファミリーセール グラムール」などファッション通販なども上位に。インターネットでの情報収集や、ネットショッピングを日常的に利用している様子がうかがえます。

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

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