Twitterがアルゴリズムを公開!Meta Payの強化にも注目|「2023年6月 コンテンツマーケティング最新動向」レポート

Twitterがアルゴリズムを公開!Meta Payの強化にも注目|「2023年6月 コンテンツマーケティング最新動向」レポート

続々とアップデートや新機能のリリースが行われるSNS。見落としは事業成長に大きな影響を及ぼす可能性もあります。多忙なマーケターに向けて、ヴァリューズのマーケティングコンサルタントが、最新情報の中から押さえておきたい動きを厳選してご紹介。SNS運用担当者やインフルエンサーマーケティング担当者はぜひ参考にしてみてください。


【解説者紹介】

Twitter、フォロワー数よりエンゲージメントを重視





蒋:「2023年6月 コンテンツマーケティング最新動向」レポートでは、TwitterとMetaの気になる動きを紹介しています。

まずTiwtterから説明しましょう。Twitterは3月31日、おすすめタイムラインに表示されるツイートをコントロールするレコメンデーションアルゴリズムをアップデート、その内容を公表しました。










岩間:今までTwitterがアルゴリズムを公表することはなかったですよね。どのような理由があるのですか?










蒋:イーロン・マスク氏によるTwitter買収の背景にヒントがあります。マスク氏は、Twitterは誰もが自由に発言できるプラットフォームであるにもかかわらず、フォロワー数が多い人による発言が重視される傾向を問題視していました。一般ユーザーがもっと自由に発言できるような環境を作るため、一般ユーザーが重視するコンテンツが上位表示されるアルゴリズムにアップデートしたのです。

今回のアルゴリズム公表により、次の3つのことが解明されました。

まずは「ユーザースコアの存在」。具体的には「他のユーザーとやりとりを行った回数とその質」「アカウントの作成日、フォロワー数、デバイスの使用状況」「フォロー/フォロワー数の比率」でスコアがつけられるとされています。

そして、Twitter Blue課金ユーザーのほうがスコアが高いこと。実際、課金ユーザーはおすすめされる確率が2倍~4倍上昇するとのことです。

さらに、アクティブユーザーであることもスコアの高さに影響があるとのことです。リプライに返信するとスコアが大幅にアップすることがわかりました。








岩間:フォロワー数が多いコンテンツよりも、ユーザーが積極的にコメントするコンテンツのほうがおすすめされやすくなったということですね。フォロワー数より、UGCやエンゲージメントを評価していると。

実際に4月からアルゴリズムが変わって、今までのTwitterとどう変わったのか気になります。










蒋:分析結果がまだ出ていないので、推測ベースの考えになりますが、コンテンツ作りの方向性が変わるのではないかと思います。コメントされやすい、活発な議論を起こすコンテンツになるよう意識して作られるようになるかもしれませんね。










岩間:なるほど。例えば、今僕たちが登場しているメディア「マナミナ」のTwitter運用担当者にアドバイスをするとしたら、何を伝えます?










蒋:まずは、一般ユーザーがディスカッションしたくなるトピックや、ニュース性のあるトピックを選ぶ必要があると伝えます。また、単に「この記事をリリースしました」と情報を提供するのではなく、「皆さんはどう思いますか?」と問いかけるような文章を入れたほうが、エンゲージメント率が高くなるのではないでしょうか。コメントする際に一緒にディスカッションしたいユーザーをメンションするのも良さそうですね。

マナミナの投稿にリプライがあったらそれに対して反応すること、そしてリツイートしてもらったら、それをリツイートしてあげるといった対応が大切になってきそうです。










岩間:他にも「皆さんはどう思いますか?」という文章と一緒に、ユーザーがコメントしたくなるようなタイトルや内容を投稿したり、そのような記事を引用したりするといった方法もありそうだと思いました。










蒋:Twitterだけでなく、Instagramのアルゴリズムにおいても、ユーザー品質を評価する指標の「ホーム率」の重要性が高まっています

これからは、どの媒体でもUGC対策が重要になるだろうと考えています。










岩間:フォロワー数を増やす有効な方法のひとつがおすすめに表示されることだとすると、どんな媒体でも、アクティブにコミュニケーションをとっていくことが大切なのですね。




Meta、クリエイター向け収益化ツールとして、Meta Payを強化





蒋:続いてMetaの気になる動きを紹介します。背景としてMetaはFacebookやInstagram上で、認知獲得から購買までワンストップで対応できるようにすることを目指しています。今回紹介するのは、このような取り組みを支える機能です。








蒋:2022年7月頃、FacebookとInstagramはクリエイターの活動促進を目指して、クリエイター向けのNFTサービスに力を入れていました。しかし、先日の業績発表で赤字であることを発表、代わりに「Meta Pay(※)」を強化していくことを宣言しました。
※Meta Pay:Facebook、Instagram、Messengerで安全に支払いができる決済サービス










岩間:クリエイターに対して、投げ銭に近いことをできるようになるということですね。これまでは、メインの収益が商品紹介をした際に企業からもらうお金だったものが、ユーザーからも投げ銭のような形で支援をもらえる導線が整いつつあると。










蒋:そうですね、収益を上げられるのであれば、クリエイターも一層積極的に投稿してくれるようになるでしょう。それによって、その媒体でしか見られないような独自コンテンツが増えたら、一般ユーザーもどんどん増えていくのではないでしょうか。










岩間:フォロワー数が2、3000人くらいの人のモチベーションアップにも繋がりそうですね。これまではインフルエンサーと呼ばれるレベルでないと、企業からまとまったお金をもらうことは難しい状況でした。今後は、フォロワー数が多くなくても、たった1人のコアなファンから何かもらえるかもしれないですから。








蒋:以上、6月のコンテンツマーケティング動向「SNS編」でした。





完全版のレポートは下記フォームから無料でダウンロードできます。ぜひお申し込みください。

ホワイトペーパーダウンロード【無料】|コンテンツマーケティング最新動向レポート(2023年6月版)

資料のダウンロードURLを、ご入力いただいたメールアドレスに送付させていただきます。
ご登録頂いた方にはVALUESからサービスのお知らせやご案内をさせて頂く場合がございます。

この記事のライター

IT企業でコンテンツマーケティングに従事した後、独立。現在はフリーランスのライターとして、ビジネスパーソンに向けた情報を発信しています。読んでよかったと思っていただける記事を届けたいです。

関連する投稿


YouTube, Shorts & TikTok: Comparing Gen X, Y, & Z! Usage rates, how they’re used, & effectiveness of ads <Part 2>

YouTube, Shorts & TikTok: Comparing Gen X, Y, & Z! Usage rates, how they’re used, & effectiveness of ads <Part 2>

Gen Z has been enjoying videos since their school days and known as one of the first to adopt short-form videos. We’ll analyze how they use video-format social media and compare with Gen X and Y. This analysis will cover medium usage, popular content, daily integration, purchasing behavior, and awareness.


ソーシャル分析で消費者のリアルな声を掴むには

ソーシャル分析で消費者のリアルな声を掴むには

近年、年齢や国籍を問わず、SNSは人々の生活に欠かせない存在となっています。SNSの口コミを活用して、マーケティング課題を解決するための調査方法は「ソーシャル分析」と呼ばれます。本記事では、ソーシャル分析の定義と事例を紹介します。 (ソーシャルメディア分析、ソーシャルリスニング、SNS分析は、本記事ではソーシャル分析と総称します。)


YouTube, Shorts, & TikTok: Comparing Gen X, Y, & Z! Usage rates, how they’re used, & effectiveness of ads <Part 1>

YouTube, Shorts, & TikTok: Comparing Gen X, Y, & Z! Usage rates, how they’re used, & effectiveness of ads <Part 1>

Gen Z has been enjoying videos since their school days and known as one of the first to adopt short-form videos. We’ll analyze how they use video-format social media and compare with Gen X and Y. This analysis will cover medium usage, popular content, daily integration, purchasing behavior, and awareness.


YouTube, YouTube Shorts, & TikTok usage: TikTok is about 40%! “Learning” for YouTube & “Trends” for TikTok

YouTube, YouTube Shorts, & TikTok usage: TikTok is about 40%! “Learning” for YouTube & “Trends” for TikTok

Compared to YouTube, which has a high usage rate, what is the usage rate of short-form videos, like YouTube Shorts and TikTok? What are their most popular videos, their position in daily life, how are they used? Which leads to purchasing a product? Based on the survey data, we investigated the usage of each medium.


The number of next-gen social media “Bluesky” users is rapidly growing. Is it the newest trend among Gen Z?

The number of next-gen social media “Bluesky” users is rapidly growing. Is it the newest trend among Gen Z?

When X’s (formerly Twitter) specs changes, Bluesky was seen as a potentional alternative to X, but it struggled to gain traction. However, after removing its invite-only system on February 7, 2024, user numbers surged as anyone was now allowed to make an account. We'll examine user demographics and usage of Bluesky.


最新の投稿


ホットリンク、Instagramマーケティングのための分析ツール「hashpick」を提供開始

ホットリンク、Instagramマーケティングのための分析ツール「hashpick」を提供開始

株式会社ホットリンクは、Instagramのあらゆるデータを可視化し、Instagramマーケティングの効果を最大化する分析ツール「hashpick(ハッシュピック)」の提供を開始したことを発表しました。


Hyundai, South Korea's largest automobile manufacturer. Investigating the reaction to their new EV "KONA"

Hyundai, South Korea's largest automobile manufacturer. Investigating the reaction to their new EV "KONA"

Hyundai re-entered the Japanese market in 2022 and began selling its compact SUV KONA EV in November 2023. It attracted attention for its relatively affordable price (3,993,999 yen) among other EV SUV models. Based on KONA web page visitors, we’ll analyze the interest segment, other manufacturers, and traffic sources.


Faber Company、SEOプラットフォーム「ミエルカSEO」にAI チャット機能を追加

Faber Company、SEOプラットフォーム「ミエルカSEO」にAI チャット機能を追加

株式会社Faber Companyは、SEOプラットフォーム「ミエルカSEO」に新たな機能として「AI チャット機能」を追加したことを発表しました。


母の日に約7割がプレゼントを購入する予定!母の日ギフトへの関心は昨年より高まる【母の日.me調査】

母の日に約7割がプレゼントを購入する予定!母の日ギフトへの関心は昨年より高まる【母の日.me調査】

Groov株式会社は、同社が運営する母の日に特化したメディア「母の日.me」にて、全国の10代~70代の男女を対象に母の日ギフトに対する意識、購買動向に関するアンケート調査を実施し、結果を公開しました。


チラシのクーポン、約7割が使用経験あり!クーポンきっかけで初めて来店した方も【NEXER調査】

チラシのクーポン、約7割が使用経験あり!クーポンきっかけで初めて来店した方も【NEXER調査】

株式会社NEXERは、株式会社アドワールドと共同で「チラシについているクーポン」に関するアンケートを実施し、結果を公開しました。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

アクセスランキング


>>総合人気ランキング

ページトップへ