VALUES Marketing Dive 2025レポ｜顧客理解の実践知が詰まったイベントの見どころとは

2025年3月にMakuakeで販売開始、"目標金額の4,000%超"＝4,654万円の支援で話題沸騰となった珈琲焙煎機「MY ROAST」。

その開発は「本当にニーズがあるのか」「根拠のある社内提案ができない」というモヤモヤから始まりました。

データ分析とユーザー行動の“実像”に迫ることで、ターゲットの姿が鮮明になり、社内の説得もスムーズに。展示会では熱狂的なユーザーの登場が確信となり、成功の連鎖が始まりました。

「新商品・新規事業の確度が上がらない」とお悩みの方へ、どんなデータ&分析が突破力になったのか、ぜひセッションをご覧ください。

TimeTree・電通・ヴァリューズの3社によるセッションでは、「プロポーズから入籍まで平均79日」「仏滅より大安の納車が64%も多い」など、ライフイベントに紐づく具体的なユーザー行動が膨大な予定データから明らかに。

「何日前から何を検索していたか」「競合比較の進み方」等、検索データとの掛け合わせで、解像度バツグンのカスタマージャーニーも可視化されます。

データの相乗効果で「次に来る行動」まで手に取るように見えるようになる、最先端のデータマーケティングを知りたい方は必見です。

クライアント向けの広告提案を行うイーエムネットジャパンは、「根拠となるデータが不足している」「データ活用や分析のノウハウが特定の社員に偏る」という課題を抱えていました。

そうした背景のなか、プランニングツール＆ナレッジ共有の仕組み導入で、提案の質の向上・脱属人化を実現しました。Web行動ログを分析できる「Dockpit」を導入することで、大型案件の受注率は30％アップ／1社あたりの広告費が約2倍に。さらに、資料・企画書ナレッジシェアクラウド「Pitchcraft」の導入により、利用している社員の満足度は8割／工数削減ができたとの声で、組織にダイレクトなインパクトをもたらしました。

クライアントへの提案の質が上がらない」「プランニングの工数削減がしたい」とお悩みの方は必見です。

パナソニックが新規事業としてインナーケアサービス「RizMo」を開発した事例をもとに、**「価値づくり（開発）」と「価値伝達（マーケティング）」を繋ぐ**顧客理解のプロセスを紐解きます。

開発段階でユーザーと向き合い「リアルな一人」の顧客像を深く理解し、その顧客にどう情報を届けるかをデータで徹底的に分析。

「価値づくり〜伝達」までを一体化して進めるアプローチの重要性とは。メーカーの商品企画、新規事業に携わる方におすすめのセッションです。

一部の担当者に偏っていたデータ分析を、「営業部門が自らリアルタイムで分析・施策検証できる仕組み」に自社を変革した日比谷花壇。

「自分で見たい数字がすぐ見える」環境づくりをどのように叶えていったのか、ツール導入だけでなく、組織に活用を定着させるまでのリアルな道のりを紹介しています。

「データをクイックに分析して施策に活かしたい」「データ分析が属人化している」とお悩みの方は必見です。

セッションのトリを飾ったのは、痔の薬「ボラギノール」を扱う天藤製薬。誰もが知るこのブランドが実践しているマーケ戦略と考え方について紹介しています。

「痔にはボラギノール」というメッセージが、なぜここまで広く認知されているのか、認知させているのか、実行動データで確信を得て、販売シェアを向上させたニッチトップの戦略は、全てのマーケターに示唆を与えます。

企業でブランド統括をする方や広告担当者に特におすすめのセッションです。

これまでの経験や思い込みを“データ×顧客視点”で再定義し、本当に価値あるアクションへとつなげる――。VALUES Marketing Dive 2025は、その最前線がギュッと詰まったイベントでした。本記事で興味を持たれた方は、ぜひ第2回2025年7月15日（火）13:00～17:00の配信で、各社のリアルな知見・ノウハウをご覧ください。