【Point1】消費意欲は夏休みやボーナス期らしい傾向はみられるも、例年ほど高まらず
夏休みやボーナス期を迎える7月は、例年消費意欲指数が大きく上昇する月ですが、今年は前月比で+0.8ptにとどまりました。前年比では-1.4ptの低下と、過去5年間の7月として最も低い数値となりました。
消費意欲指数の理由をみると、前月と比べて、消費にポジティブな回答はやや増加し、ネガティブな回答は減少しています。
具体的にポジティブな回答では、「(夏休みや夏服を買いたいなど)季節的な意欲向上」「(ボーナスなどで)金銭的に余裕がある」が増加しています。ネガティブな回答では、「今後の出費予定のために我慢」が減少しており、前月比では、夏休みやボーナスのある7月に特徴的な変化となりました。
前年の調査結果と比べると、消費にポジティブな回答は減少し、ネガティブな回答は横ばいとなりました。具体的にポジティブな回答では、「(買い物をしていない反動など)満足のため」「(ボーナスなどで)金銭的に余裕がある」で減少が目立っています。ネガティブな回答では、「金銭的な理由で節約、我慢」がやや増加したのみで、前年から大きく増減した回答はみられませんでした。また、「物価高・値上げ・円安」は、昨年から引き続き高い水準で推移しています。
依然続く物価高の影響に加え、コロナ禍明けの反動的な消費意欲が落ち着いたことと、ボーナス期にもかかわらず金銭的な余裕が高まりきらないことから、例年の7月ほど消費意欲の上昇は期待できないようです。
【Point2】カテゴリー別消費意向は、「レジャー」のみで前月比増
「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は28.2%で、前月比では+1.6ptと上昇、前年比では+0.5ptと横ばいになりました。
16カテゴリー別の消費意向をみると、前月比で20件以上増加したものは「レジャー」のみで、20件以上減少したものはありませんでした。また、前年比では20件以上増加・減少したカテゴリーはありませんでした。
夏休みを前に「レジャー」への消費意向は高まるも、その他のカテゴリーではあまり変化がないことがうかがえました。
出典元:株式会社博報堂
引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000730.000008062.html
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