生成AIの利用率は、Z世代でも約5割
はじめに「利用したことがある生成AIツール」を伺ったところ、何らかのツールを使ったことがあると回答した方は回答者の49.2%となり、残りの50.8%の方は、生成AIツールの利用経験がないことがわかりました。男女別の利用経験をみると、男性が約56%、女性が約46%と、特に男性の利用経験者の割合がやや高くなっています。
総務省の調査では、2024年の個人の生成AI利用経験は26.7%、うち20代は44.7%が利用経験ありと回答しており、この世代の利用率は日本全体平均の約2倍となっています。
一方、今回のアンケートで「利用経験なし」と答えた方(50.8%)のうち、約6割は「今後使ってみたいツール」についても「特にない」と答えており、Z世代でも興味の有無が二極化しています。
(参考)総務省 情報通信政策研究所『令和7年版情報通信白書(概要)』2025年7月
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r07/summary/summary01.pdf
「毎日」使う人は14%、「週1回以上」使う人の合計は6割超え
続いて、生成AIの利用経験がある方に「利用頻度」について伺ったところ、生成AIを使ったことがあるZ世代の約6割が、週1回以上の頻度でAIを活用しており、そのうち14%は「毎日」と回答し、日常的なツールとして定着しつつある様子が伺えます。
一方で、「1度試しただけ」というライトユーザーも12%存在し、利用経験はあっても継続的には使っていない層も見られました。
よく使うツールは「ChatGPT」を筆頭とした、テキスト系ツールが上位に
次に、生成AIの利用経験がある方に「よく使うツール」を伺ったところ、最も利用率が高かったツールは「ChatGPT」でした。
2位以下は「Gemini」、「Microsoft Copilot」、「Grok」と続き、テキスト系のツールがランキングの上位を占める結果となりました。
Z世代が考える「AIと上手につきあっている人」とは、使いこなすだけではなく、AIに頼りすぎず、自分の考えも踏まえて判断できる人
「AIと上手につきあっている人」についての質問では、デジタルリテラシーが高く、AIの長所短所を理解した上で創造的に活用できる人、例えば 「自分のアイデアとAIの力を融合させ新しいものを生み出す人」や「AIに任せられる簡単な作業は任せて生まれた時間で付加価値を出す人」が“上手につきあっている”と捉えられていました。
AI活用へのスタンスは一様ではないものの、総じてZ世代自身はAIを前向きかつ主体的に活用できる人材像を思い描いている傾向が伺えます。
調査概要
『AIに関するMERYアンケート』調査概要
〖調査方法〗インターネット調査
〖調査期間〗2025年7月2日〜7月6日
〖調査対象〗全国の15歳〜29歳の男女
〖集計サンプル数〗1,000名
出典元:株式会社MERY
※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。





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