わずか半年で倍増!マーケターの情報収集はAI活用が4割以上と最多に
まずはじめに、マーケティング施策に関連する情報収集手段について尋ねました。
同社が実施した2025年12月調査データと比較したところ、情報収集の仕方に大きな変化が見られました。
【マーケティング施策に関する情報収集手段の変化(2025年12月 vs 2026年7月)】
■ AIツール上での検索やAIO(AI要約・回答機能)の活用
・2025年12月:22.6%
・2026年7月 :44.6%(★約2倍に激増)
今回の調査で最も高かったのは『AIツール上での検索やAIO(AIによる要約・回答機能)の活用(44.6%)』となり、わずか半年前は「全体の2割程度」に過ぎなかったAIツールでの情報収集が、今や44.6%と「約2倍」に急増し、マーケターが最も活用する手段となりました。知りたい情報が最初からコンパクトにまとめられて手に入るAIツールの仕組みが好まれているのではないでしょうか。
つまり、マーケターのAI活用が伸びているため、従来の広告やSEOだけに頼る企業は、今後マーケターの情報収集網から遮断される可能性があると考えられます。その点からもAI対策が必要となるでしょう。
その他の手段としては、『業界専門メディア・ニュースサイト(36.6%)』や『ウェビナーやカンファレンス(34.7%)』、『資料請求(ホワイトペーパーや白書)(31.6%)』が半年前と比較し、上位に挙がっています。
自社内だけで情報を完結させるのではなく、社外のメディアやイベント、専門資料などを頼り、自ら能動的に有益な情報を掴みにいこうとするマーケターの姿勢がうかがえます。
つまり、情報を提供する企業側としては、専門メディアへの露出やウェビナーの開催、資料(WP)の公開といった「社外に向けた多角的かつ活発な情報発信」を継続して行えているかが、情報感度の高いマーケターに選ばれるための不可欠な条件になっていると言えます。
半数以上が「活用していない」から一転、今や9割以上が日常業務でAIを取り入れる時代へ
続いて、マーケティング業務におけるAIの具体的な活用状況について尋ねました。
同社が実施した2025年12月調査データと比較したところ、現場での導入が非常に大きく進んでいることが分かりました。
【業務におけるAIの活用状況(2025年12月 vs 2026年7月)】
■すでに広範囲で活用している、部分的に活用していると答えた方の割合
・2025年12月:44.4%
・2026年7月 :94.0%
業務でAIを『すでに広範囲で活用している(45.4%)』『部分的に活用している(48.6%)』を合わせ、9割以上が業務に取り入れていると回答しました。
2025年12月の調査時は、『活用していない』と回答した人が半数以上を占めていましたが、今回の調査ではわずか1割以下となっています。
今やAIは「新しく導入するかどうかを迷うもの」というフェーズをはるかに超えて、日々の業務を支える「当たり前の道具」として、現場に無くてはならないものに変化していると考えられます。
最もおすすめのAIツールは「ChatGPT」がトップ
では、実際に現場でよく使われ、支持されているのはどのツールなのでしょうか。
業務でAIを活用している担当者を対象に、「最もおすすめのAIツール」を尋ねました。
マーケターが現場で最も支持するAIツールは、『ChatGPT(37.7%)』と『Gemini(22.0%)』が2強となり、過半数を占めました。
注目すべきは、画像生成の『Adobe Firefly(7.8%)』や、スライド作成を効率化する『Gamma(7.3%)』が続いている点です。マーケターが日々のライティングや調べ物だけでなく、バナー作成や提案資料の作成といった「マーケティング実務の現場」に直結するツールを賢く使い分けている実態がうかがえます。
このように日々の業務でAIツールが身近になる中、担当者はAIに関する最新情報をどこから入手しているのか、情報収集の手段についても尋ねています。
最も高いのは『公式のリリースノート』ですが、コミュニティやYouTubeも上位に食い込んでいます。
常にトレンドの最先端を追うマーケターだからこそ、開発元の一次情報をいち早くキャッチしつつ、コミュニティや動画から「実際のマーケティング施策にすぐ転用できる実践ノウハウ」を能動的に吸収している姿が浮き彫りになりました。
半数近くが「関心なし」だった前回調査から一転!2026年最新調査では3.4%に減少。LLMO対策への意識が高まる
次に、生成AIの検索結果に自社の情報を引用・参照してもらうためのアプローチである「LLMO対策」への関心度についても訪ね、同社が実施の2025年12月調査データと比較を行っています。
調査の結果、LLMO対策の実施状況は『外部企業の活用を導入検討している(37.3%)』が最も高く、次いで『情報収集している段階(27.2%)』、そしてすでに5社に1社以上となる『すでに実施している(22.9%)』と続きました。
これらを合わせると、実に9割以上の企業がLLMO対策に向けて何らかのアクションを起こしていることが明らかになりました。半年前(2025年12月)の調査では、全体の半数近く(49.6%)が『関心はない』と回答していたのに対し、今回の調査ではわずか3.4%にまで激減しており、企業の危機感はかつてない高まりを見せています。
他社のLLMO対策が急速に進み、競合の情報が優先的にAIに引用・紹介されるようになれば、ユーザーがAI上で比較検討する際には、自社の商材・サービスが『検討候補にすら入らない』という、致命的な機会損失に繋がる可能性があることが示唆されています。
業界別では『製造業』のLLMO対策が約3.5倍に増加!AI検索対応はデジタル業界中心から全業界へ
さらに同じ「LLMO対策」への関心度について、業界別で回答結果を詳しく比較しました。
LLMO対策への取り組みを業界別に見ると、特に「製造業」における爆発的な変化が浮き彫りになりました。
半年前(2025年12月)の調査では、製造業でLLMO対策を『すでに実施している』と回答した割合はわずか8.8%にとどまっていましたが、今回の調査では30.5%と、わずか半年で約3.5倍に急増しています。
さらに他の業界においても検討や情報収集が活発に行われており、特に『金融・保険(44.7%)』『教育・人材(35.9%)』などの業界では、外部企業の活用を『導入検討している』と回答した割合が4割前後と、検討が進んでいる様子が見えてきます。
2025年末の時点では、ITやデジタル領域に近い業界が中心となって対策を模索していましたが、現在では製造業をはじめとする幅広い産業においても、具体的な対策の導入が急速に進んでいることが分かります。
どの業界でも、ユーザーが日常の情報収集でAIを使うようになる中、自社の製品情報や仕様がAIの回答に正しく引用される仕組みづくりが、企業規模や業種を問わず本格的な運用フェーズに入っていると考えられます。
AIの回答に選ばれるために全業界が共通して取り組む施策は「自社の独自データ」の発信
続いて、具体的にどのような施策を実施、または導入予定であるかを尋ねました。
すべての業界において『独自の調査データやアンケート結果を盛り込んだレポート・記事を公開している』という回答が過半数を超えており、今や業界を問わずLLMO対策の主軸となっています。
特にピックアップした下記2業界でも顕著にニーズが高まっています。
SaaS業界: 「独自の調査レポートの公開」の実施率が、前回の43.3%から54.3%へと大幅に増加。
医療・ヘルスケア: もともと前回時点で54.6%と高い水準にありましたが、今回はさらに60.0%まで上昇し、取り組みをより強化しています。
業種や取り扱う商品が異なっていても、多くの企業が共通して自社にしか出せないオリジナルの数値や実態レポート、すなわち一次情報を発信することを重視している現状が見えてきます。
また、その他の施策としては『構造化データマークアップを実装し、AIが情報を理解しやすいように最適化している』という項目も同様に重視されているようです。
※全業界(製造業、小売・EC業界、飲食・食品業界、SaaS業界、IT・通信、金融・保険、不動産・住宅、医療・ヘルスケア、教育・人材、旅行・観光業界)の調査結果については、資料よりご確認いただけます。
手探りの状態から、より確実な成果を目指すためのリアルな声とは
最後に、『今後どのようにLLMO対策を強化・改善していきたいと考えているか』について尋ねました。
多くの担当者がこれからの取り組みを見据える中、現場から寄せられた具体的な声をいくつか抜粋してご紹介します。
・ 『コンサルティングや専門家の意見を聞いて、具体的な対策を検討したい』(50代/男性/教育・人材)
・『まだ調べ始めたばかりで探り探り。全体的に知識を深めていきたい』(40代/男性/教育・人材)
・ 『効率的かつコストパフォーマンスを意識していきたい 』(30代/男性/SaaS業界)
・『活用できるように研修などをしていきたい』(40代/男性/飲食・食品業界)
多くの企業が「まずは自分たちで調べ、できることから始めてみたものの、ここからさらに一歩踏み込んだ成果を出すための方法を模索している」という現状が伝わってきます。
「技術的な知識の不足」という壁を乗り越えるために、今後は外部の専門的な知見を上手に取り入れたり、社内向けの勉強会や研修を通じて、組織全体の理解と運用の質を底上げしていきたいという、長期的で前向きな姿勢がうかがえます。
調査概要
調査テーマ:マーケティングにおけるAI活用やLLMO対策の実態調査
調査期間:2026年07月02日(木)~2026年07月06日(月)
調査方法:PRIZMAが提供する調査PR「PRIZMA」によるインターネット調査
調査人数:1,032人
調査対象:調査回答時にマーケティング業務を担当する担当者と回答したモニター
調査元:株式会社PRIZMA
モニター提供元:サクリサ
出典元:株式会社PRIZMA
リサーチ&企画力、コンテンツ力、メディアリレーション。 3つの要素を組み合わせることで、PRの新たな地平を生み出す。 PRIZMAは全く新しい形のPRエージェンシーです。
※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。







マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。
編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。