10代の検索行動はChatGPTの利用率が約4割に!全世代を通じてChatGPT利用者の7割が検索エンジンの代替として新たに定着【サイバーエージェント調査】

10代の検索行動はChatGPTの利用率が約4割に!全世代を通じてChatGPT利用者の7割が検索エンジンの代替として新たに定着【サイバーエージェント調査】

株式会社サイバーエージェントは、同社のインターネット広告事業におけるGEO研究を行う専門組織「GEO Lab.(GEOラボ) 」にて、全国10代~60代の男女を対象に生成AIのユーザー利用実態に関する調査を実施し、結果を公開しました。


検索行動における、生成AIの台頭

日常の検索行動において利用するサービスについて尋ねたところ、全体の21.3%が「生成AIサービス」を利用していると回答しました 。

これは、依然として主流である1位「検索エンジン」(91.9%) 、2位「SNS」(77.3%) と比べれば差はあるものの、生成AIが情報収集の新たな選択肢として確立されつつあることを示す結果となりました。

個別の利用サービスでは、検索エンジンの「Google」(77.2%)がトップであるものの、生成AIサービスである「ChatGPT」が17.3%の利用率で存在感を示しています 。

【図1:日常の検索行動において利用するサービス(全世代)】 ※複数回答可

【図2:日常の検索行動において利用する、個別サービスについて(全世代)】 ※複数回答可

若年層で加速する「検索行動」スタイルの変化

世代別に見ると、若年層における検索行動の変化が特に顕著です。10代では、「ChatGPT」の利用率が42.9%に達し、大手検索エンジンである「Yahoo! JAPAN」の31.7%を10ポイント以上、上回りました。

また、20代では「YouTube」(72.8%)の利用率が「Google」(72.0%)とほぼ同等となっており、従来の検索エンジン一辺倒ではない、多様な情報収集スタイルが若年層で浸透している様子がうかがえます。

【図3:日常の検索行動において利用する、個別サービスについて(世代別)】 ※複数回答可

一度使えばやめられない?生成AIの高い継続利用率と、検索エンジンからの置き換えの実態

検索エンジンと生成AIの双方を利用したことがあるユーザーに、検索エンジンの代わりに生成AIの利用経験を尋ねたところ、70.5%が「生成AIを(過去に利用し)現在も使用することがある」と回答しました 。

この傾向は10代(70.4%)から60代(73.3%)まで、全世代で7割超えという共通した高い継続利用率を示しており、生成AIによる検索体験があるていど満足度の高いものであることが推察されます 。

さらに、現在も検索エンジンの代替として生成AIを利用しているユーザーに対し、検索エンジンから生成AIへの切り替わりの度合いを質問したところ、全体の30.1%が「検索エンジンから生成AIに半分以上切り替わっている」 と回答しました 。

特に10代(35.8%)と20代(35.4%)では、その割合が他の世代より高く、若年層を中心に検索行動におけるメインツールが、検索エンジンから生成AIへと移行しつつある可能性を示唆しています 。

【図4:検索エンジンから生成AIへの切り替わりの度合い】 ※双方利用中のユーザーに対し質問(n=1,337)

生成AIサービスで使われるのは?「ChatGPT」が圧勝も、50代以上では「Gemini」も人気

検索行動で利用する生成AIサービスにおける個別サービスにおいて、「ChatGPT」が77.6%と圧倒的なシェアを占めています 。特に10代(87.7%)、20代(85.9%)での利用率は8割を超えており、生活に浸透しつつあることがうかがえます。

一方で、50代(43.3%)、60代(44.2%)では「Gemini」の利用率が4割を超えるなど、高年齢層ではGeminiも有力な選択肢となっていることが分かりました 。

【図5:日常の検索行動で利用する生成AIサービスにおける、個別サービスについて(全世代)】 ※複数回答可

【図6:日常の検索行動で利用する生成AIサービスにおける、個別サービスについて(世代別)】 ※複数回答可

調査概要

調査名 :生成AIのユーザー利用実態調査
調査対象:全国の10代~60代の男女 9,278名
調査方法:インターネット調査
調査期間:2025年5月23日~5月24日
調査機関:株式会社マクロミル
調査主体:株式会社サイバーエージェント インターネット広告事業本部 GEOラボ

出典元:株式会社サイバーエージェント

引用:https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=32480

※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連するキーワード


マーケティング AI

関連する投稿


【December 2025 core update】Googleコアアルゴリズムアップデートをリリース(2025年12月)

【December 2025 core update】Googleコアアルゴリズムアップデートをリリース(2025年12月)

Googleが2025年12月のコアアルゴリズムアップデート(December 2025 core update)をリリースしました。


オンラインギフトを贈った経験がある人が約5割!10代では"体験型ギフト"が人気【LINEリサーチ調査】

オンラインギフトを贈った経験がある人が約5割!10代では"体験型ギフト"が人気【LINEリサーチ調査】

LINEリサーチは、全国の15~69歳の男女を対象に「オンラインギフト(eギフト)」を贈った経験について調査し、結果を公開しました。


電通グループ、「世界の広告費成長率予測(2024~2027)」を発表

電通グループ、「世界の広告費成長率予測(2024~2027)」を発表

電通グループは、世界56市場から収集したデータに基づき、「世界の広告費成長率予測」の最新値を発表しました。


【無料レポート】デジタル・トレンド白書2025 – with AI編|ダウンロードページ

【無料レポート】デジタル・トレンド白書2025 – with AI編|ダウンロードページ

「デジタル・トレンド白書2025 – with AI編」は、急速に拡大し始めた「With AI」社会における消費者の行動変容を、国内最大規模の行動ログデータとアンケート調査に基づき分析したものです。各生成AIのユーザー推移やヘビーユーザーの属性分析、ChatGPT・Gemini等のサービス比較に加え、ビジネス・プライベートシーンでの活用実態、「AI彼女・彼氏」アプリの台頭など、AIトレンドに関する多角的な調査・コラムを収録しています。


ファン育成施策を行った企業の84.1%が効果を実感!「関係値の可視化」「顧客との継続的なコミュニケーション」がファン育成の重要な要素に【kazeniwa調査】

ファン育成施策を行った企業の84.1%が効果を実感!「関係値の可視化」「顧客との継続的なコミュニケーション」がファン育成の重要な要素に【kazeniwa調査】

株式会社kazeniwaは、ファン施策の実施率およびファン育成施策の効果に関する調査を実施し、結果を公開しました。


ページトップへ