Twitterが「X」になって早2年。若者が“Twitter呼び”を続ける理由をデータで考察

Twitterが「X」になって早2年。若者が“Twitter呼び”を続ける理由をデータで考察

SNSを代表する存在であったTwitterは、2023年7月24日に「X(エックス)」へ名称変更し、世の中を驚かせました。「X(旧Twitter)」という表記が使われるようになってから2年以上が経ちますが、日常生活やSNS上では依然として「Twitter」と呼ぶ人も多く見られます。本記事では、「Twitter」と呼ぶ人と「X」と呼ぶ人に、どのような違いがあるのかを分析しました。


Twitter呼びはどこまで残ってる?

この記事では、「検索で入力する名称」と「普段の会話で用いる名称」がおおむね一致するという前提で分析していきます。まず「Twitter」と「X」の検索者をそれぞれ見ていきましょう。

なお分析には、毎月更新される行動データを用いて、手元のブラウザで競合サイト分析やトレンド調査を行えるヴァリューズのWeb行動ログ分析ツール『Dockpit(ドックピット)』を用います。

図:「Twitter」「X」の検索者数推移

「Twitter(ツイッター、ついったー含む)」「X(エックス、えっくす含む)」のキーワード検索者数
調査期間:2023年11月~2025年10月
調査デバイス:PC&スマートフォン


検索者数(人)2023年11月2024年7月2024年9月2025年10月
Twitter2,360,0001,650,0001,530,0001,280,000
X1,550,0001,670,0001,630,0002,050,000


名称変更から約3か月後の2023年11月時点では、「Twitter」検索者が60%、「X」検索者が40%で、依然として「Twitter」呼びが主流であったことがわかります。しかし2024年7月には「X」の検索者数が「Twitter」に並び、同年9月からは「X」が「Twitter」を上回っています。最新の2025年10月のデータでは「X」が62%、「Twitter」が38%となり、「X」呼びが主流になったことが確認できます。

2025年10月現在、「X」呼びが主流であるものの、「Twitter」呼びも38%おり、依然として旧名称を使い続けている人が一定数いることが分かります。

Twitter派、X派はそれぞれどんな人?

では、「Twitter」が「X」に名称変更された現在、「Twitter」と呼ぶ人と「X」と呼ぶ人には、どのような特徴があるのでしょうか。

Xアプリ利用者の属性

最初に、X(旧Twitter)アプリの利用者像から整理してみましょう。

図:「X(旧Twitter)」アプリ利用者の性別

「X(旧Twitter)」アプリ利用者の性別
調査期間:2023年11月~2025年10月
調査デバイス:PC&スマートフォン

若干男性が多いものの、男女比はほぼ1:1となっています。

次に年代を見ていきましょう。

図:「X(旧Twitter)」アプリ利用者の年代

「X(旧Twitter)」アプリ利用者の年代
調査期間:2023年11月~2025年10月
調査デバイス:PC&スマートフォン

ネット利用者全体と比較して、X(旧Twitter)アプリ利用者は20代と30代の割合が高くなっています。特に20代が最も多く、若者に人気のアプリと言えるでしょう。

Twitter派とX派それぞれの属性

Twitter派とX派、まずはそれぞれの性別を見ていきましょう。

図:「Twitter(ツイッター、ついったー含む)」「X(エックス、えっくす含む)」検索者の性別

「Twitter(ツイッター、ついったー含む)」「X(エックス、えっくす含む)」検索者の性別
調査期間:2023年11月~2025年10月
調査デバイス:PC&スマートフォン

Twitter派は若干男性の割合が高くなっていますが、Xアプリ利用者の性別とそこまで大きく変わりませんでした。

次に年代を見ていきましょう。

図:「Twitter」「X」検索者の年代(2023年11月~2025年10月)

「Twitter(ツイッター、ついったー含む)」「X(エックス、えっくす含む)」検索者の年代
調査期間:2023年11月~2025年10月
調査デバイス:PC&スマートフォン

Twitter派は、20代と30代が特徴的に多くなっていることがわかります。X派は40代、次いで30代が多くなっています。X派はTwitter派よりも年齢層が高くなっていることがわかります。

いち早くX呼びに順応した人は?

では、X呼びが主流になる前にX呼びをしていた人はどんな人なのでしょうか。年代を見てみましょう。

図:「Twitter」「X」検索者の年代(2023年11月~2024年6月)

「Twitter(ツイッター、ついったー含む)」「X(エックス、えっくす含む)」検索者の年代
調査期間:2023年11月~2024年6月(Twitter呼びが多数派の期間)
調査デバイス:PC&スマートフォン

早期にX呼びをしていた人のデータですが、先ほどのデータと比較すると、より40代の割合が高くなっていることがわかります。若者よりも中年層の方が変化に素早く対応していることが分かります。

変化への順応が早いのは中年層。若者がTwitter呼びにこだわる理由は?

X(旧Twitter)は2006年3月にサービスを開始し、2008年4月には日本語版が登場しました。2010年には、当時のTwitterでよく用いられていた『~なう。』がユーキャン新語・流行語大賞を受賞(引用:「なう」が新語・流行語大賞トップ10入り)し、一大ブームとなりました。

あれから15年、当時中高生だった世代は今では20〜30代となり、Twitter派の年齢層と重なります。青春期をTwitterと共に過ごした世代は、その呼び名に強い愛着を持ち、今もなお“Twitter”と呼び続けているのかもしれません。

逆に、現在の40代はTwitterが流行した頃にはすでに25歳~34歳であり、若い世代ほど深くのめり込む年齢ではなかった可能性があります。そのため、今の20代・30代に比べてTwitterへの愛着は薄く、これまでにも多くの変化を経験してきたことから、呼び名の変更にも柔軟に対応できるのかもしれません。

また、「中年は変化に慎重だと見られがち」というステレオタイプ的な見方があるからこそ、流行に遅れをとりたくない、時代に取り残されたくないという意識が働き、むしろ積極的に「X呼び」に順応した可能性も考えられます。

まとめ

今回は、「Twitter」派と「X」派の属性をまとめました。新名称がどれくらいの期間で定着するのか、また、変化に順応しやすい世代と旧名称にこだわる世代といった違いも見えてきました。

呼び方の選択ひとつにも世代ごとの価値観や適応力が反映されており、世の中への理解を深める一歩として参考になりそうです。

【無料レポート】2025年最新!SNSユーザー数ランキング(全30サービス)

https://manamina.valuesccg.com/articles/4597

国内30のSNSアプリを対象とした「SNSユーザー数ランキング」調査レポートのダウンロードページ(2023年8月~2025年8月)。国内SNS市場における各サービスのMAU(月間アクティブユーザー数)やユーザー属性を明らかにしています。

▼今回の分析にはWeb行動ログ調査ツール『Dockpit』を使用しています。『Dockpit』では毎月更新される行動データを用いて、手元のブラウザでキーワード分析やトレンド調査を行えます。無料版もありますので、興味のある方は下記よりぜひご登録ください。

dockpit 無料版の登録はこちら

\Googleでマナミナをフォロー!/

この記事のライター

26卒内定者アルバイトの大学院生。大学では害虫防除の研究をしています。

関連するキーワード


SNS Dockpit

関連する投稿


価格差が縮まるならビール? 酒税改正前のビール市場を購買データで読み解く

価格差が縮まるならビール? 酒税改正前のビール市場を購買データで読み解く

2026年10月、ビール・発泡酒・第三のビールの酒税が統一されます。これまでビールは税率が高く、発泡酒や第三のビールは比較的安価な選択肢として支持されてきましたが、税率統一によってその価格差は縮小していく見込みです。本記事では、オフライン購買データをもとに、ビール・発泡酒・旧・第三のビールの購買動向や、主要メーカーであるサントリー・アサヒ・キリンの特徴を分析し、酒税改正前のビール市場の変化を探ります。


Panasonic「ラムダッシュ パームイン」ヒットに見る電気シェーバー市場の可能性

Panasonic「ラムダッシュ パームイン」ヒットに見る電気シェーバー市場の可能性

電気シェーバーは男性のヒゲ剃り用途を中心とした家電でしたが、近年さまざまなニーズに対応するグルーミング製品へと広がりを見せています。今回は、検索データなどをもとに電気シェーバー市場の今後の可能性を考察します。シェーバー関連検索者の検索キーワードや流入サイト、属性を分析し、市場の展開を探りました。


ヴァリューズ、消費者行動データをもとにAIがデータ抽出から分析・マーケ戦略策定・レポート作成まで実行する「Dockpit AIエージェント」を提供開始

ヴァリューズ、消費者行動データをもとにAIがデータ抽出から分析・マーケ戦略策定・レポート作成まで実行する「Dockpit AIエージェント」を提供開始

インターネット行動ログ分析によるマーケティング調査・コンサルティングサービスを提供する株式会社ヴァリューズは、国内最大規模250万人のWeb行動ログデータを基盤としたマーケティングリサーチエンジン「Dockpit(ドックピット)」の新機能として、AIが市場分析から仮説構築、レポート作成までを自律的にサポートする「Dockpit AIエージェント」の提供を開始いたしました。


【無料レポート】シャンプー市場動向調査|2025年を振り返り! 「高機能×中価格」へのシフト・次なるトレンドの兆し

【無料レポート】シャンプー市場動向調査|2025年を振り返り! 「高機能×中価格」へのシフト・次なるトレンドの兆し

近年、消費者の髪や頭皮への興味関心が高まる中、シャンプーへの支出額は増加傾向にあります。本レポートでは、独自のWeb行動ログデータをもとに2025年のシャンプー市場を分析しました。その結果、検討段階において、高い外部評価(口コミやベストコスメ受賞など)と優れた機能性を両立した「中価格帯の新興ブランド」へ支持がシフトしている実態が明らかとなりました。また、長年の実績とステータスを誇る高価格帯ブランドも根強い支持を集めています。さらに次なるトレンドとして、香りの変化や、タイパ・衛生面に優れる「吊り下げパウチ」の普及の兆しについても考察します。


直感を「勝てる戦略仮説」へ翻訳する。積水ハウス イノコム流・理論×実践ツール活用法

直感を「勝てる戦略仮説」へ翻訳する。積水ハウス イノコム流・理論×実践ツール活用法

積水ハウス イノベーション&コミュニケーション株式会社の日ノ澤恵莉氏と株式会社ヴァリューズ取締役副社長・後藤賢治が対談。日ノ澤氏が提唱する5Sフレームワークとその実践について語り合いました。


ページトップへ