6割が「数字は出ているのに受注につながらない」と回答。営業・マーケ連携の実態は?【ファストマーケティング調査】

6割が「数字は出ているのに受注につながらない」と回答。営業・マーケ連携の実態は?【ファストマーケティング調査】

ファストマーケティング株式会社は、法人向け(BtoB)の商品・サービスを提供する企業に勤め、営業・マーケティングに関与する会社員を対象に「BtoBマーケティングに関する実態調査 2026」を実施し、結果を公開しました。


マーケティングの専任体制がある企業は4割。最多は「営業・広報・企画が兼任」

はじめに、回答企業の体制です。マーケティングの専任部門または専任担当がいる企業は合計39.6%で、約4割にとどまりました。

最も多い回答は「営業、広報、企画などが兼任」で36.6%。専任体制がないなかでマーケティングに取り組む企業が多いことがわかります。

勤務先のマーケティング活動の実施体制(Q5・単一回答/n=432)

受注までの平均期間、最多は「1〜3か月」。3か月以上を要する企業も約4割

見込み顧客の獲得から受注までの平均期間は「1か月以上〜3か月未満」が27.8%で最多でした。3か月以上を要する企業も合計36.8%にのぼります。

提供サービス別に見ると、SaaSや金融、システム開発などでは「3か月以上」が半数近くを占めました。

見込み顧客の獲得から受注までの平均期間(Q3・単一回答/n=432)

リード獲得の目標達成は7割。一方でSQL・商談・受注はいずれも6割を下回る

直近1年の目標達成状況を聞いたところ、見込み顧客(リード)の獲得数は67.8%が達成していました。一方、営業が商談化対象と判断したSQL(59.0%)、新規商談(57.2%)、新規受注(57.9%)は、いずれも6割を下回りました。

集めた見込み客が、その先の商談・受注まで繋がりきっていない様子がうかがえます。

※MQL=マーケティング側が「有望」と選んだ見込み客、SQL=営業側が
「商談になりそう」と判断した見込み客。成果指標ごとの目標達成率(Q9・各単一回答/n=432)

6割が「数字は出ているのに、受注に繋がっていない」と回答

「アクセス数や問い合わせは増えているのに、実際の商談・受注の増加には繋がっていないと感じる」企業は、『よくある』16.7%と『ときどきある』45.4%を合わせて62.0%にのぼりました。

数値と商談・受注のギャップを感じる頻度(Q22・単一回答/n=432)

定期的に見る指標はアクセス数が上位。受注金額は15.0%、LTVは7.9%にとどまる

定期的に把握している指標は「サイトのアクセス数・PV」が38.4%、「問い合わせ数」が33.8%で上位でした。一方、「新規受注金額」は15.0%、「LTV(顧客生涯価値)」は7.9%にとどまりました。

入口の数字は測る一方で、受注という出口の数字は測られにくい傾向がみられます。

定期的に把握している指標(Q21・複数回答/n=432)

営業とマーケが「週1回以上」振り返る企業の受注達成率は85%。「実施していない」企業は27%

では、目標を達成している企業とそうでない企業では、何が違うのか。受注の成果とよく連動していたのは、施策の種類ではなく、営業とマーケが連携して運用しているかどうかでした。

見込み客の質や施策改善を「週1回以上」振り返る企業は受注達成率84.8%、「実施していない」企業は26.7%。また、引き渡し基準・振り返り・営業結果の共有の3つを備える企業ほど受注達成率が高く、いずれもない企業は25.4%、3つ揃う企業は85.4%でした(いずれも相関であり、因果を示すものではありません)。

振り返りの頻度別の受注達成率・満足率(Q19/n=432)

連携成熟度スコア別の受注目標達成率(Q15・Q18・Q19から算出/n=432)

営業とマーケの「認識のズレ」を感じる企業は約6割

見込み客の質や、優先的に対応すべき顧客について、営業側とマーケ側で認識のズレを感じることが「よくある」「ときどきある」企業は合計58.1%。「まったくない」は5.8%にとどまりました。

前述の基準・共有・振り返りといった運用が、このズレを埋める手立てになると考えられます。

営業とマーケの認識のズレを感じる頻度(Q17・単一回答/n=432)

IT・SaaSは専任体制が6割。卸売・商社・建設は3割前後

体制の整い方には業種差もみられました。マーケの専任体制がある企業はIT・SaaSで61.2%にのぼる一方、卸売・商社は30.2%、建設・不動産は29.8%。引き渡し基準の運用率も同様の傾向で、業種によって差がありました。

業種別の専任体制率・定例実施率・基準運用率(n≧23の主要6業種)

AI検索への関心は8割、着手は2割弱。最大の課題は「自社がどう表示されているか分からない」

AI検索や生成AI上での情報露出への関心は82.6%に達する一方、具体的に着手済みの企業は18.2%にとどまりました。

課題の最多は「AI検索で自社がどのように表示・言及されているか把握できていない」で36.8%。ここでも、専任体制がある企業ほど着手が進む傾向がみられました。

マーケ実施体制別のAI検索への関心率・着手率(AI追加調査/n=402)

その他の調査結果

・失注・休眠顧客に定期的に再アプローチする企業の受注達成率は83.6%、ほとんど追えていない企業は14.3%
・継続フォローできていない見込み客が「3割以上いる」企業は46.3%
・今後強化したい領域の最多は「マーケティング・営業戦略の設計」(42.1%)。個別施策より上流の戦略に需要が集中
・新規開拓の中心となる営業スタイルは、IT・SaaSで反響営業、卸売・商社でルート営業、建設・金融で紹介営業が最多

調査概要

調査名:BtoBマーケティングに関する実態調査 2026
調査対象:法人向け(BtoB)の商品・サービスを提供する企業に勤務し、マーケティング・営業に関与する会社員
回答者数:432名(うちAI検索に関する追加設問は402名が回答)
調査期間:2026年5月(事前のスクリーニング回答 12,003名から条件該当者を抽出)
調査方法:インターネット調査・ファストマーケティング株式会社にて実施

出典元:ファストマーケティング株式会社

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000058070.html

※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。

\Googleでマナミナをフォロー!/

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連する投稿


電通デジタル、デザインレビューをAIで自動化する「DeGA」提供開始

電通デジタル、デザインレビューをAIで自動化する「DeGA」提供開始

株式会社電通デジタルは、企業のデザインガイドラインやブランドルールに基づいたデジタル制作物のレビューをAIエージェントで自動化・支援するソリューション「DeGA(Design Governance Agent:ディーガ)」の提供を開始したことを発表しました。


TikTok、コメント欄に音声・投票などの新機能 最大9枚の写真投稿にも対応へ

TikTok、コメント欄に音声・投票などの新機能 最大9枚の写真投稿にも対応へ

ショートムービープラットフォーム「TikTok(ティックトック)」は、コメント欄で多彩な表現が可能となる新機能として、声でリアクションを送れる「ボイスコメント」、視聴者が直接投票できる「コメント投票」、写真表現の幅を広げる「フォトカルーセルコメント」「ライブフォトコメント」などを発表しました。


BtoBの買い手の約8割が、ネット上に評判・口コミがない企業への発注を躊躇・見送り【プロベル調査】

BtoBの買い手の約8割が、ネット上に評判・口コミがない企業への発注を躊躇・見送り【プロベル調査】

株式会社プロベルは、過去1年以内にBtoBサービスや各種ツール(HR、ITシステム、マーケティング、ウェブ制作等)の比較・選定・発注業務に関わった決裁者および実務担当者を対象に、「BtoBサービス・ツールの発注プロセスにおける行動調査」を実施し、結果を公開しました。


Yahoo!ショッピング「AIおまかせコーディネート」を先行提供!全身コーデ・着用画像をAIが提案

Yahoo!ショッピング「AIおまかせコーディネート」を先行提供!全身コーデ・着用画像をAIが提案

LINEヤフー株式会社は、同社が運営する「Yahoo!ショッピング」にて、「Yahoo!ショッピング AIエージェント」の新機能として、ファッション商品のコーディネートや着用イメージの提案を通じてオンラインでの洋服選びをサポートする「AIおまかせコーディネート」を一部ストアの対象商品で先行提供することを発表しました。


生成AI活用、事業成果への到達は24.1% 88.4%が投資増・新規投資を予定【Macbee Planet調査】

生成AI活用、事業成果への到達は24.1% 88.4%が投資増・新規投資を予定【Macbee Planet調査】

株式会社Macbee Planetは、企業でマーケティングや宣伝に携わり、直近12カ月に業務で生成AIを利用した方を対象に、「生成AIの事業成果への貢献調査」を実施し、結果を公開しました。


ページトップへ