「屋外大型ビジョンにおける『視認率』に関する調査」について
サーチとパス・コミュニケーションズは、都内5カ所(渋谷・新宿・池袋・新橋・秋葉原)の屋外大型ビジョン視聴可能エリアを360°VR映像とSpatial Sound(立体音響)で再現し、10代~60代までの男女各10名(合計120名)を対象にアイトラッキング専用VRゴーグルとヘッドフォンを使用した視認率の調査を実施しました。
360°VR映像に映っている屋外大型ビジョンの広告画面に「音声有り」と「無音」のコンテンツ(15秒)を各2回表示し、それぞれに対する被験者の中心視点を計測し客観的な測定をしています。
アイトラッキング専用VRゴーグル「FOVE0」
被験者の中心視点をヒートマップで表した管理画面
■屋外大型ビジョンの平均視認率
全体の平均視認率は「70.3%」になり、性別による明確な違いは特に見られない結果となりました。
年代別では、男女共に20代が一番高くなり、10代が一番低い結果に。男性は50代、女性は40代の視認率が2番目に高い結果になりました。
■「音声有り」のコンテンツの方が、平均14.4%視聴機会が増加
一方、屋外大型ビジョンに「音声有り」と「無音」のコンテンツを表示し、音声の有無による視認率の差を調査した結果、「音声有りの場合:77.5%」「無音の場合:63.1%」となり、音声が有ることにより視認率が「約14.4%増加」する結果になった。本調査により、屋外大型ビジョンの音声の有無が視聴機会に大きく影響することが明確になりました。
■アンケート調査では、約7割が「屋外大型ビジョンが一番気になった」、約9割が「音がある方が見る」と回答
アイトラッキング調査後に実施したアンケート結果は下記になります。
Q1「VR映像を体験して一番気になったもの」
Q2「屋外大型ビジョンの音有りと無音の印象比較」
Q1.VR映像全体を通して一番気になったものは「屋外大型ビジョン」との回答が約7割で最も多くなりました。性別で見ると、女性の方が男性と比べ「屋外大型ビジョン」の割合が多くなる結果になりました。
Q2.屋外大型ビジョンの音の有無による印象比較では「音が流れている時の屋外大型ビジョン」が9割半ばを超えて圧倒的に多くなりました。性別での大きな差は見られませんでした。
調査概要
調査期間:2024年3月29日(金)~3月31日(日)
調査方法:被験者がアイトラッキング専用VRゴーグル及びヘッドフォンを装着し中心視点の動きを計測
前提条件:調査目的は被験者へ非開示で実施
被 験 者:合計120名 (各年代男女各10名)
居住地:1都3県在住(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)
年 代:10代・20代・30代・40代・50代・60代
性 別:男性・女性
調査運営:株式会社マークス
アイトラッキングシステム提供:株式会社FOVE
VR映像制作及び立体音響レコ―ディング:株式会社ユニモト
出典元:有限会社サーチ
※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。
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