作成規模は小規模・中規模サイトが合計69%、LPを大きく上回る結果に
初めに、調査にあたってサイトの制作・リニューアル規模を把握すべく「制作・リニューアルしたサイトの規模を教えてください」と質問したところ、最も多かったのは『小規模サイト(5ページ程度)』で、38.0%が回答しました。
次いで『中規模サイト(10ページ程度)』が31.0%、『LP(ランディングページ)』が19.1%と続きました。
LP(ランディングページ)は、商品購入や資料請求など特定のアクションを促す、1ページ構成のサイトです。小規模サイト(5ページ程度)は会社概要・サービス紹介・お問い合わせなど必要最低限のページで構成され、個人事業主や中小企業が最初に作成するケースが多い規模です。
中規模サイト(10ページ程度)は、そこに商品・サービスの詳細ページや採用情報などを加えた規模で、より情報発信を充実させたい段階で選ばれます。大規模サイト(100ページ程度)は、複数事業の情報や多言語対応なども含む、企業向けの規模です。
今回の調査では、小規模サイト(5ページ程度)と中規模サイト(10ページ程度)の合計が69.0%と約7割を占め、LP(19.1%)を大きく上回りました。外部に依頼するケースでは、単一ページのLPよりも、複数ページで情報を充実させたサイト作成を選ぶ方が多いことが分かります。
依頼先はWeb制作会社が43.6%で最多、フリーランスより「企業への外注」が主流に
サイト規模だけでなく、ホームページ作成の依頼先も、費用感を知るうえで重要な情報となります。「ホームページ制作は、どこに依頼しましたか?」と質問したところ、『Web制作会社』が43.6%で最多となりました。次いで『CMSベンダー』が33.3%となっています。『フリーランス』は19.1%、『広告代理店』は10名(3.3%)にとどまる結果になりました。
フリーランス人口の増加に伴い、費用を抑えられるフリーランスへの依頼が多いイメージを持つ方も多いかもしれませんが、実態としてはWeb制作会社とCMSベンダーの合計が76.9%と、企業への外注が主流であることが明らかとなりました。
Web制作会社は、デザインやコーディングなどホームページ作成そのものを担う会社で、細かい要望への対応力や技術力が強みです。一方CMSベンダーは、作成後に自社でホームページを更新・管理できるシステム(CMS)を提供する会社で、作成を請け負いながら更新作業の内製化も支援します。
ホームページは作成後の運用・保守も長期にわたることから、発注者は費用だけでなく、信頼性やサポート体制を重視し、企業への依頼を選んでいる傾向があると推測されます。
管理・運用は約7割が自社主体、「HP作成は外部・運用は自社で」という意向が明らかに
ホームページは、作成すれば終わりではなく、作成後の運用がより重要になります。作成後の運用については、どの程度自社で運用しているのか、また外部業者に委託しているのでしょうか?
そこで「ホームページの管理・運用は、誰が行っていますか?」と質問したところ、『主に自社だが、一部を外部に委託している』が48.8%で最多となりました。次いで『完全に自社で管理している』が23.4%、『主に外部に委託しているが、一部は自社で対応』が22.4%と続きました。
「主に自社」と「完全に自社」を合計すると72.2%となり、約7割が自社主体で運用を行っている一方、「主に外部委託」と「完全に外部委託」の合計は27.7%にとどまりました。
これは、前設問のホームページ作成依頼先で、CMSベンダーが33.3%と一定数を占めていた結果とも一致しており、これらの結果から「ホームページの作成は外部に任せつつ、運用は自社でできるようにしたい」という意向が反映されていることが窺えます。
つまり依頼者は、作成費用だけでなく、公開後に自社でどこまで対応できるかを見据えた上で、発注先を選んでいる傾向があると言えそうです。
当初予算は「30〜50万円未満」が最多、50〜80万円未満は前後の価格帯より低い結果に
それでは、具体的なホームページ作成の費用について見ていきます。発注者は、ホームページ作成にあたり、最初にどの程度予算を出せると考えていたのでしょうか?
「ホームページ制作の予算として、最初にいくらまでなら出せると考えていましたか?」と質問したところ、『30万円〜50万円未満』が23.4%で最多となりました。次いで『80万円〜100万円未満』が17.8%、『10万円〜30万円未満』が15.8%と続きました。
「30〜100万円未満」の合計は54.7%と過半数を占めており、前設問で小規模・中規模サイトが合計69.0%を占めていた作成規模の分布とも対応していることがわかります。
一方で「50〜80万円未満」は13.5%と、前後の価格帯である30〜50万円未満(23.4%)・80〜100万円未満(17.8%)と比べて低くなっています。これらの結果から「ホームページ作成の予算は、30〜50万円で抑えるか、80万円以上をかけるか」という意識が予算設定に反映されていると推測されます。
実際のHP作成費も「30〜50万円未満」が最多で予算と一致、一方で高額帯ほど予算を超える傾向に
発注者のホームページ作成予算は、「30〜100万円未満」が過半数を占める結果となりました。それでは、実際の作成費用と、どの程度の差が発生するのでしょうか?
「ホームページ制作にかかった総額費用はいくらでしたか?」と質問したところ、『30万円〜50万円未満』が20.5%で最多となりました。次いで『10万円〜30万円未満』が17.5%、『50万円〜80万円未満』が16.5%と続きました。
当初予算の最多帯(30〜50万円未満:23.4%)と、実費の最多帯(20.5%)がほぼ一致しており、「30〜50万円未満」の価格帯では、概ね予算通りに収まる傾向が見られます。
一方、100万円以上の合計を比較すると、予算18.5%に対し実費23.2%と約5ポイント上回っており、高額帯になるほど予算を超過しやすいことが分かります。また、「50〜80万円未満」も予算13.5%から実費16.5%へと増加しており、当初の予算より実費が上振れるケースが一定数存在することがわかります。
つまり、低額帯では予算通りに収まりやすい一方、高額帯になるほど要件追加や機能拡張によって実費が膨らみやすい傾向があります。高額帯のホームページ作成ほど、要件追加や機能拡張などを加味して、予算に余裕を持たせた計画が重要と言えそうです。
月額費用は「1〜2万円未満」が37.3%で最多、年間換算で作成費を上回るケースも
作成費用と合わせて把握しておきたいのが、ホームページ後に、継続的に発生する月額費用です。サーバー代や保守・管理費など、ホームページの運用には毎月一定のコストがかかります。実際の月額費用はどの程度なのでしょうか?
「ホームページの月額費用(サーバー代・保守費用など)はいくらですか?」と質問したところ、『1万円〜2万円未満』が37.3%で最多となりました。次いで『5,000円〜1万円未満』が21.8%、『2万円〜3万円未満』が18.5%と続きました。
1万円以上の合計は55.8%と過半数を占めており、作成費とは別に、月1万円以上のランニングコストが継続的に発生するケースが多いことが分かります。
最多帯の1〜2万円未満でも、年間換算では12〜24万円となります。作成を依頼する前の段階から、月額費用の相場感も把握しておくことが、予算計画において重要と言えます。
HP作成の費用対効果、8割以上が「満足」と回答
最後に、ホームページ作成に費やした費用について、総合的な満足度を聞いてみました。
具体的には「ホームページ制作の費用対効果に満足していますか?」と質問したところ、『やや満足』が59.4%で最多となりました。
『非常に満足』の22.8%と合わせると、82.2%が費用対効果に満足していることが明らかになりました。一方、『やや不満』(15.5%)と『非常に不満』(2.3%)の合計は17.8%にとどまりました。
高額帯ほど予算超過しやすい傾向が見られたにもかかわらず、8割以上が満足と回答しており、費用が膨らんでも成果として納得している企業が多いことが分かります。
今回の調査では「月額コストの高さ」と「自社運用ニーズの高さ」が同時に浮き彫りになりました。この2つの課題を同時に解決する手段として、低価格な月額費用と自社CMSを備えたサービスを選ぶことが、長期的なコストの最適化につながると言えそうです。
先輩担当者が伝えたいアドバイスを聞きました
最後に、すでにホームページ作成・リニューアルを経験した方に、これからホームページ作成を考えている方向けにアドバイスをいただきました。
具体的には「これからホームページ制作を依頼しようとしている企業に対して、費用面で何かアドバイスをお願いします」を自由回答で尋ねたところ、いくつかのテーマに回答が集中しました。
最も多く見られたのが「複数社への相見積もりを取るべき」という声です。「委託先によって金額が全く異なるので、しっかりと比較した方が良い」「費用は制作会社によってバラバラだったので相見積もりをとって、自社に合うホームページを提供する制作会社を選んだ方がのちのちのコスパも良い」など、比較・検討の重要性を実体験として語る声が多数寄せられました。
また、「継続的なコストと費用内訳の確認」を勧める声も目立ちました。「ホームページ制作の費用は、見積金額だけでなく内訳を確認することが重要。初期制作費に加え、保守管理費や更新作業費、サーバー・ドメイン費などの継続コストも把握しましょう」「けっこう、固定費がかかる」など、月額費用を含めたトータルコストへの注意を促すアドバイスも複数見られます。
また「自社更新できる仕様が望ましい」という声も複数見られました。「自社での管理、更新ができる仕様が望ましい」「自社更新でコスト削減。CMS(WordPress等)を導入すれば、お知らせやブログの更新もお任せできます」など、運用コストを抑えるための工夫として、自社更新対応のCMS導入を勧めるアドバイスも寄せられています。
■相見積もりを勧める声
「費用は制作会社によってバラバラだったので相見積もりをとって、自社に合うホームページを提供する制作会社を選んだ方がのちのちのコスパも良い。」(59歳女性/パート・アルバイト/製造業)
「妥協せずに良いホームページをつくることが可能な企業を数社検討するのが良いかと存じます。」(39歳女性/会社員(正社員)/サービス業)
「委託先によって金額が全く異なるので、しっかりと比較した方が良い。」(29歳女性/自営業/メディア・マスコミ・広告業)
「なるべく多くのベンダーから見積もりを取って、費用対効果を比較する方がいい」(46歳男性/会社員(正社員)/情報通信業)
■事前の入念な計画を勧める声
「要求事項は細かく最初にまとめておき、あとからの追加要求をなくすようにすれば費用の交渉等やりやすいと思いました。」(45歳男性/会社員(正社員)/製造業)
「費用が増える分を考慮した予算編成が必要だと思う」(48歳男性/会社員(正社員)/教育業)
■費用を細かく見ることを勧める声
「ホームページ制作の費用は、見積金額だけでなく内訳を確認することが重要です。初期制作費に加え、保守管理費や更新作業費、サーバー・ドメイン費などの継続コストも把握しましょう。」(49歳男性/会社員(正社員)/情報通信業)
「見本を多く見せてもらって、どの程度の金額だったかを明確に教えてもらうこと。」(58歳男性/経営者・役員/その他)
■ホームページ作成後の自社運用・更新を勧める声
「自社更新でコスト削減。CMS(WordPress等)を導入すれば、お知らせやブログの更新もお任せできます。外部への依頼費用を抑えつつ、最新の情報を発信できる。」(29歳女性/会社員(正社員)/不動産業)
「自社で管理、更新ができる仕様が望ましい」(40歳男性/会社員(正社員)/建設業)
「自社でどこまでできるかも把握しておくべき」(49歳男性/会社員(正社員)/情報通信業)
※可読性を高める目的で、一部回答に修正を加えております。修正による内容の変更はありません。
調査概要
調査期間:2026年02月18日(火)
調査対象:過去5年以内に外部に依頼して自社のホームページを制作・リニューアルし、費用感を理解している全国20~50代の男女(無職・学生・専業主婦を除く)
有効回答数:303名(男性195名/女性108名)
年代内訳:20代:83名/30代:87名/40代:86名/50代:47名
職業:会社員(正社員):233名/パート・アルバイト:21名/公務員:17名/自営業:12名/経営者・役員:8名/ほか
調査方法:インターネット調査
調査機関:アイブリッジ株式会社
※データは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。
出典元:株式会社ハイファクトリ|ウェブサクッ!
※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。




