リバイバルコンテンツと聞いて思い浮かぶ商品・サービス・コンテンツがあるか
はじめに、「リバイバルコンテンツ」と聞いて思い浮かぶ商品・サービス・コンテンツがあるか質問したところ、全体では約30%が「リバイバルコンテンツ」を具体的にイメージできるようです。
しかし、男女で結果に大きな差が生じています。男性の場合、年代が下がるほどリバイバルコンテンツへの想起度合いが高まる傾向にありました。中でも、20代男性は45.0%で最多となっています。40代女性は最も想起度が低く、13.0%に。
■リバイバルコンテンツを購入orお金を払って利用したことがあるか
前設問の「リバイバルコンテンツと聞いて思い浮かぶ商品・サービス・コンテンツがあるか」にて「ある」と回答した人に対し、リバイバルコンテンツを購入、またはお金を払って利用したことがあるか質問しました。
前設問では、男性において年代が下がるほどリバイバルコンテンツへの理解度合いが高まる傾向にありましたが、ここでも20代男性は積極的な態度を見せました。
「リバイバルコンテンツ」がどのようなものか具体的に知っている人の70%以上が、(無料サービスや無料動画サイトにとどまることなく)お金をかけてコンテンツを楽しんでいるようです。
■購入orお金を払って利用したことがあるリバイバルコンテンツのカテゴリ
前設問「リバイバルコンテンツを購入orお金を払って利用したことがあるか」にて、「ある」と回答した人に対し、その購入または利用したリバイバルコンテンツのカテゴリを質問したところ、「映画・アニメ」「本・漫画」「ゲーム・ホビー」が、全体でそれぞれ40%前後の割合となりました。
エンタメ系コンテンツはメディアミックス展開などにより、そもそもコンテンツ数が多いことに加え、子供の頃はなかなか買えなかったけれど今は買えるという、いわゆる“大人買い欲求”が最もかきたてられるカテゴリであるため、上位に来たと考えられます。
また、女性の場合は男性よりも「靴・バッグ・小物類」や「衣類・洋服」の割合が高くなっており、前者は20代~40代、後者は30代~50代でそれぞれ20%以上を占めています。ファッション系のリバイバルは、女性の方がより関心が強いようです。
一方、「飲料」のリバイバルは、男性の一部において非常にニーズが高いことがわかりました。全体では20.6%だったものの、男性は40代で29.4%、60代以上で40.0%の割合となっています。
■購入orお金を払って利用したことがあるリバイバルコンテンツ(自由記述)
購入したことがある、またはお金を払って利用したことがあるリバイバルコンテンツを自由記述にて詳しくお聞きしました。
漫画やアニメなどのエンタメ系コンテンツから雑貨、お菓子まで、幅広い年齢層においてリバイバルコンテンツが楽しまれているようです。
【以下、回答を一部抜粋】
・「カードキャプターさくらの漫画本」(女性、28歳)
・「飛び出せ!青春とかわれら青春とかの学園ドラマのセット」(男性、58歳)
・「中古レコード盤」(男性、74歳)
・「アナログレコード」(女性、64歳)
・「Y2Kファッション」(女性、21歳)
・「Y2Kファッションのアイテム」(女性、31歳)
・「サンリオのレトロシリーズ」(女性、42歳)
・「マクドナルドのハンバーガー」※復活メニュー(男性、48歳)
・「ドラゴンクエストのリバイバルコンテンツ」(女性、43歳)
・「80年代のCD」(男性、24歳)
・「宇宙戦艦ヤマトのリバイバル」(女性、52歳)
・「過去の映画のアプコン版」(男性、45歳)
・「テイルズ オブ シンフォニアリマスター、テイルズ オブ ヴェスペリアリマスター、スーパーマリオRPGリメイク」(男性、24歳)
・「板ガム、復刻デザインのお菓子」(女性、33歳)
・「ケロロ軍曹のグッズ」(男性、21歳)
・「うる星やつらのグッズ」(女性、31歳)
・「パタパタ時計」(男性、38歳)
リバイバルコンテンツに対する態度
リバイバルコンテンツへの自身の態度として、あてはまるものをそれぞれ質問しました。
全体の35.4%以上が「過去人気があった商品・サービス・コンテンツのリバイバルであればジャンル問わず興味がある」と回答(「とてもあてはまる」「ややあてはまる」の合算)。“リバイバル”や“復刻”などと聞くだけで、興味を抱く割合は少なくないようです。
今後購入・利用したいリバイバルコンテンツのカテゴリ
今後購入・利用したいリバイバルコンテンツのカテゴリについて質問しました。
前設問「購入orお金を払って利用したことがあるリバイバルコンテンツのカテゴリ」と同様に、「映画・アニメ」「本・漫画」は全体のTOP3に入っています。
「映画・アニメ」の次に位置した「音楽」は、特に男性においてほぼ全ての年代から20%以上と、満遍なく期待を集めていることがわかりました。
一方で「食品」は、女性においてほぼ全ての年代から20%以上の期待値に。食品のリバイバルを検討する場合は、まずは女性顧客を意識して施策立案するのが有効かもしれません。
■リバイバルしてほしいコンテンツ(自由記述)
最後に、今後リバイバルしてほしいコンテンツは何か、自由記述にて詳しくうかがいました。
回答者からは、「子供の頃〜」「あの頃〜」といったキーワードを含むコメントが複数見られました。やはり幼い頃に夢中になった商品や、昔の思い出とセットになった“ストーリーのある”商品はリバイバルが成功しやすいと言えるでしょう。
また、具体的な商品名を挙げてリバイバルを望むコメントに加え、「往年の歌手、昔CMしていた食べ物、ドラマなど」と、“懐かしのコンテンツ”全般に好意的な姿勢がうかがえるコメントもありました。
【以下、回答を一部抜粋】
・「ビジュアル系音楽」(女性、39歳)
・「昔あったジュース、プラッシー?でしたでしょうか?オレンジの炭酸がないジュースとか、また飲んでみたいような気がします」(女性、53歳)
・「子供の頃食べていたお菓子」(女性、68歳)
・「往年の名車」(男性、60歳)
・「昭和の時代のレコードをステレオで聞きたい」(女性、60歳)
・「昔のゲームを今の映像技術で再販して欲しい」(男性、53歳)
・「名曲のデジタルリマスター」(男性、69歳)
・「アイビールック」(男性、65歳)
・「森永ミルクキャラメル、グリコアーモンドキャラメル、おまけ付きグリコ」(女性、74歳)
・「日の丸キャラメル」(男性、39歳)
・「当時の告知ポスター」(女性、27歳)
・「昔のアニメ、日本テレビのThe夜もヒッパレとか、TBSの東京フレンドパーク、ベストテンは復活して欲しい」(女性、52歳)
・「からくり人形、ブルキのおもちゃ」(女性、78歳)
・「名画のリバイバル」(女性、77歳)
・「昔、世界~紀行というチョコレートが売っていて、初めて海外の物に触れた気がして懐かしく思う」(女性、35歳)
・「往年の歌手、昔CMしていた食べ物、ドラマなど」(女性、49歳)
・「喫茶店でのテレビゲーム」(女性、42歳)
・「コスメティックパーラーの化粧品をあの頃こどもだった大人世代向けにリメイクして欲しい」(女性、27歳)
・「昔、ゲームセンターでやったゲーム」(女性、56歳)
・「昔ながらのファミコンやスーパーファミコンのゲームでハードが壊れて遊べなくなったものでも最新のハードでプレイできるようなものがリバイバルされると良いと思う」(男性、39歳)
・「子供のころに販売していたお菓子などの食品や飲み物」(男性、54歳)
・「過去に大ヒットしたハンバーガーの特大サイズのメニュー」(男性、25歳)
調査概要
調査の方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートシステムを利用したWEBアンケート方式で実施
調査の対象:全国の20歳以上の男女
有効回答数:1,000名
調査実施日:2024年4月10日(水)~2024年4月11日(木)
出典元:株式会社ネオマーケティング
※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。
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