BeRealに毎日投稿しているZ世代の割合は他の写真投稿系SNSの約2倍【マーケティングアプリケーションズ調査】

BeRealに毎日投稿しているZ世代の割合は他の写真投稿系SNSの約2倍【マーケティングアプリケーションズ調査】

株式会社マーケティングアプリケーションズは、Z世代(15歳~25歳の男女)を対象に「BeReal」を含む複数のSNSについて調査を実施し、結果を公開しました。


Z世代のSNS投稿状況について

BeReal、Instagram、TikTok、X、Facebookの5つのうち月に1回〜毎日数回投稿すると回答した人が特に多かったのはInstagram、Xの2つでした。

BeRealに毎日投稿している人の割合は他の写真投稿系SNSの約2倍!

写真・動画投稿系3つのSNSで毎日1回~数回投稿すると答えた人はBeRealが29.0%、Instagramが13.4%、TikTokが9.7%とBeRealは他2つの2倍以上の割合を占めています。

月に1回以上投稿していると回答した人もBeRealが63.4%、Instagramが52.6%、TikTokが27.8%と最も多いのはBeRealでした。

Instagram、TikTokなどは自分で投稿せずに誰かの投稿を「見るだけ」のユーザーが多い一方で、BeRealは他のSNSに比べ自分で投稿をしないと他人の投稿が見れないという特性から、ユーザーの投稿頻度が高いことがわかります。

BeRealの通知にZ世代はとらわれている?

次に、それぞれのSNSからのプッシュ通知が気になるか聞いたところ、とてもあてはまる・ややあてはまると回答した人の割合はBeRealが63%、Instagramが56%、TikTokが55%となりました。

Instagram、TikTokでは、友達からメッセージがきてプッシュ通知が気になることはあると思いますが、BeRealには他2つのSNSと違いメッセージ機能がないにも関わらずそれを超えるアテンションが取れています。

BeRealは通知から2分以内に投稿すると更に2枚撮影することができます。この結果から「通知が来てから2分以内に撮影したい!」というユーザーの意識が高いことが推察できます。

BeRealはどんな時でも投稿したくなってしまう!?

授業中やアルバイト中に撮影したことがあると回答した人はBeRealが49%、Instagramが28%、TikTokが40%とBeRealは半数近くにも及びました。

通知から2分以内に撮影するために撮影のタイミングを選ばない人もいるようです。状況的に撮れるか撮れないか、という刺激もBeRealの楽しみのひとつなのかもしれません。

写真投稿系SNSがZ世代の対人関係にまで影響している?

どのSNSも対人関係に影響が出たと回答したZ世代は半数以上にのぼりましたが、その内容はさまざまなものに及んでいます。

具体的に対人関係にどのような影響が出た?

<ポジティブな影響>

BeRealユーザーは、友達の日常を覗くことができるため一層仲が深まったと回答した人が複数いました。
「大好きだけど、意味の無いLINEをするのは申し訳ないくらいの距離感の友達の生活が覗けて便利。」(20歳女性/BeReal)
「みんなの日常が知れて話題ができた」(17歳女性/BeReal)
Instagramでは元からの友人と繋がるBeRealとは対称的な意見が挙げられました。
「新しい友達作りのきっかけになった」(15歳男性/Instagram)
TikTokはSNS上でやり取りするだけでなく、一緒に撮影して仲が深まることもあるようです。
「友達とTikTokのダンスをとって仲を深めることができた」(16歳女性/TikTok)
それぞれのSNSごとの機能・特色から様々なポジティブな影響がでていることがわかります。

<ネガティブな影響>

遊びに誘われていないことがわかったり、恋人の遊びの様子を見て不安になったり、BeRealは必要以上に日常生活がわかることからトラブルになることもあるようです。リアルを共有することにはリスクが伴うといえます。
「1人だけ行ってないとかで雰囲気が悪くなる」(22歳女性/BeReal)
「彼氏彼女が不安になる」(19歳女性/BeReal)
BeRealより幅広いユーザーに見られる可能性のあるInstagram、TikTokならではの影響も挙げられました。
「親しい友達※のリスト外になっていることを知った時傷ついたり、自分の親しい友達のリスト外であることがばれて気まずくなったりした。」(21歳女性/Instagram)
※「親しい友達」に登録するとその友達しか見れない投稿をすることができる
「身バレした」(18歳女性/TikTok)

その他にSNSがきっかけで生活・意識に起こった変化

3つのSNSに共通して、普段からSNSに投稿することを意識して行動しているというカテゴリの意見がいくつか挙げられました。リアルを共有するはずのBeRealでも映えを気にしていることがうかがえます。

「今日は何撮ろうと考える」(16歳女性/BeReal)
「綺麗なものを見つけたら友達に見せてあげたくなるから、綺麗なものを求めるようになった。」(20歳女性/BeReal)
「どこか友達と出かけた時に写真を撮るようになった」(17歳男性/Instagram)
「ストーリー投稿する為に外出が増えた」(21歳女性/Instagram)
「動画を撮るためにダンスを覚えるようになった」(22歳女性/TikTok)

BeRealならではのユニークな意見も!

BeRealの1日1回の通知への意識の高さがわかる意見が複数多く寄せられました。

「授業中などもスマホを気にするようになった。」(20歳女性)
「授業中に通知が来ることが多々あるので通知を切ろうと思えた(16歳女性)」
Berealの通知音は特徴的で、寝ている時に通知が来るとこのようなことも起こるようです。
「アラームになった」(19歳男性)

積極的に2分以内の投稿を目指すユーザーもいれば、通知にとらわれたくないユーザーもいるようです。外出中に通知が来て多くの人が撮影を始める光景はZ世代が身近にいる非BeRealユーザーも見たことがあるのではないでしょうか。

また、BeRealから無加工の写真への意識の変化が読み取れる意見もいくつかありました。

「ノーマルでも可愛くあろうと思えるようになった」(17歳女性)
「無加工自撮りに慣れた」(20歳女性)

加工ができなく「映えない」はずのBeRealでも写りは気になるようです。BeRealの流行は、Z世代に多大な影響を与えていると考えられます。

出典元:株式会社マーケティングアプリケーションズ

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000032.000105399.html

※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連するキーワード


マーケティング Z世代

関連する投稿


SEO対策、企業の40%が重要視も実施率は25%未満【メディアリーチ調査】

SEO対策、企業の40%が重要視も実施率は25%未満【メディアリーチ調査】

株式会社メディアリーチは、企業のマーケティング課題を解明するための定期的な調査として、2024年11月に実施した『経営者・役員対象:SEO対策意識調査 2024・2025年』の結果を公開しました。


Z世代の6割以上は「SNS」が認知のきっかけに!特に「衣類・ファッション」はSNSで比較・検討を行う割合が高い【僕と私と調査】

Z世代の6割以上は「SNS」が認知のきっかけに!特に「衣類・ファッション」はSNSで比較・検討を行う割合が高い【僕と私と調査】

僕と私と株式会社は、全国のZ世代/Y世代/X世代を対象に、商品カテゴリー別のカスタマージャーニーに関する調査を実施し、結果を公開しました。


ポッドキャスト、マーケターの約8割が認知も活用は約1割!活用における課題は「制作ノウハウがない」が最多【オトバンク調査】

ポッドキャスト、マーケターの約8割が認知も活用は約1割!活用における課題は「制作ノウハウがない」が最多【オトバンク調査】

株式会社オトバンクは、企業のマーケティング担当者を対象に「ポッドキャストに関する調査」を実施し、結果を公開しました。


スイート&スパイシー「Swicy(スワイシー)」味の商品が続々と登場!アメリカで人気の背景とは | 海外トレンドに見るビジネスの種(2024年11月)

スイート&スパイシー「Swicy(スワイシー)」味の商品が続々と登場!アメリカで人気の背景とは | 海外トレンドに見るビジネスの種(2024年11月)

海外からやってくるトレンドが多い中、現地メディアの記事に日々目を通すのはなかなか難しいもの。そこでマナミナでは、海外メディアの情報をもとに世界のトレンドをピックアップしてご紹介します。今回は、アメリカの食品業界で新たなトレンドワードとして注目されている「Swicy(スワイシー)」とその流行の背景について取り上げます。


DB型サイトでSEO施策を実行して対策ページが上位化するまでにかかった期間は"6か月"が最多【eclore調査】

DB型サイトでSEO施策を実行して対策ページが上位化するまでにかかった期間は"6か月"が最多【eclore調査】

株式会社ecloreは、同社が運営する「ランクエスト」にて、データベース型サイト運営者を対象に、SEOの実施状況やその効果について調査を実施し、結果を公開しました。


最新の投稿


SEO対策、企業の40%が重要視も実施率は25%未満【メディアリーチ調査】

SEO対策、企業の40%が重要視も実施率は25%未満【メディアリーチ調査】

株式会社メディアリーチは、企業のマーケティング課題を解明するための定期的な調査として、2024年11月に実施した『経営者・役員対象:SEO対策意識調査 2024・2025年』の結果を公開しました。


Z世代の6割以上は「SNS」が認知のきっかけに!特に「衣類・ファッション」はSNSで比較・検討を行う割合が高い【僕と私と調査】

Z世代の6割以上は「SNS」が認知のきっかけに!特に「衣類・ファッション」はSNSで比較・検討を行う割合が高い【僕と私と調査】

僕と私と株式会社は、全国のZ世代/Y世代/X世代を対象に、商品カテゴリー別のカスタマージャーニーに関する調査を実施し、結果を公開しました。


ポッドキャスト、マーケターの約8割が認知も活用は約1割!活用における課題は「制作ノウハウがない」が最多【オトバンク調査】

ポッドキャスト、マーケターの約8割が認知も活用は約1割!活用における課題は「制作ノウハウがない」が最多【オトバンク調査】

株式会社オトバンクは、企業のマーケティング担当者を対象に「ポッドキャストに関する調査」を実施し、結果を公開しました。


スイート&スパイシー「Swicy(スワイシー)」味の商品が続々と登場!アメリカで人気の背景とは | 海外トレンドに見るビジネスの種(2024年11月)

スイート&スパイシー「Swicy(スワイシー)」味の商品が続々と登場!アメリカで人気の背景とは | 海外トレンドに見るビジネスの種(2024年11月)

海外からやってくるトレンドが多い中、現地メディアの記事に日々目を通すのはなかなか難しいもの。そこでマナミナでは、海外メディアの情報をもとに世界のトレンドをピックアップしてご紹介します。今回は、アメリカの食品業界で新たなトレンドワードとして注目されている「Swicy(スワイシー)」とその流行の背景について取り上げます。


DB型サイトでSEO施策を実行して対策ページが上位化するまでにかかった期間は"6か月"が最多【eclore調査】

DB型サイトでSEO施策を実行して対策ページが上位化するまでにかかった期間は"6か月"が最多【eclore調査】

株式会社ecloreは、同社が運営する「ランクエスト」にて、データベース型サイト運営者を対象に、SEOの実施状況やその効果について調査を実施し、結果を公開しました。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

ページトップへ