マーケターに高く認知されるポッドキャスト。一方で9割近くは未活用
マーケティング担当者の76.0%がポッドキャストを「知っている」と回答。音声コンテンツが新たなメディアとして確実に市場に定着しつつあることを示しています。
一方、企業のマーケティング活動における活用率は12.8%にとどまっており、今後の成長余地が大きいことが示唆されています。
最も期待されるのは見込み顧客の開拓と関係構築
企業のポッドキャスト活用において、マーケターが最も期待を寄せているのは「見込み顧客への興味喚起」(57.1%)でした。音声コンテンツならではの「ながら聴き」という特性を活かし、日常的な接点づくりが可能な点が高く評価されています。
次いで「顧客との関係強化」が42.0%と高い支持を集めました。音声を通じた親密さと、継続的なコンテンツ配信による深い関係構築への期待が表れています。
さらに、「ブランドイメージの向上」(22.3%)や「コミュニティ形成」(17.9%)といった長期的な価値創造にも期待が寄せられており、ポッドキャストが単なる情報発信の手段を超えて、より深いブランド体験を提供するメディアとして注目されていることが示唆されました。
「深い」「長期的な」エンゲージメントを構築できるメディアであることが魅力
ポッドキャストの特性として特に魅力的なものについて調査したところ、「深い内容や専門的なテーマを扱える」(37.5%)、「リスナーとの長期的な関係構築が可能」(36.6%)が多くの方に支持されました。さらに「ながら聴きによるコンテンツ接触時間の長さ」(31.3%)、「制作と配信の手軽さ」(25.0%)も、特徴的な要素として挙げられています。
専門的なコンテンツ配信や、リスナーとの継続的なコミュニケーションが可能な点が高く評価されました。また、「ながら聴き」という利用形態と「制作・配信の手軽さ」という特性も、ポッドキャストならではの強みとして支持されました。
ポッドキャスト活用の最も大きな課題は「制作ノウハウがない」
ポッドキャスト活用における課題についても調査すると、「制作ノウハウがない」(45.7%)に回答が最も多く集まりました。これは、ポッドキャストという比較的新しいメディアならではの課題といえます。
また、「リスナー獲得の難しさ」(22.3%)や「継続的なコンテンツ制作」(21.3%)といった運用面での課題も明らかになりました。これらの結果は既存のデジタルマーケティング施策との連携や、長期的な戦略立案の必要性を示唆しています。
一方で、今回の調査結果からは、ポッドキャストが専門的な内容を深く掘り下げられるメディアとして認識されていることも分かりました。企業のマーケティング活動において、新たなコミュニケーション方法としての可能性が見えてきています。
調査概要
調査期間:2024年10月22日〜10月28日
調査機関:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートシステムを利用したWEBアンケート方式で実施
調査対象:自社のマーケティング・商品企画・広告宣伝を行っている方(全国の20歳以上69歳以下)
有効回答数:合計300名
出典元:株式会社オトバンク
※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。
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