Z世代の「買う理由」は"共感できる縦型動画"!企業の広告感ある投稿より「公式感を感じさせない動画」が購買を後押し【OASIZ調査】

Z世代の「買う理由」は"共感できる縦型動画"!企業の広告感ある投稿より「公式感を感じさせない動画」が購買を後押し【OASIZ調査】

株式会社OASIZは、Z世代に向けた縦型動画に関する調査を実施し、結果を公開しました。


調査サマリ

①購買の起点は“縦型SNS”
直近6ヶ月で最も購買に影響したメディアは「TikTok・Instagram Reels・YouTube Shorts」などの縦型動画SNS

②購買につながった投稿は“公式感を感じさせない企業投稿”が最多
「商品を自然に登場させたトレンド動画」が、インフルエンサー案件や公式PR動画よりも高い影響を与えている

③広告的な見せ方は逆効果になりやすい
「一目で広告と分かる企業投稿」は魅力度が最も低く評価された

④ユーザーは“本音”や“共感”に反応している
最も魅力的と感じられた投稿は、「案件ではない正直なレビュー」や「自然に語られる本音系コンテンツ」

⑤オーガニック投稿がブランドへの好意形成に寄与
39.3%が「企業アカウントの自然な投稿を見て商品・ブランドへの興味が湧いた」と回答

⑥TikTokでの発信はブランドイメージにもプラス
TikTokで発信する企業に対し、「時代に適応している」「親しみやすい」といったポジティブ印象が多数

⑦購入された商品ジャンルは“消費財”が中心
最も多かったのは「化粧品・美容(55.2%)」「食品・飲料(46.2%)」「衣類(34.4%)」「日用品(31.3%)」

⑧購買金額は“数千円〜数万円”がボリュームゾーン
62.5%が5,000円未満、34.4%が10,000〜50,000円の商品を購入

調査結果詳細

今回同社が実施した調査では、TikTok上でユーザーの購買行動に影響を与えた投稿の傾向が明らかになりました。

まず最も魅力的と評価されたのは、一般ユーザーやインフルエンサーが“案件ではない形”で発信している、リアルで正直なレビューコンテンツ。「本音」や「生活感」が伝わる投稿に対して、共感や信頼を感じるユーザーが多いことがうかがえました。

次いで評価が高かったのは、企業による投稿でありながらも“公式感”を感じさせないトレンド系コンテンツ。商品を自然な形で登場させた動画が、インフルエンサーによるタイアップ動画よりも好印象を与えているという結果になりました。

一方で、「一目で広告とわかる企業アカウントの投稿」は、魅力度が最も低いという評価にとどまりました。

実際に購買経験につながった動画としても、PR色の強い「インフルエンサーの案件動画」や「一目で広告とわかる投稿」よりも、企業がトレンドを取り入れながら自然な演出で商品を紹介している動画のほうが影響力が大きいという結果が出ています。

つまり、企業側の施策の中では、公式感を感じさせない企業アカウントの動画が、最も消費者にとってもポジティブな印象という結果がわかりました。

さらに、企業アカウントによる日常的なオーガニック投稿に対しては、39.3%のユーザーが「商品やブランドに興味を持つきっかけになった」と回答。

また、TikTokで情報発信を行う企業に対しては、「時代に適応している」「親しみやすい」といったポジティブな印象が多く寄せられました。

購買に至ったきっかけとなるプラットフォームについては、「TikTok」「Instagram Reels」「YouTube Shorts」などの縦型動画SNSが最多であり、テレビや新聞、雑誌を上回る結果となりました。

購入された商品・サービスのジャンルとしては、「化粧品・美容関連(55.2%)」「食品・飲料(46.9%)」「衣類(34.4%)」「小物・日用品(31.3%)」など、消費財が中心となっています。

加えて、支出金額においても「5,000円未満」が40.6%、「5,000〜10,000円」が21.9%と、日常的な消費の中で影響が現れていることがわかります。また、「20,000〜30,000円」は16.7%と「10,000〜20,000円」よりも高い割合を占めているのも特徴として現れました。

調査概要

調査名:Z世代に向けた縦型動画に関する調査
対象条件:一般消費者
性別:男女
年齢:18歳〜25歳
地域:全国
調査期間:2025年4月
調査方法:インターネット調査
調査有効回答数:400

出典元:株式会社OASIZ

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000030.000100857.html

※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
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