シェアされやすいIPコラボキャンペーンとは? SNSでシェアされるIPコラボの方程式【Minto調査】

シェアされやすいIPコラボキャンペーンとは? SNSでシェアされるIPコラボの方程式【Minto調査】

株式会社Mintoは、15〜69歳の方を対象に、ゲームやアニメ、マンガなどのキャラクター(IP)と、企業やブランドがコラボレーションし、共同で商品やキャンペーン、コンテンツを企画・製作・販売する取り組み「IPコラボ」に関するアンケート調査を実施し、結果を公開しました。


SNSでシェアされるIPコラボの方程式

男女ごとのシェア意欲の差異を意識

SNSでのシェアを狙う企画の場合、男女によってシェアの意欲に大きな差があることがわかりました。

一般的には男性のシェアの意欲が高く、広く話題化するキャンペーンが相性がよく、女性をターゲットとする場合はよりシェアを狙う界隈を絞った施策設計が必要と言えます。

キャンペーンのターゲットの特性に合わせたIP選定

選定するIPによってもシェアの意欲が大きく異なり、キャンペーンの結果に大きな影響を及ぼします。

特に女性をターゲットとする施策の場合、IPコラボとしての想起力が低くとも消費喚起力が強い「偏愛・投資型」のIPを活用することで、共感性の高い施策設計が可能となります。

話題化 or 熱量の目的に合わせたコラボレーション企画設計

特にSNS上での話題を狙う「無料SNSキャンペーン」か、熱量の高さによる共感性を狙う「イベント施策」などがIPコラボ施策としてのシェア意欲が高い傾向にあります。

「男性×無料SNSキャンペーン」「女性×イベント施策」の相性が良い傾向にありますが、起用するIPによるシェア意欲の差なども踏まえて、施策を設計する必要があると言えます。

IPコラボのSNSシェア意欲

IPコラボのSNSシェア人口が多いのは10代〜30代

政府統計の人口動態データに対して、年代ごとに、本調査で判明したIPコラボの「SNSシェア意欲が高い割合」と、政府統計の「SNS使用率」をかけ合わせ、「IPコラボのSNSシェア人口」を割り出したところ、割合と同様に【20代 > 30代 > 10代 > 50代 > 40代 > 60代】となりました。

IPコラボのSNSシェア意欲が最も高いのは20代/男性

回答した各IPコラボのSNSシェア意欲について、「とてもある」「まあまあある」の回答割合を性別・年代ごとに可視化しました。

シェア意欲が高かった順に【20代/男性 > 30代/男性 > 10代/男性 > 50代/男性 > 30代/女性】となり、特に若年男性のシェア意欲の高さが伺えます。

IPコラボのSNSシェア意欲は、キャンペーンやイベントで高まる

回答した各IPコラボのSNSシェア意欲について、「とてもある」「まあまあある」の回答割合をIPコラボの形式ごとに可視化しました。

シェア意欲が高かったのは男性が「無料のSNSキャンペーン」「商品購入時のクローズド懸賞」、女性が「イベント」「商品購入時のクローズド懸賞」で、特にキャンペーンやイベントでシェア意欲が高まりやすい傾向が明らかになりました。

調査概要

調査期間: 2025年1月10日(金) 〜 2025年1月15日(水)
調査目的: 消費者が好意的に反応し、購買・参加の欲求が高まるIPコラボの分析・理解
調査手法: インターネット調査
設問数: 計25問(Background: 5問 / Screener: 4問 / Main: 16問)
回答時間目安: 約10分

出典元:株式会社Minto

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000229.000029274.html

※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連するキーワード


マーケティング

関連する投稿


約7割が再来店につながらず...単発購入で終わる顧客が増加傾向?小売業のリピーター獲得に立ちはだかる壁とは【iTAN調査】

約7割が再来店につながらず...単発購入で終わる顧客が増加傾向?小売業のリピーター獲得に立ちはだかる壁とは【iTAN調査】

株式会社iTANは、小売店経営者・店舗責任者・マーケティング担当者を対象に、「小売業界における再来店促進と顧客接点の実態」に関する調査を実施し、結果を公開しました。


「1円スマホ」の購入経験者は約1割も、機会があれば利用したい人は約5割と利用に前向きな姿勢あり【イード調査】

「1円スマホ」の購入経験者は約1割も、機会があれば利用したい人は約5割と利用に前向きな姿勢あり【イード調査】

株式会社イードは、スマートフォンやデジタルライフについてユーザー目線で最新情報をお届けするメディア「LiPro(インターネット)」において、1円スマホに関心のあるユーザーを対象に「1円スマホ」に関する関心・意向についてアンケート調査を実施し、結果を公開しました。


電通デジタル、リテールメディアが生活者にもたらす購買行動とブランド指標への影響についての調査結果を公開

電通デジタル、リテールメディアが生活者にもたらす購買行動とブランド指標への影響についての調査結果を公開

株式会社電通デジタルは、生活者のリテールメディアへの接触が購買行動およびブランド認知に与える影響を明らかにするため、「2025年 リテールメディア調査」を実施し、結果を公開しました。


若年層の消費行動、2025年8月に増えたのは「外食/カフェの飲食やテイクアウト」が最多【LINEリサーチ調査】

若年層の消費行動、2025年8月に増えたのは「外食/カフェの飲食やテイクアウト」が最多【LINEリサーチ調査】

LINEリサーチは、全国の15~24歳を対象に「直近1か月で、ふだんより多くお金を使った項目」についての2025年9月期の調査を実施し、結果を公開しました。


AIエージェントを導入している企業は35%!生成AIの導入スピードを上回る【BCG調査】

AIエージェントを導入している企業は35%!生成AIの導入スピードを上回る【BCG調査】

ボストン コンサルティング グループ(BCG)は、MITスローン・マネジメント・レビュー誌(MIT SMR)と共同で、AIによるビジネスへの影響に関するレポート「The Emerging Agentic Enterprise: How Leaders Must Navigate a New Age of AI」を発表しました。


ページトップへ