タイパ行動・生活が定着しつつある理由
2022年に「動画は倍速」「ご飯はながら食べ」「結論だけを先に知る」ような行動とともに、タイパ(タイムパフォーマンス)が注目を集めました。
Z世代男性は就職して日が浅いため、社会的承認欲求から社会人としての立場を確立しようとしている時期にあたりますが、いまだに不慣れなことから、仕事のパフォーマンスが高くなく日々仕事の時間に追われ、プライベートに使える時間が限られます。
加えて、学生時代はコロナ禍でプライベートを謳歌していたのが、社会人となったことで勤務や通勤の時間に逼迫されています。これがタイパ生活を定着させる背景となります。
タイパ行動・生活のニーズ構造
社会人・家庭人としてデビューしたZ世代男性は、不慣れな生活の中で「自分らしくありながら、1人前として社会的に認められる存在でありたい」ことを目指していました。
タスク時間の短縮と自分時間の質・量の向上を図ることができるタイパ行動を選ぶことがニーズの促進要因になると分析結果から明らかになりました。
ニーズの強さと未充足度
首都圏在住の男性23~29歳の6名にオンライングループインタビューを実施し、未充足ニーズを抽出。全国20~69歳男女、2,000名を対象に未充足ニーズの検証を行いました。
グループインタビューから見えたニーズと未充足度を20〜69歳男女に5段階評価の定量調査を実施しましたところ、とてもあてはまる割合(ニーズの強さ)がZ世代男性(20代)で高いのは、「仕事終わりの帰宅後はゆっくり過ごしたい」32%、「前日の疲れは寝ているうちに解消したい」30%、「休日の時間を有効に使ったと感じたい」「朝はゆったりと気持ちよく目覚めたい」29%、「通勤・通学を楽にしたい」28%が上位の欲求です。
男性全体に比べZ世代男性が強いニーズは、「社会人として一人前になった自信を持ちたい」「通勤時間で自分のためになる勉強をしたい」「仕事の日は家事に時間をかけたくない」「時間がある時はぼーっと過ごしたい」「スポーツ・ライブ観戦の盛り上がりで一体感を感じたい」でした。
ニーズが強く、未充足度が高いものは、「朝は気持ちに余裕を持ちたい」「朝はゆったりと気持ちよく目覚めたい」「通勤・通学を楽にしたい」といった朝のゆとりやゆったりした気分・時間が足りない様子がうかがえます。
調査概要
Step1
調査手法:オンライングループインタビュー(Active Listening Interview)
調査地域:首都圏居住者
調査対象:23~29歳男性 6名
調査期間:2025年2月20日(木)
Step2
調査手法:インターネットリサーチ
調査地域:全国47都道府県
調査対象:20~69歳の男女
調査期間:2025年5月14日(水)
有効回答数 :本調査2,000サンプル
※調査結果は、端数処理のため構成比が100%にならない場合があります
出典元:株式会社クロス・マーケティング
※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。





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