調査の前提
本調査は、オウンドメディアの運営経験を持つ企業担当者214名を対象に、インターネットアンケート形式で実施しました。
回答データをもとに、オウンドメディア経由の売上比率を指標とし、
・めっちゃ成果が上がっている(会社全体売上比率:50%以上)
・ある程度成果が上がっている(会社全体売上比率:10~49%)
・成果は上がっていない(会社全体売上比率:10%未満)
その上で、各分類ごとに見られた運営体制の特徴を比較し、オウンドメディアで成果を上げるための最適な運営スタイルを分析しました。
オウンドメディアの運営体制
まず初めに、オウンドメディアの運営体制によって成果のばらつきがあるのかどうかを調査を実施しました。
成果がより上がっているオウンドメディアの方が「一部のみ外部に依頼している」割合が高く、成果が上がっていないオウンドメディアほど「完全に社内だけで運営している」割合が高いという結果になりました。
外部委託先の形態
次に、外部委託先によって成果は変わるのかを調査しました。
「めっちゃ成果が上がっている」企業の外注先として最も多かったのは「SEO記事作成代行 / コンサルティング会社」でした。これは、SEOと記事作成という専門分野に特化しており、その成果が検索順位や流入数という形で明確に分かりやすいためと考えられます。
一方、「めっちゃ成果が上がっている」と「ある程度成果が上がっている」を合わせた総合的な成果率でみると、Webマーケティング総合支援会社が最も高く、失敗のリスクも低いことがわかります。
つまり、
・特定分野で高い成果を狙う → SEO記事作成会社 / コンサルティング会社
・安定して総合的な成果を目指す → Webマーケティング総合支援会社
が有効な選択肢と言えるでしょう。
外部委託している業務
次に、「めっちゃ成果が上がっている」企業のオウンドメディアはどの業務を依頼しているのかを調査した結果が以下になります。
めっちゃ成果が上がっている企業は「専門性の高い分析」と「コンテンツ制作」を外部に任せているということが分かります。特にサイト分析(64.4%)や記事執筆・構成・リライト(50%超)が多く、継続的に質の高い記事を作成するために外部の力を活用しています。
一方で、テクニカルSEOや被リンク獲得といった戦略的な業務は外注の割合が低く、社内でコントロールしている傾向があるようです。
社内リソースと専任体制
次に、オウンドメディア運営に関わる人数によって成果が左右されるのかを見ていきます。以下はオウンドメディア運営に関わっている社内の人数の割合です。
オウンドメディアの運営体制を人数別に見ていくと、成果との間には明確な相関が浮かび上がります。
特に注目すべきは、6人以上のチームを確保している企業ほど「めっちゃ成果が上がっている」と答える割合が高く、社内リソースを十分に投下できる体制が成果の最大化につながっている点です。
オウンドメディアで大きな成果を得るためには、人数の確保と同時に、成果を測るための体制づくりも不可欠であるといえるでしょう。
調査概要
調査対象:自社オウンドメディアの運用経験がある214名
調査期間:2025年9月2日〜9月3日
調査方法:インターネット調査
調査実施:記事作成代行サービス「c-blog」を運営する株式会社Cone
出典元:株式会社Cone
※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。





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