広告でよく見かける下記18個のコピーについてどのように感じるかを調査しました。
買いたくなる(気になる)と感じる表現
通常価格が10,000円の商品を買うときに、「買いたくなる(気になる)」と感じる表現を聞きました。
全体の1位は「〇〇%オフ / 〇〇円引き」で5割強。価格が割引される表現はわかりやすく、購買意欲が高まるようです。2位は「送料無料キャンペーン」で約4割。3位以降は「期間限定価格 / 限定セール」「〇〇%ポイント還元 / 〇〇ポイント付与」「ポイント〇倍デー対象」が3割台で続きます。
男女別にみると、「期間限定価格 / 限定セール」「送料無料キャンペーン」は女性のほうが男性よりも高い割合となっており、「ポイント〇倍デー対象」「〇〇%オフ / 〇〇円引き」も女性のほうがやや高くなっていました。女性は、直接的な割引の表現だけでなく、限定や特典などの「お得感」がある表現にも魅力を感じる人が多いようです。
グラフにはありませんが年代別にみても、すべての年代で「〇〇%オフ / 〇〇円引き」が1位でした。また、30~40代では「〇〇%ポイント還元 / 〇〇ポイント付与」が2位にランクインし、ほかの年代よりも高い割合でした。ふだんの買い物でポイントを積極的に活用している様子がうかがえます。
50代では、「送料無料キャンペーン」が4割台半ばの高い割合で2位となりました。
買いたくない(怪しい)と感じる表現
前項と同じ選択肢で、通常価格が10,000円の商品を買うときに、「買いたくない(怪しい)」と感じる表現を聞きました。
全体では、「有名人も使っている!」が6割強で1位になりました。2位は「この広告が表示されたあなたへ限定の特別キャンペーン」で5割台半ば、3位は「SNSでも話題のお得アイテム」で4割弱でした。
4位以降は「このクオリティでこの価格!? / コスパ最強!」「数量限定 / 先着〇名限定」が2割台で続きます。
有名人やインフルエンサー等によるPRやSNSで話題といった過度な表現に対して、疑問を抱く人が多い傾向がみられます。
「この広告が表示されたあなたへ限定の特別キャンペーン」は、男性と比べて女性の割合が高くなっていました。10~50代女性の幅広い年代で6割超と高い傾向がみられ、なかでも20~30代女性では6割台後半~約7割とさらに高い割合でした。
近年のプライバシー意識への高まりも影響しているのか、女性は特に、限定感をあおったり個人を強調したりするような表現に不信感を抱きやすい傾向があるようです。
グラフにはありませんが年代別では、10~20代では「この広告が表示されたあなたへ限定の特別キャンペーン」が1位、30代以降では「有名人も使っている!」が1位となっています。
また、10~20代では「このクオリティでこの価格!? / コスパ最強!」がほかの年代と比べて高く、40代では「有名人も使っている!」「購入者限定・抽選でギフト券が当たる」の割合が高めでした。
全体的に割引や送料無料といった、わかりやすく信頼できる表現が購買意欲につながっているようです。
調査概要
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の15歳~69歳の男女
実施時期:2025年9月1日~2025年9月3日
有効回収数:3152サンプル
※性別年代構成比を市場にあわせてウェイトバック
※表/グラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合があります
出典元:LINEリサーチ
※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。





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