子供のスマホの利用目的は「連絡」と「防犯」が中心、学習利用は限定的
<子供のスマホの主な利用目的を教えてください>
子供のスマホ利用目的として最も多いのは「家族・友達との連絡」で285名(70.5%)、次いで「登下校や防犯のため(見守り用途)」が75名(18.6%)でした。「動画視聴やゲームなどのエンタメ」は35名(8.7%)、「学習アプリやオンライン授業」は7名(1.7%)にとどまりました。
この結果から、スマホは娯楽や学習よりも、連絡・安全確保のための実用的なツールとして利用されている傾向が強いことが分かります。
利用キャリアは「楽天モバイル」が最も多く、「ワイモバイル」「UQモバイル」が続く
<子供が利用している携帯会社を教えてください>
子供の利用キャリアは「楽天モバイル」が116名(28.7%)で最も多く、「ワイモバイル」85名(21.0%)、「UQモバイル」75名(18.6%)と続きました。
上位3社で全体の約7割を占めており、コストパフォーマンスと通信品質を重視した選択が中心となっています。
以降に続くのが「ahamo」「LINEMO」「povo」であることからも、主要キャリアのサブブランドを中心に、料金と使いやすさのバランスを取る家庭が多いことがうかがえます。
契約名義は「保護者名義」が全体の約8割を占め、家庭での管理体制が主流
<子供のスマホ契約は誰の名義ですか?>
契約名義は「保護者名義」が336名(83.2%)と圧倒的に多く、「子供本人名義」は43名(10.6%)でした。「家族共有(家族プランなど)」は24名(5.9%)にとどまりました。
この結果から、子供のスマホ利用においては、保護者主導の管理が一般的であることが明らかになりました。
契約形態は「新規契約(新しい番号を取得)」が中心、家庭での新規導入が多数
<子供が現在のキャリアを契約したときの契約形態を教えてください>
契約形態は「新規契約(新しい番号を取得)」が285名(70.5%)で最も多く、「他社からの乗り換え(MNP)」は67名(16.6%)でした。
また、「家族割やシェアプランへの追加加入」は47名(11.6%)にとどまり、多くの場合は子供が新しく携帯を持つタイミングでの新規契約であることがわかります。
通信料金は「1,000〜1,999円」が最も多く、3,000円未満が約9割
<子供のスマホ通信料金(月額・1回線あたり)を教えてください>
通信料金は「1,000〜1,999円」が153名(37.9%)で最も多く、「1,000円未満」が111名(27.5%)、「2,000〜2,999円」が98名(24.3%)と続きました。
全体の約9割が月額3,000円未満となっており、低価格帯のプランが主流であることが分かります。
データ容量は「2〜3GB」が最も多く、低容量プランが中心
<子供のスマホで契約しているデータ容量を教えてください>
データ容量は「2〜3GB」が117名(29.0%)で最も多く、「4〜5GB」が88名(21.8%)、「1GB以下」が64名(15.8%)と続きました。
5GB以下のプラン利用が全体の約7割となっており、低容量での運用が主流です。
一方で、「無制限プラン」を契約している家庭も36名(8.9%)確認できました。
親子割・家族割の利用は約7割、通信費の最適化が進む
<スマホ契約とあわせて「自宅セット割」や「親子割」「家族割」を利用していますか?>
※自宅セット割:スマホとインターネットサービスのセット利用でスマホ料金が割引されるサービス
※家族割(親子割):家族で使うことで受けられる割引サービス
「自宅セット割」と「家族割(親子割を含む)」の利用について合計で278名(68.8%)が割引制度を活用していることが分かりました。
一方で「両方とも利用していない」家庭は126名(31.2%)にとどまり、家族全体で通信費を抑える意識の高さがうかがえます。
見守り・フィルタリング機能は7割超の家庭が導入
<見守り・フィルタリング機能を設定していますか?>
「キャリア公式アプリで設定している」が176名(43.6%)、「外部アプリや端末で設定している」が117名(29.0%)で、合計293名(72.5%)の家庭が何らかの形で設定を行っていました。一方で「全くしていない」と回答したのは111名(27.5%)で約4分の1にとどまりました。
この結果から保護者による安全対策への関心が高く、特に公式アプリなど手軽に導入できる仕組みが広く利用されていると考えられます。
子供のスマホ利用について不安に感じることは「SNSトラブル」が最多、「長時間利用」「有害サイト」が続く
<子供のスマホ利用で不安に感じることを教えてください>
最も多かったのは「SNSやインターネット上のトラブル」で129名(31.9%)、次いで「長時間利用・依存」が79名(19.6%)、「有害サイト・不適切コンテンツ」が72名(17.8%)と続きました。「特に不安はない」と回答したのは18名(4.5%)と少数でした。
保護者の多くがSNSやネット利用に関するリスクを強く意識しており、子供のスマホ依存やトラブルへの懸念が根強いことがわかります。
スマホプラン選びでは「料金の安さ」が6割超、安全機能が次点
<子供向けのスマホプランを選ぶ際、最も重視するポイントを教えてください>
子供向けのスマホプランを選ぶ際に最も重視されているのは「料金の安さ」で250名(61.9%)でした。次いで「見守り・フィルタリングなどの安全機能」65名(16.1%)、「通信容量・速度のバランス」35名(8.7%)と続きました。
価格重視の傾向が強い一方、安全面や使いやすさを重視する層も一定数見られます。家庭では、費用を抑えながら子供の安全を確保するバランスを重視する姿勢が明確に表れました。
改善要望は「料金の安さ」と「安全機能の充実」が中心
<子供が使う格安SIMで改善してほしい、希望する点は?>
改善要望として最も多かったのは「料金を安くしてほしい」で167名(41.3%)でした。次いで「見守り・フィルタリングなどの安全機能を充実させてほしい」85名(21.0%)が続いています。
また、「家族割・親子割などの割引制度の拡充」49名(12.1%)、「契約・解約をもっとスムーズにしてほしい」31名(7.7%)と、利便性向上に関する意見も一定数見られます。
全体として、「料金」「安全」「利便性」の3点に改善ニーズが集まる結果となりました。
おすすめキャリアは「楽天モバイル」が最も多く、「ワイモバイル」「UQモバイル」が続く
<子供用のスマホで利用がおすすめな格安SIM・キャリアは?>
おすすめとして最も多く挙げられたのは「楽天モバイル」118名(29.2%)でした。「ワイモバイル」が78名(19.3%)、「UQモバイル」が68名(16.8%)と続き、上位3社で全体の約6割を占めています。
通信品質・料金・サポート体制のバランスが取れたブランドが支持を集めており、主要サブブランドが子供向け利用でも選ばれやすい傾向にあることが分かります。
調査概要
調査期間:2025年10月10日〜2025年10月17日
調査対象:子供用の格安SIM契約経験者
回答数:404名
年齢層:
小学生低学年(1〜3年):101名(25.0%)
小学生高学年(4〜6年):124名(30.7%)
中学生:110名(27.2%)
高校生:69名(17.1%)
調査方法:「LiPro」読者によるインターネット調査
出典元:株式会社イード
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