インターネット広告市場は拡大を続ける一方、次のような構造的課題が顕在化しています。
(1)ターゲティング広告のCPA上昇による獲得効率の低下
(2)既存CRMの限界による高LTV顧客の獲得停滞、自社接点外の高意欲層への導線不足
一方、小売・EC事業者では、自社メディアを広告媒体化する「コマースメディア化」が進んでいます。EC本業を損なわずに広告収益を確保することや、アプリ・会員基盤の顧客接点を強化することが求められています。
バリューコマースは「リワード広告はコマースメディアとの親和性が高い」との考えから、広告主・メディア双方の課題を同時に解決する成果報酬型広告プラットフォーム『リワードDSP』を開発したといいます。
本ソリューションは、実運用を通じた検証を重視し、段階的な展開を前提とした設計。2026年1月より、同社サービスを対象にテストマーケティングを実施し、提供価値の検証を進めていく予定とのことです。
リワードDSPの概要
リワードDSPは、バーチャルポイントモール「ポイクリ」上に広告を掲載し、複数の会員組織やリテールサイトから集約されたユーザーをアグリゲートして最適配信を行う成果報酬型DSPです。
購買データや検索行動などの1st Partyデータを活用し、従来リーチしづらかった目的意識の高い層にアプローチ可能。また、ユーザー行動に応じたポイント還元(リワード)を組み合わせることで購買直前の意思決定を後押しし、ROAS・CPAベースで投資対効果を把握できるとのことです。
メディア(コマースメディア)にとっての提供価値
1. 広告収益とGMV成長の両立
リワード広告はポイント還元を通じてユーザーを自社ECの再訪・再購買へ戻す導線を持つため、外部送客による機会損失を抑えながら広告収益を確保可能。広告収益をそのままポイント原資に充当することで、追加コストなくCRM施策を展開可能です。
2. 顧客接点の拡張とFSP機能の強化
購買以外のシーンでもポイント獲得を可能にすることでアプリの起動頻度が高まり、常時的な接点が生まれます。これにより、FSP(Frequent Shoppers Program)としての機能も強化できるといいます。
広告主にとっての提供価値
1. アグリゲーションによるスケールリーチ
単体では規模が限定される会員組織・リテールサイトを横断的に束ねることで、高意欲ユーザーへのスケールリーチを実現。1st Partyデータを活用した文脈ターゲティングにより、カテゴリ特化層や購買直前層への接点が創出されるといいます。
2. クローズドネットワークによる高品質配信
他社会員を含むクローズドな会員ネットワークで配信されるため、ポイント目的に偏らない生活者層・ロイヤルユーザー層にもアプローチ可能。これにより、短期的なCPA改善だけでなくLTVの向上にもつながるとのことです。
出典元:バリューコマース株式会社
※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。





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