2025年訪日外国人の年間動向と2026年の予測|韓国・台湾は“訪日の日常化”、欧米豪は“高付加価値化”へ【アウンコンサルティング調べ】

2025年訪日外国人の年間動向と2026年の予測|韓国・台湾は“訪日の日常化”、欧米豪は“高付加価値化”へ【アウンコンサルティング調べ】

アウンコンサルティング株式会社は、2025年の訪日外国人の年間動向調査結果と、2026年の予測をを公開しました。


2025年のインバウンド市場

2025年の訪日外国人客(訪日客)数は約4,268万人に達し、2024年を約580万人上回り、年間の過去最高記録を更新しました。さらに月別でもすべての月で2024年を上回る結果となりました。

出典:日本政府観光局(JNTO) による日本の観光統計データを参考に、アウンコンサルティングで加工

国・地域別では、1位が韓国945万人(2024年対比+64万人、+7.3%)、2位が中国909万人(2024年対比+211万人、+30.3%)、3位が台湾676万人(2024年対比+71万人、+11.9%)となりました。

大阪・関西万博の開催により、地理的に近い韓国、中国、台湾からは、万博を目的とした短期滞在の観光客が急増しました。韓国においては、若年層を中心に「週末日本旅行」や、特定のアニメ・映画の聖地巡礼、ゴルフ、登山といった「目的特化型」の旅行が定着したことが影響したと考えられます。   

また、中国においては、ビザの緩和や手続きの簡略化・デジタル化が進んだことや、地方路線を含む増便等の影響もあり、訪日需要は復活傾向にあります。台湾においては、親日感情の高さに加え、円安を背景とした高品質な体験(高級旅館や美食)への支出の拡大が影響したと考えられます。

出典:日本政府観光局(JNTO) による日本の観光統計データを参考に、アウンコンサルティングで加工

訪日客の検索動向

以下は、調査した8ヶ国・地域の「沖縄旅行」、「宮城旅行」、「大分旅行」、「神奈川旅行」、「北海道旅行」の検索数の合計値をまとめたものです。

これら5県は、2025年10~11月の都道府県別宿泊者数トップ20において、2024年と比較して東京・大阪・京都など主要都市となる観光地以外で宿泊者数が多かった県です。

オーバーツーリズムを避け、日本の「地方ならでは」の魅力を求める観光客が増えたと考えられます。

Google AdWords検索数

※Google AdWords キーワードプランナーツール利用による検索数データ
※調査対象国・地域:韓国・台湾・香港・タイ・マレーシア・フィリピン・アメリカ・オーストラリア
※検索キーワード
・沖縄旅行:오키나와 여행、沖縄 旅遊、okinawa travel
・宮城旅行:미야기 여행、宮城 旅遊、miyagi travel
・大分旅行:오이타 여행、大分 旅遊、oita travel
・神奈川旅行:가나가와 여행、神奈川 旅遊、kanagawa travel
・北海道旅行:홋카이도 여행、北海道 旅遊、hokkaido travel

また、訪日客の多い韓国・台湾のキーワード別の検索数をみると、韓国は「沖縄旅行」が圧倒的に多く、台湾は「北海道旅行」が最も多い結果となりました。

2025年は、地方空港への国際定期便やチャーター便の復便・増便が相次ぎました。特に韓国や台湾からの直行便が大幅に増え、アクセスが向上したことが、増加につながったと読み取れます。

さらに、韓国では10月の上旬に7日~10日の大型連休が発生し、台湾でも10月4日(土)~6日(月)に中秋節の3連休、10月10日(金)~12日(日)に国慶日の3連休などの祝日が続きました。

特に台湾では、「中秋節」は家族で集まる大切な行事ですが、近年は連休を利用して日本へ旅行するスタイルが定着しつつあり、その効果で訪日客が増加したものと考えられます。

※Google AdWords キーワードプランナーツール利用による検索数データ

訪日客消費動向

2025年の訪日客旅行消費額は約9.5兆円(2024年対比+16.4%)となり、過去最高額を更新しました。2012年の1.1兆円から13年間で約8.6倍へと拡大しており、インバウンド市場の成長スピードを裏付ける結果となっています。

2024年と2025年の費目別構成比を比較すると、訪日客の支出の優先順位が変化していることが読み取れます。宿泊費・飲食費・交通費のサービス費用が全体の7割を占めており、買い物を中心としたものから、「宿泊や飲食といった滞在・体験型」へと明確にシフトしていると考えられます。

出典:日本政府観光局(JNTO) による日本の観光統計データを参考に、アウンコンサルティングで加工

2026年の予測

2025年の訪日外国人客数が過去最高の約4,268万人に達し、旅行消費額も約9.5兆円と3年連続で過去最高を記録する中、2026年のインバウンド市場は、単なる「数の拡大」から、持続可能な観光(サステイナブルツーリズム)と、より質の高い体験を求める「深化」のフェーズへと移行すると予測されます。

日本が「世界で最も魅力的な国・都市」として国際的に高い評価を得ていることを背景に、2026年も訪日客数は引き続き過去最高を更新する可能性があります。政府が掲げる「2030年に訪日客数6,000万人、消費額15兆円」という目標達成に向け、市場の成長スピードはさらに加速する見込みです。

韓国、台湾、香港といった近隣諸国では、訪日が「国内旅行に近い感覚のルーティン」として定着しており、2026年もこの傾向は続くと見られ、「超リピーター化」による旅行スタイルの日常化が加速する見込みです。

また、消費構造の変化はさらに鮮明になり、宿泊・飲食・交通などの「サービス消費」が全体の7割を超える状況が定着します。宿泊価格の高騰が続く中、単なる宿泊ではなく、高級旅館や美食、日本独自の文化体験など、価格に見合う「高付加価値プラン」への支出が拡大し、高付加価値プランの需要が高まるでしょう。

さらに、団体パッケージツアーの減少と個人手配の増加により、旅行の個別化・自由化がさらに進み、個人旅行が主流となるでしょう。

また、訪日客数・消費額ともに過去最高を更新し続ける中、2026年は単なる集客のフェーズを超え、受け入れ側の「質的向上」と「持続可能性」が問われる一年となります。

調査概要

調査主旨:
2025年訪日外国人の年間動向と2026年の予測
調査要綱:
調査日:2026年1月16日~2026年2月12日
調査対象時期:2022年~2025年

出典元:アウンコンサルティング株式会社

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000229.000034654.html

※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。

【無料レポート】2026年 訪日インバウンド観光客調査〜中国・台湾・タイ・韓国

https://manamina.valuesccg.com/articles/4873

2025年の訪日外国人客数(インバウンド)は、前年比15.8%増の約4,268万人となり、過去最高を記録した2024年を大幅に上回って過去最多を更新しました。背景には、大阪・関西万博の開催や円安による消費拡大も理由として考えられます。そんなインバウンド観光客の中でも、本レポートでは中国・台湾・タイ・韓国の観光客にフォーカスし、彼らの観光実態をアンケート調査しました。※本レポートは記事内のフォームから無料でダウンロードいただけます。

【関連レポート】インバウンドのリアルな動向把握とデータ活用とは 現場で活かす、人流・オープンデータの活用術と旅行実態レポート

https://manamina.valuesccg.com/articles/4503

昨今は事業成長のためのデータ活用やDXという言葉が様々な場所で耳にされるようになりました。 データ活用を通じてDXを実現するためには、段階的にステップを踏んで取り組む必要があります。段階に応じて取り組むべき内容を変化させつつ、これらのステップを繰り返していくことが事業成長に繋がるその方法とは。本レポートでは、インバウンドの現状把握や情報のキャッチアップをメイントピックとして、データの種類や活用法を解説します。※本レポートは記事末尾のフォームから無料でダウンロードいただけます。

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