Z世代が普段よく利用しているメディアでは、他の年代比べてそれほど大きな差異は見られないのではないと考えがちかもしれませんが、調査からは大きな違いが2点あることがわかりました。
1つ目の差異は、どの年代にも多く利用されている上位サービスにおいても、Z世代では他年代よりも利用率が高い点です。スマートフォン上でよく利用される上位15サービスをみると、確かに13個は同じサービスとなっており顔ぶれは似ています。しかし、利用率ではどのサービスでもZ世代の方が高くなっており、デジタルサービスを活発に利用している様子がうかがえます。
2つ目の差異は、他の年代では広くは浸透していないサービスが上位にランクインしてくる点です。TOP15の中でも、Z世代では半数以上がTikTokを利用し、43%もの人が顔文字などを手軽に変換できるキーボードアプリ「Simeji」を利用していました。
世代間の差異は、上位サービスの利用時間においても見られます。スマートフォンの利用時間全体のうち利用時間上位6媒体が占める割合は全年代において58%となっていますが、Z 世代では11pt高い69%を占めています。
Z世代においてはその重要性がさらに高まると同時に、それだけ競合他社も含めた多くの広告に接触している時間であるということを理解した上で、効果的なコミュニケーション方法を試行錯誤していく必要性があることがわかります。
スマートフォン上で消費者が多くの時間を割いているカテゴリの一つに動画サービスがあります。全年代においても、主要な動画7サービスの利用時間がスマートフォンの利用時間全体のうち14%も占めていますが、Z世代ではさらに10pt高い24%を占めており、動画サービスがコミュニケーションの場として重要なことがよくわかります。
また、それぞれのサービスのリーチをみても、全年代とZ世代では大きな差異があります。NHKやTVerなどのテレビ由来のサービスのリーチには大きな違いは見られないものの、その他のデジタル動画サービスのリーチはすべてZ世代のほうが高くなっており、特にAmazon Prime VideoやNetflixではその差異が大きくなっている様子がうかがえます。
このように、Z世代では広告が表示されるサービスも広告が表示されない定額制のサービスもともに、多様なサービスを使いこなしながら、多くの時間を動画コンテンツの視聴に費やしていることがわかります。
出典元:ニールセン デジタル株式会社
引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000111.000047896.html
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