通販事業者の3割がAIを導入済み、または導入を予定【エルテックス調査】

通販事業者の3割がAIを導入済み、または導入を予定【エルテックス調査】

株式会社エルテックスは、EC・通信販売事業関与者の実態調査「通販事業者のAI導入事情」、「通販事業者の利用する情報源」などを集計・分析した調査結果の2023年版を発表しました。


通販事業者の3割がAIを導入済み、または導入を予定

通販事業全般(EC︓エレクトロニック・コマースを含む)で、あなたご自身やあなたの会社で「チャットGPTを代表とするAI」について、もっともあてはまるものをひとつだけお選びください。(単一回答)

なんらかのAIを導入しているのは 8.7%(全体)、AI 導入が決まっている(24%)回答を加えると 32.7%となり、3割の事業者でAI活用が具体的になっていることがわかりました。一方、「導入予定がない」「あてはまるものはない」といった回答の合計は9パーセントにとどまりました。

年商別では、100億円以上の事業者で、導入済み=2.4%、導入が決まっている=21.4%、合算=23.8%となっていて 1~10億円=36.9%、10~100億未満=33.3%に比べて10ポイント以上数値が低く、導入に慎重な様子がうかがえます。

利用したいAIトップ3は「サイト内検索」「チャットボットや接客ツール」「マーケティング分析」

あなたご自身やあなたの会社で「チャットGPTを代表とするAI」に関して、導入の有無にかかわらず、通販やEC ビジネスで、効果が見込めそうなもの、興味のあるものをいくつでもお選びください。(複数回答)

利用したいAIでは、サイト内検索=54.2%、チャットボットや接客ツール=52.7%、マーケティング分析=48%、がトップ3ボックスとなりました(全体)。

年商別では、100億円以上の事業者で、レコメンドエンジン、商品説明文やFAQなどテキスト情報の自動生成の2 つの利用方法で全体の平均値に比べて10ポイント以上利用意向が高いという特徴がみられました。

商品画像・動画の自動生成や合成(28.6%)、メルマガの自動生成(11.7%)、といった項目は予想に反して若干スコアが低く、フェイク画像や動画などのネガティブなイメージがあることで選択をためらったことなども推測されます。

通販事業者の利用する情報源上位は「新聞」「展示会」などの旧来メディア

あなたがよくご利用されている、通販/EC の仕事上での情報源をいくつでもお選びください。(複数回答)

通販/EC事業者が利用している情報源は、2023年時点では「展示会」「新聞」のスコアが高く、サイト(インターネット)はメディアが多い分スコアが分散化し、押しなべて数値が上がらなかった模様です。

様々なメディアの中でトップは「日経MJ(29.3%)」、次点は「イーコマースフェア(27.7%)」となり、新聞媒体と展示会がトップ2ボックスになりました。サイトでは、「EC のミカタ」「通販通信 ECMO」が 20.7%で、トップを分け合っています。

通販/EC 事業者は、販売している商品ジャンルや価格帯、リアルメディア中心、EC中心、など千差万別ですので、情報源とする対象もその事業者ニーズにより異なります。ですので、展示会や幅広いネタを集めている新聞は比較的スコアを集め、編集内容に特徴のあ るサイトは数値が分散化しているものと思われ、自社ビジネスに有用な情報が多いメディアを見極めることが課題と言えるでしょう。

調査概要

調査エリア:全国

調査対象者:
楽天リサーチ保有の調査パネル(ビジネスパネル)
年商規模1億円以上(1~10億円未満:111、10~100億円未満:88、100億円以上:101) の通販事業に携わる1~3の職種の、会社役員、社員、派遣社員、個人事業主
1.マーケティング・広告・宣伝
2.業務(受注、決済、配送、その他の業務)
3.情報システム

調査方法:ネット方式による、アンケート調査
調査期間: 2023年6月30日~7月4日
回収サンプル数:300( 調査対象者 1.マーケ:100 2. 業務:100 3. 情シス:100 )
調査主体:株式会社エルテックス
調査実施機関:楽天リサーチ株式会社

出典元:株式会社エルテックス

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000056.000007894.html

※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

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