約6割が“複数推し”を自分らしく楽しむ時代
今回の調査では、「推し」がいる人は28.4%(約4人に1人)にのぼることがわかりました。
また、推しがいる人の約6割が「2個以上の推しがいる」と回答しています。15〜29歳では平均3.2個、30代〜60代でも平均2個の存在を応援しており、複数の推しを持つスタイルが広がっていることがうかがえます。
さらに、推しへの向き合い方については「推し活は趣味の1つとして無理せず楽しみたい」と回答した人が76.0%となりました。こうした結果から、現在は「複数の推しを自分のペースで楽しみ、日々の活力を得る」というスタイルが広がっていると考えられます。
特定の対象に強くのめり込むだけでなく、多様な楽しみ方を通じて日常を豊かに彩る姿が、世代を問わず定着しつつあると推測されます。
推しがいる人は「2.2倍」アクティブに新しいことに挑戦
直近3年以内に新しい活動を始めた人の割合を比較したところ、推しがいない人は「26.6%」なのに対し、推しがいる人は「58.9%」と約2.2倍に達しました。
挑戦した項目数も平均2.7個(いない層は1.7個)と多く、「推しのことをもっと知りたい」「推しが頑張っているから」といった想いが、自己成長や日常を前向きに変える強力な「原動力」となっている実態が明らかになりました。
その挑戦は、貯金や片付けといった身近な生活習慣から、デザインや動画編集といったクリエイティブスキルの習得まで多岐にわたります。自分のスキルを高める「自己投資」や推しの魅力を広めるための「布教・創作」といった応援のステップアップへと直結しています。
「もっと応援したい」という純粋な想いが、自分を磨くエネルギーとなり、毎日をアクティブに彩るポジティブな循環を生み出しています。
推しをきっかけにした挑戦で人生幸福度が上昇
新しいことへの挑戦は、マインド面にも変化をもたらしています。
挑戦を経験したファンの73.3%が「自分のことをさらに好きになった」と回答しました。 また、人生の幸福度(10点満点)を比較すると、推しがいない層は「5.2点」に対し、推しきっかけで新しい挑戦をした層は「6.4点」と上昇する傾向が見られます。「推し」の存在が、自身のスキルアップだけでなく、自分への自信や、日々の生活をより前向きに楽しむ力になっていることがうかがえます。
「応援」をきっかけに広がる、ファンの活動領域とスキル
毎日をよりアクティブに過ごす推しがいる層は、単にコンテンツを楽しむだけでなく、これまで以上に多彩な応援を楽しみのなかに取り入れ始めています。グッズ購入やライブ参加といった日々の活動に加え、さらに「ファン有志で費用を出し合い、駅などにお祝いの広告を掲出する」という新しい応援方法「応援広告」が広がっています。
実際に、応援広告をきっかけに新しいことを始めた人は97.9%に達し、広告を見に行くためなどを目的に初めて「遠征」をしたファンは44.9%に達しました。他にもグッズ制作や広告の勉強、SNS運用など、「応援したい」という純粋な動機が、結果としてファンの経験やスキルの幅を広げる豊かなきっかけとなっています。
応援広告のポテンシャル市場は1,283億円規模へ
首都圏(一都三県)における応援広告の認知率は、2022年の26.1%から2025年には32.3%へと上昇。ファン一人あたりが「年間に応援目的で出してもよい」と思える金額も、前年の2.7万円から3.4万円(前年比126.3%)へと増加傾向にあります。
これらを基に推計した、応援広告のポテンシャル市場規模は、前年比約1.6倍の1,283億円。これは国内の交通・屋外広告市場(2025年 4,778億円※)の26.9%に相当する規模であり、ファンの「応援したい」という想いが、将来的にこれまでにない新しい経済圏を形成していく可能性を示唆しています。
(※出典:電通「2025年 日本の広告費」)
応援広告がコンテンツ消費を後押しし、推し活の熱量を高める
応援広告の実施は、コンテンツへの直接的な支出を後押ししています。
実施者の83.5%が「応援広告以外の推し活の費用が増えた」と回答しており、具体的な内訳はグッズ購入(60.2%)、投げ銭(48.1%)、イベント・ライブ参戦47.6%)と多岐にわたります。
また、応援広告を通じたファン同士の繋がりについても、実施者の75.8%、応援広告を見た人の74.4%が実感しています。応援広告という共通の接点が、ファン同士の熱量を高めるとともに、ファンコミュニティを活性化させるハブとして機能しています。
2023年、同社はファン主体の能動的な推し活である「応援広告」を通じ、ファン同士の共感が生まれ、その熱量がコンテンツをさらに活性化していくポジティブな循環を「推しサイクル」と名付けました。
推しから得た活力を原動力に、ファン自身が行動を起こすことで「推しサイクル」は活発に回っています。今回の調査では、この循環がコンテンツだけでなく、社会や経済にもポジティブな影響を広げている実態が明らかになりました。
1.元気をもらう:日常の活力源
推しの存在は日々の活力であり、推しがいる層はいない層に比べ、新しい挑戦に対して2.2倍アクティブであるという結果が判明しました。
2.行動のエンジン:挑戦と自己成長
貯金や語学、制作スキルの習得など、推しという存在はファン個人の「行動の原動力」として自己成長を後押しし、人生幸福度の向上にもつながっていることがうかがえます。
3.想いを形に:サイクルを加速させる「起点」としての応援広告
「応援したい」という想いを発信する応援広告は、サイクルを加速させるパワフルな起点です。
4.共創と循環:コンテンツ経済とコミュニティへの波及
応援広告は、個人の幸福度を高めるだけでなく、ファン同士の繋がりを強め(75.8%)、消費拡大(83.5%)を牽引しています。この熱量の集積が潜在市場1,283億円という経済圏を見出し、ファンとコンテンツが共に成長する「共創」の形を生み出しています。
この「推しからファンへ、ファンから社会へ」と続く好循環は、個人の日常を豊かにするだけでなく、ファンの行動や想いがコンテンツの可能性を広げていく原動力となっています。Cheering ADは、これからもファンの皆さまと共に、コンテンツのさらなる発展に貢献していきます。
調査概要
調査主体:株式会社ジェイアール東日本企画「Cheering AD」
調査手法:インタネットアンケート調査
調査期間:2025年12月26日~2026年1月9日
調査エリア:全国
調査対象者:15~79歳の男女
サンプル数:22,009
協力:株式会社NTTデータ経営研究所 ニューロ・コグニティブ・イノベーションユニット
※単位が%の結果数値は表章単位未満を四捨五入しているため、内訳の合計が計に一致しないことがあります。
※実際のエピソードは、Cheering ADの利用者587名に別途アンケートを行った内容です。
出典元:株式会社ジェイアール東日本企画
※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。





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