オンラインメディアで提供される情報の信頼性について
■メディア利用者全体(2023年比較)
調査対象メディア全体における信頼度の回答を見ると、「信頼出来る」「半々くらい」は合わせると74.6%(同社2023年調査時 : 79.1%)、「信頼出来ない」が25.5%(2023年 : 20.9%)という結果となり、大多数の利用者がオンラインメディアに対して一定の信頼を持って利用していることがわかります。
一方、昨年比では信頼性がやや低下する結果となりました。
■<2024年調査結果>メディア利用者の性別・年代別
オンラインメディアへの信頼性において、年代差は少ないという結果となりました。
各年代別に性別による傾向の違いが出ており、20代においては女性の方が、40代においては男性の方がオンラインメディアが発信する情報を信頼していることが分かります。
■メディア利用者の性別・年代別(2023年比較)
2023年時の調査結果と比較すると、30代を除きオンラインメディアへの信頼性は低下傾向となっています。特に10代からの信頼度が大きく低下している結果となりました。
メディアカテゴリ別からみる信頼性(2023年比較)
カテゴリー別の信頼性を2023年と比較してみると、「動画・音楽」「SNS」「レシピサイト」の信頼性が大きく下がっています。
「SNS」や「レシピサイト」といったUGM(User Gerenarated Media)は生活者の生の声や経験が反映されるため一定の信頼を得やすい反面、コンテンツのクオリティが玉石混交となりクオリティコントロールが非常に難しいメディアです。
今回は信頼性が下がる結果となっていますが各社共にコンテンツ品質を向上させるための取り組みを続けているので、今後の変化に注目です。
オンラインメディア全体で信頼性が低下傾向である中、「新聞・雑誌系サイト」への信頼性に変化は無く、これは各社が提供する高品質なコンテンツ群が信頼性に繋がっている可能性があります。
メディア別・カテゴリ別からみる信頼性
■<動画・音楽メディア>カテゴリにおけるメディア別の信頼度(2023年比較)
昨年から傾向は変わらず「TVer」および「Radiko」といった民放系メディアへの信頼性が高い傾向にあります。
これらのメディア利用者の半数以上が「信頼出来る」と答えています。昨年同様、「Netflix」と「Spotify」がそれに続く結果となっています。
■<SNS>カテゴリにおけるメディア別の信頼度(2023年比較)
昨年は「Instagram」への信頼性が頭一つ抜けている状態でしたが、各SNSへの信頼性はほぼ横並びの結果に。
相対的に「X(Twitter)」への信頼度が下がっており、「Facebook」が「X(Twitter)」を上回る結果となりました。
カテゴリ別×年代別の信頼度(2024年調査結果)
今回調査した各カテゴリーにおいて世代間の違いが明確に出ているのは、「SNS」「ライフスタイル」および「新聞・雑誌系」という結果となりました。
調査概要
調査対象 : 全国15歳から59歳までの男女4,000人(有効回答者数 : 3,317人)
エリア : 全国
調査日 : 2024年6月7日~6月11日
調査手法 : オンライン調査
調査機関 : Freeasy
出典元:株式会社VOSTOK NINE
※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。
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