【LoveType16】話題の恋愛性格診断”ラブタイプ診断”とは？

「Love Type 16（ラブタイプ診断）」は、5分程度の質問に答えるだけで、恋愛傾向を分析できる無料の恋愛性格診断テストです。診断したい方はこちらの公式サイトURL（https://lovetype16.com/quiz）から、自身の恋愛タイプを診断することができます。

ラブタイプ診断は、以下の4つの観点についてどちらの傾向にあてはまるかを診断し、16種類の恋愛タイプに分類します。

タイプ名は、各項目の診断結果の頭文字を組み合わせたアルファベット4文字で表され、各タイプにはその恋愛タイプを象徴するキャラクターが設定されています。

たとえば、次のような傾向を持つ人は「LCRO（ボス猫）」タイプに分類されます。
・恋愛における主導権：Lead（自分のペースに合わせてほしい）
・恋愛における甘え方：Cuddly（甘えたい）
・恋愛に求める理想：Realistic（現実的な恋愛を好む）
・恋愛に対する姿勢：Optimistic（恋愛に関して自由である）

※参考：ラブタイプ16のキャラクター紹介

このように、自分の恋愛タイプを知ることで、恋愛に対する向き合い方や価値観、相性を客観的に理解できます。また、お互いの恋愛タイプを知ることで、相手のことを理解し、より良い関係を築くためのヒントを得ることもできるでしょう。

ラブタイプ診断の勢いは具体的にどの程度なのでしょうか。ここでは、診断サイトを訪れた人数の推移をもとに、その人気の広がりを確認します。

なお分析には、株式会社ヴァリューズのWeb行動ログ分析ツール「Dockpit（ドックピット）」を用います。

2025年9月から急速に注目を集め始めたラブタイプ診断は、わずか1か月で約200万人もの人が診断サイトを訪れており、その拡散スピードの速さを物語っています。

ラブタイプ診断は、なぜこれほどまでに人気を集めたのでしょうか。ラブタイプ診断サイトへの流入経路データから、流行の背景を分析します。

以下の図は、ラブタイプ診断サイトの集客構造を示しています。

ソーシャルからの流入が約4割で最も高く、SNSを中心としたソーシャルメディア上で拡散されたことが流行の背景にあると考えられます。実際に、多くの人気Youtuberもラブタイプ診断を取り上げた動画を公開し、再生数を伸ばしています。

また、ソーシャルからの流入をさらに細かく分類すると、9割以上がX（旧Twitter）からの流入であることがわかりました。

X上では、キャラクター画像や診断結果ページのURLを添えて、自身の診断結果をシェアする投稿が多数見られます。結果を共有したくなる性格診断は、SNSとの親和性が高いといえるでしょう。さらに、視覚的に目を惹くキャラクターデザインや、一度聴いたら忘れないユーモアあるキャラクター名も、拡散を加速させた要因と考えられます。

なお、ソーシャルからの流入割合が高い背景には、自然検索からの流入が少ないことも影響しているとみられます。記事執筆時（2025年10月）現在、「ラブタイプ診断」や「Love Type 16」と検索しても、公式の診断ページが上位に表示されません。そのため、自然検索ではなく、SNS経由の流入が多くなっていると考えられます。

今後、公式サイトの表示順位が上昇すれば、検索経由のアクセスも増加し、より多様なユーザー層に広がっていくでしょう。

ラブタイプ診断に関心を持っているのはどんな人なのでしょうか？サイト訪問者の特徴を見ていきましょう。

以下の図は、サイト訪問者の性別を示しています。

女性が約65％と、女性人気が高いことがわかります。

さらに、年代についても確認します。

20代の割合が非常に高くなっており、若年層で高い注目を集めているようです。

さらに居住地域を見てみると関東地方の割合が高いことがわかります。

地域関係なくアクセスできるWebサイト上の診断テストですが、流行の中心は首都圏となっているようです。

次に、診断結果ページの訪問者数ランキングから、診断者の特徴を深掘りしていきましょう。

最も訪問者が多かったのは「FCPE（忠犬ハチ公）」で、診断結果ページ訪問者のうち約25％が訪問していました。

また興味深いことに、最初の文字が「F」である8タイプのうち、7タイプが1～7位を独占していました。Fタイプは恋愛において「相手のペースに合わせて」行動するタイプです。

Fタイプの訪問者数が多い要因としては、主に以下の3つの仮説が考えられます。

1つ目は、「日本人にFタイプが多い」という仮説です。欧米の人に比べて、日本人は思いやりや協調性を重んじる傾向があるといわれており、Fタイプが多いというのはイメージ通りなのかもしれません。

2つ目は、「診断を受ける人にFタイプが多い」という仮説です。診断サイトの訪問者の属性には偏りがあるため、あくまで診断を受けている人がFタイプに偏っているだけかもしれません。

3つ目は、「診断結果を共有する人にFタイプが多い」という仮説です。診断結果ページは、自分の診断結果だけでなく、他人の診断結果を調べる目的でも多く閲覧されます。そのため、診断結果を積極的に共有するタイプほど、結果ページへの訪問者数が増えると予想されます。

今回は今話題のラブタイプ診断について分析しました。

ラブタイプ診断は、SNS上で話題となり、特に女性や若者、関東在住の人々を中心にこの1か月間で爆発的な注目を集めていました。

近年、ラブタイプ診断のような性格診断コンテンツが人気を集めています。特に「相性」などのテーマは多くの関心を集めますが、相性の良し悪しを知ることだけが性格診断の本質ではありません。

Love Type 16は理念として「恋愛の成功のために大事なものは、相性ではなく、相手を理解すること」を掲げています。恋愛に限らず、人間関係を築く上で大切なことは、「相性の良い相手を探すこと」ではなく、「出会った人のことを理解し、受け入れあって、お互いのために行動すること」ではないでしょうか。

※参考：Love Type 16の理念

このような視点を持つことで、性格診断は単なる娯楽にとどまらず、より良い人間関係を築くヒントとして活用できるはずです。