Criteo、AI時代における世界の旅行トレンドに関する調査レポートを発表

Criteo、AI時代における世界の旅行トレンドに関する調査レポートを発表

Criteo(クリテオ)は、APAC、EMEA、アメリカ地域において14,000人以上を対象に、世界の旅行トレンドに関する調査を実施し、数百におよぶオンライン旅行代理店、航空会社、ホテル、その他の旅行専門家からのデータを分析し、人々の旅行計画と予約への影響についてまとめたレポート「Criteo グローバル トラベル トレンド 2024冬」を発表しました。


同社が実施した調査の結果、旅行者はインスピレーションを求めオンラインで情報を探すことが多くなり、旅行検索に AI ツールの活用度合いが高まっていることが明らかになりました。

このトレンドは、良い旅行にするために必要なものをより簡単に予約することができるようになるなど、これまで以上にテクノロジーとイノベーションが世界を探求する人々の旅行のあり方を決める上で重要になってくるという新しい時代の到来を示しています。

しかし、AIツール活用の傾向は、課題も伴います。予約プロセス全体を通じて旅行者の注目を集めようと多くの企業が競い合い、業界の競争が激化しています。旅行関係者は、さまざまな選択肢を持つ旅行者の興味を引くために、より一層のマーケティング施策が求められているといいます。

世界の航空旅行は増加
調査対象の主要地域(APAC,EMEA,US)では、2024年第3四半期の航空券の予約が前年同期比で3~14%増加、APAC地域は+14%で最も高い伸び率を記録しています。

AI が究極の旅行代理店へ
41% が旅行先となる候補地のアイデアを得ることに 、30% 以上が宿泊施設、食事、アクティビティの提案に AI が役立つと回答し、AI を使用する旅行者の割合は増加。日本は調査対象国の中では「旅行の計画に AI を使用し、役に立った」と回答した人の割合が9%と最も低く、諸外国と比べて旅行計画でのAIの活用率は未熟という結果になりました。

モバイルデバイスから旅を予約
1年前の2024年9月と比べ、モバイルデバイスで完了した航空券予約の割合が、USでは2ポイント、APACおよびEMEA地域では4ポイント増加しています。

コスト増加に適応しつつある消費者
世界の旅行者の約4分の1が、昨年同時期比で過去6か月間の旅行に「より多く支出した」と回答しました。

米国人と日本人は国内旅行、欧州人と韓国人は海外旅行へ
米国人の87%、日本人の97%が国内旅行を計画する割合が高い一方で、ドイツ人の64%, 英国人の63%はヨーロッパ旅行、韓国人の43%がAPAC地域へと海外への旅行を計画する割合が高いことが分かりました。

旅行者は旅の計画に余裕をもたせる傾向
旅行者の約 5 人に 1 人は、少なくとも旅行の予約の一部を旅の途中まで残しておくと回答しました。

APAC地域の旅行者は、宿泊施設の予約に最も多くの時間を費やす
APAC地域の旅行者は、平均して、航空券の予約よりも宿泊施設の予約に1 週間以上長くかかり、ヨーロッパの旅行者と似た傾向。APAC地域の旅行者が宿泊施設を予約決定するまでの期間は約16.4日間という結果になりました。

消費者の旅行計画はクリスマス以降、新年から活発化
消費者の関心は、特定の期間(夏のバケーションシーズン、年末のホリデー ショッピング時期や新年以降)に、買い物から旅行予約へと大きく移行。通常、予約確定までに約 2 週間かかる点と、また、1月の旅行予約数が急増する点を考慮すると、旅行業界では 12 月から顧客争奪戦が繰り広げられることが必須です。

2023年第2四半期~2024年第1四半期の世界小売販売額と旅行予約数
2023年4月と比較した販売額と予約数の指数
(2023年4月の数値を100ポイントとし、それ以降各月の数値を指数化)

AIを使った旅行計画に関する調査結果

旅行に関してAIが役立つと思う状況は次のうちどれですか?

英国・ドイツ・韓国では旅行の計画にAIを利用する旅行者が増加

「旅行の計画に AI を使用し、役に立った」と回答した人の割合

出典元:CRITEO株式会社

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000005449.html

※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連するキーワード


マーケティング

関連する投稿


約7割が再来店につながらず...単発購入で終わる顧客が増加傾向?小売業のリピーター獲得に立ちはだかる壁とは【iTAN調査】

約7割が再来店につながらず...単発購入で終わる顧客が増加傾向?小売業のリピーター獲得に立ちはだかる壁とは【iTAN調査】

株式会社iTANは、小売店経営者・店舗責任者・マーケティング担当者を対象に、「小売業界における再来店促進と顧客接点の実態」に関する調査を実施し、結果を公開しました。


「1円スマホ」の購入経験者は約1割も、機会があれば利用したい人は約5割と利用に前向きな姿勢あり【イード調査】

「1円スマホ」の購入経験者は約1割も、機会があれば利用したい人は約5割と利用に前向きな姿勢あり【イード調査】

株式会社イードは、スマートフォンやデジタルライフについてユーザー目線で最新情報をお届けするメディア「LiPro(インターネット)」において、1円スマホに関心のあるユーザーを対象に「1円スマホ」に関する関心・意向についてアンケート調査を実施し、結果を公開しました。


電通デジタル、リテールメディアが生活者にもたらす購買行動とブランド指標への影響についての調査結果を公開

電通デジタル、リテールメディアが生活者にもたらす購買行動とブランド指標への影響についての調査結果を公開

株式会社電通デジタルは、生活者のリテールメディアへの接触が購買行動およびブランド認知に与える影響を明らかにするため、「2025年 リテールメディア調査」を実施し、結果を公開しました。


若年層の消費行動、2025年8月に増えたのは「外食/カフェの飲食やテイクアウト」が最多【LINEリサーチ調査】

若年層の消費行動、2025年8月に増えたのは「外食/カフェの飲食やテイクアウト」が最多【LINEリサーチ調査】

LINEリサーチは、全国の15~24歳を対象に「直近1か月で、ふだんより多くお金を使った項目」についての2025年9月期の調査を実施し、結果を公開しました。


AIエージェントを導入している企業は35%!生成AIの導入スピードを上回る【BCG調査】

AIエージェントを導入している企業は35%!生成AIの導入スピードを上回る【BCG調査】

ボストン コンサルティング グループ(BCG)は、MITスローン・マネジメント・レビュー誌(MIT SMR)と共同で、AIによるビジネスへの影響に関するレポート「The Emerging Agentic Enterprise: How Leaders Must Navigate a New Age of AI」を発表しました。


ページトップへ