約7割が新規事業組織の組成に外部プロ人材を活用!課題に「社内のプロジェクト推進リソース」が最多【ビザスク調査】

約7割が新規事業組織の組成に外部プロ人材を活用!課題に「社内のプロジェクト推進リソース」が最多【ビザスク調査】

株式会社ビザスクは、企業の経営責任者や新規事業開発の責任者を対象に、「新規事業担当者の選定についてのアンケート」を実施し、結果を公開しました。


約6割が、自社の新規事業担当者は事業を成功に導くスキルが不足していると回答

自社の新規事業担当者は、事業を成功に導くスキルがあるか尋ねたところ、「やや不足している」が51.5%、「不足している」が5.9%で、合わせて約6割が不足していると感じていることがわかりました。

新規事業組織における人員選定の手段、約8割が「経験やスキルに基づいた選定」

組成した新規事業組織における人員選定の手段を尋ねたところ、「経験やスキルに基づき選定」が77.2%で最も多く、「外部からの採用」が43.6%、「社内公募で選定」が34.7%と続きました。

新規事業担当者に必要なスキル1位「戦略立案」、一方で実際に持っていたスキルで「戦略立案」は5位のギャップ

新規事業担当者に必要なスキルについて尋ねたところ、1位「戦略立案」2位「社内の合意形成力」3位「リーダーシップ」という結果になりました。

一方で、実際に新規事業担当者に選定した人材が持っていたスキルについて尋ねたところ、1位「リーダーシップ」、2位「プロジェクトマネジメント」、3位「社内の合意形成力」と続き、必要だと感じているスキル1位「戦略立案」は保有していたスキルで5位とギャップのある結果となりました。。

<担当者を選定する際に最も難しいと感じる点/一部抜粋>
・従来の事業で実績を持つ人材が必ずしも新規事業に適しているとは限らず、挑戦への意欲やリスクを取る姿勢も重要となるため、「適性」と「意欲」のバランスを見極めることが難しい。
・新規事業に適性があると思う候補者の多くは、既存事業でキーパーソンであり、転出元に理解を得るのが難しい。
・人材育成の観点から次世代幹部候補を専任したいと考えているが、新規事業に関するスキルセットが不足している現状であるため、組織として事業成功の確率と育成のバランスを取ることが難しい。
・新規事業に対する評価制度が整っていないため、既存事業を離れてキャリアに影響を及ぼす恐れなど、リスクとして捉えられるケースが多い。
・社内で人材を探す場合、本質的に新規事業の経験がある人材が非常に少ない。
・他人の推薦や評価だと、自分が期待する人材像との乖離が必ずあり、期待していた水準の能力、スキル、ポテンシャルに欠けることが多い。

新規事業プロジェクトで感じている課題、1位​​「プロジェクト推進に必要なリソース不足」2位「関係部門との連携」3位「経営層の理解やサポートが不十分」

現在の新規事業プロジェクトで感じている課題を尋ねたところ、「プロジェクト推進に必要なリソース不足」が57.4%で最も多く、「関係部門との連携」が50.5%、「経営層の理解やサポートが不十分」が48.5%と続きました。

<現在の新規事業プロジェクトにおいて特に感じている課題と、課題が生じる理由/一部抜粋>
・新規事業を立ち上げる人材の育成から着手したため、早く成果を求められても対応できない。
・収益化されるまでに時間がかかる、規模が小さいため会社として優先順位が低い。
・社内評価が高い人材は必ずしも新規事業に必要な能力、スキル、ポテンシャルを持ち合わせていないことが多い。
・成功確度が高いわけでもない新規事業について、定量的な目標設定をすることは難しく、担当者の納得が得られにくい。
・補助金の取得や許認可の取得など過去に経験のない分野での手続きについて難しさを感じている。
・リソースを考慮した際に経営層の求める姿と実現可能なレベルに大きなギャップがある点。またこのギャップへの理解が説明を重ねても得られない。
・人員リソースが不足し、メンバーの業務負荷が大きくなってきている。リソース拡充を要求しても利益がでてからと言われて拡充できず、メンバーが疲弊している。
・新規事業プロジェクトに関する経営陣の方針の明確化や判断の迅速化が課題と感じる。経営層のITやデジタルに関するリテラシーが不足していることが理由に挙げられる。

新規事業に取り組む目的、トップは「新規市場・新規顧客層の開拓」

所属する組織が新規事業に取り組む主な目的について尋ねたところ、「新規市場・新規顧客層の開拓」が79.2%で最も多く、「企業の成長や収益拡大」が74.3%、「自社ブランドや競争力の強化」と「社会的課題の解決やSDGsへの貢献」が32.7%と続きました(n=101)。

7割以上が新規事業において外部プロ人材の活用経験"あり"

新規事業において、外部プロ人材の活用経験があるか尋ねたところ、73.3%があると回答しました。

外部プロ人材の活用によって補完できたスキルは「戦略立案」や「マーケティング」など

外部プロ人材の活用によって補完できたスキルについて尋ねたところ、「戦略立案」が48.6%と最も多く、「マーケティング」が44.6%、「技術スキル」が37.8%と続きました。

<外部プロ人材を活用した理由/一部抜粋>
・急成長する市場に対応するため、社内リソースに頼らず外部のプロフェッショナルを活用し、迅速に事業を展開した。
・自社で人材を育成するよりも、必要な時に必要なスキルを持った外部人材を活用することで、コスト削減を図った。
・多様な業界の経験を持つ外部人材の知見を取り入れることで、新たなビジネスモデルを創出したいと考え、外部プロフェッショナルの活用を決めた。
・人を雇うほどの量はないものの、課題としてハードルが高い場合、スポットでもプロフェッショナルな外部人材が必要な場面は多々ある。
・専門知識や技術が社内にない分野で、短期的に高度な課題解決が必要だったため。

2025年の外部プロ人材の活用予定、約3割が「増やす」、約半数が「これまで通り活用」

外部プロ人材の今後の活用予定について尋ねたところ、「増やす予定」が25.7%、「これまで通りの予定」が51.4%で、合わせて約8割が2024年よりも増やす、もしくは同様に活用予定であることがわかりました。

外部プロ人材の活用未経験者、約4割が今後の活用意向あり

外部プロ人材の活用未経験の方へ、新規事業開発への活用について意向を尋ねたところ、「今後は活用したい」が37.0%で、約4割が活用意向があることがわかりました。

約9割が外部プロ人材の知見やノウハウに魅力を感じると回答

外部プロ人材の知見やノウハウを活用し、仮説検証や意思決定の支援を得ることに、どの程度魅力を感じるか尋ねたところ、「非常に魅力的」が30.7%、「ある程度魅力的」が54.5%で、合わせて約9割が魅力を感じていることがわかりました。

調査概要

調査名称:新規事業担当者の選定についてのアンケート
調査機関:ビザスクexpert survey
調査対象:企業の経営責任者や新規事業開発の責任者
調査方法: Webアンケート
調査日:2024年12月5日〜12月12日
有効回答数:101件
※各回答項目の割合(%)は、端数処理の関係上、合計が100%にならない場合があります

出典元:株式会社ビザスク

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000326.000015233.html

※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連するキーワード


マーケティング

関連する投稿


現役大学生のうち約4割がマスメディアよりSNSを信用!情報は正確性よりも"早さ"で選ぶのが主流【RECCOO調査】

現役大学生のうち約4割がマスメディアよりSNSを信用!情報は正確性よりも"早さ"で選ぶのが主流【RECCOO調査】

株式会社RECCOOは、同社が運営するZ世代に特化したクイックリサーチサービス『サークルアップ』にて、最新のZ世代調査として「情報リテラシー」をテーマにした調査を実施し、結果を公開しました。


コスモヘルス、シニア世代の保険加入に関する実態調査結果を公開

コスモヘルス、シニア世代の保険加入に関する実態調査結果を公開

コスモヘルス株式会社は、同社が運営するシニア専門の調査プラットホーム「コスモラボ」にて、保険に関する市場調査・アンケートリサーチを実施し、結果を公開しました。


コンタクトレンズを使用したい子どもは6割以上!対して9割超の親が子どものコンタクトデビューに不安あり【メニコン調査】

コンタクトレンズを使用したい子どもは6割以上!対して9割超の親が子どものコンタクトデビューに不安あり【メニコン調査】

株式会社メニコンは、小学4年生以上中学3年生以下の子どもを持つ親を対象に「子どものコンタクトレンズ選びに関する調査」を実施し、結果を公開しました。


Z世代が最も利用しているSNSは「YouTube」で利用率8割超!前年から利用率が最も伸びたのは「BeReal.」に【サーバーエージェント調査】

Z世代が最も利用しているSNSは「YouTube」で利用率8割超!前年から利用率が最も伸びたのは「BeReal.」に【サーバーエージェント調査】

株式会社サイバーエージェントは、インターネット広告事業の「サイバーエージェント次世代生活研究所」において、「2024年 Z世代SNS利用率調査」を実施し、Z世代が利用しているSNSおよび各世代のSNS利用率・認知率を発表しました。


CCCMKHD、Vポイントの購買・行動データを活用した商業施設向けマーケティングサービスの提供を開始

CCCMKHD、Vポイントの購買・行動データを活用した商業施設向けマーケティングサービスの提供を開始

CCCMKホールディングス株式会社は、Vポイントの購買・行動データを活用した商業施設向けのマーケティングサービス「ミルート」の提供を開始したことを発表しました。


最新の投稿


現役大学生のうち約4割がマスメディアよりSNSを信用!情報は正確性よりも"早さ"で選ぶのが主流【RECCOO調査】

現役大学生のうち約4割がマスメディアよりSNSを信用!情報は正確性よりも"早さ"で選ぶのが主流【RECCOO調査】

株式会社RECCOOは、同社が運営するZ世代に特化したクイックリサーチサービス『サークルアップ』にて、最新のZ世代調査として「情報リテラシー」をテーマにした調査を実施し、結果を公開しました。


コスモヘルス、シニア世代の保険加入に関する実態調査結果を公開

コスモヘルス、シニア世代の保険加入に関する実態調査結果を公開

コスモヘルス株式会社は、同社が運営するシニア専門の調査プラットホーム「コスモラボ」にて、保険に関する市場調査・アンケートリサーチを実施し、結果を公開しました。


カスタマージャーニーマップ(体験設計のアウトプット)|現場のユーザーリサーチ全集

カスタマージャーニーマップ(体験設計のアウトプット)|現場のユーザーリサーチ全集

リサーチャーの菅原大介さんが、ユーザーリサーチの運営で成果を上げるアウトプットについて解説する「現場のユーザーリサーチ全集」。今回はカスタマージャーニーマップ(体験設計のアウトプット)について寄稿いただきました。※本記事は菅原さんの書籍『ユーザーリサーチのすべて』(マイナビ出版)と連動した内容を掲載しています。


コンタクトレンズを使用したい子どもは6割以上!対して9割超の親が子どものコンタクトデビューに不安あり【メニコン調査】

コンタクトレンズを使用したい子どもは6割以上!対して9割超の親が子どものコンタクトデビューに不安あり【メニコン調査】

株式会社メニコンは、小学4年生以上中学3年生以下の子どもを持つ親を対象に「子どものコンタクトレンズ選びに関する調査」を実施し、結果を公開しました。


Z世代が最も利用しているSNSは「YouTube」で利用率8割超!前年から利用率が最も伸びたのは「BeReal.」に【サーバーエージェント調査】

Z世代が最も利用しているSNSは「YouTube」で利用率8割超!前年から利用率が最も伸びたのは「BeReal.」に【サーバーエージェント調査】

株式会社サイバーエージェントは、インターネット広告事業の「サイバーエージェント次世代生活研究所」において、「2024年 Z世代SNS利用率調査」を実施し、Z世代が利用しているSNSおよび各世代のSNS利用率・認知率を発表しました。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

アクセスランキング


>>総合人気ランキング

ページトップへ