「タイパ疲れ」する現代人?約7割が「タイパを意識しない生活を望む」【Repro調査】

「タイパ疲れ」する現代人?約7割が「タイパを意識しない生活を望む」【Repro調査】

Repro株式会社は、企業のマーケティング戦略やサービス設計に影響する、消費者の「タイムパフォーマンス(タイパ、時間対価値)」に対する意識を明らかにすべく、全国10代から60代の男女を対象に「日常生活とデジタルデバイス利用時におけるタイムパフォーマンスに対する意識調査」を実施し、結果を公開しました。


ルーティン化しやすい生活行動はタイムパフォーマンスへの意識が大きい

仕事を除いた日常生活において「タイムパフォーマンスを意識している」が全体の57.3%(「非常に強く意識している」と「ある程度意識している」の割合の合計)で、回答者の半数以上がタイムパフォーマンスを意識しながら過ごしていることがわかりました。

「意識していない」との回答者が20%程度にとどまることから、タイムパフォーマンスを意識することが当然になっているという見方もできます。

日常生活におけるシチュエーション別にタイムパフォーマンスを意識する度合いを尋ねると、「食事・料理」「掃除」「買い物」「洗濯」「通勤・通学」といったルーティン化しやすい行動で大きくなる傾向が見られました。

日々繰り返す行動は、時間効率への意識を追求する傾向があるといえます。

(図1)

(図2)

デジタルデバイス利用時は「情報収集」や「オンラインショッピング」時にタイムパフォーマンスへの意識が強まる

スマートフォンやPC等のデジタルデバイスを使用した行動へのタイムパフォーマンスへの意識は、実務を伴う日常生活と比べると10%以上低いという結果でした。

デジタルデバイスの利用シチュエーションを分類し、それぞれのタイムパフォーマンスへの意識を尋ねると、「ニュースや調べ物(情報収集)」「オンラインショッピング」の際にタイムパフォーマンスを意識しているとの回答者割合が50%を超えました。

(図3)

(図4)

デジタルデバイスの使用時間が長いほどタイムパフォーマンスへの意識が高まる

デジタルデバイスの使用時間とタイムパフォーマンス意識の関係を分析すると、デジタルデバイスの使用時間が長いほど、タイムパフォーマンスへの意識が高いとの傾向が見られました。

この傾向は実務を伴う日常生活よりもデジタルデバイスの使用時により顕著に表れており、1日のデジタルデバイス使用時間が3時間以上になると、タイムパフォーマンスを意識する人の割合は8割を超え、1日5時間以上利用しているとの回答者はおよそ9割がタイムパフォーマンスを意識していると回答しています。

(図5)▲半数以上が1日のデジタルデバイス利用時間が「3時間以上」と回答

(図6)▲1日3時間以上を境に「非常に意識している」の回答者が急増

(図7)▲1日3時間以上を境に「非常に意識している」「意識している」の回答者が急増

デジタルデバイスの使用時間が長い人ほどタイムパフォーマンスに負担を感じている

また、デジタルデバイスの使用時間が長い人ほどタイムパフォーマンスへの負担を感じるとの傾向も見られました。

タイムパフォーマンスを意識していると回答した人を対象に「タイムパフォーマンスを意識しなくてもよい生活を望むか」を尋ねると、約7割が「タイムパフォーマンスを意識しない生活を望む」と回答しています。

このことから、タイムパフォーマンスを意識したり、重視する生活は「必要」だが「理想」ではないと考えている人が多いという可能性が考えられます。

(図8)

(図9)

(図10)

調査概要

調査名 :タイパ意識とサイト・アプリの表示速度に関する調査
調査期間:2024年12月26日~12月27日
調査手法:インターネット調査
調査対象:直近1カ月以内にECサイトを利用したことがある15~69歳の男女
回答者数:全国、10~60代の男女1,200名

出典元:Repro株式会社

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000252.000013569.html

※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連するキーワード


マーケティング

関連する投稿


約3割が画像検索をテキスト検索よりも優先する場面が増えたと回答!SNSや動画プラットフォームとの連携を意識した"画像SEO"が重要【PLAN-B調査】

約3割が画像検索をテキスト検索よりも優先する場面が増えたと回答!SNSや動画プラットフォームとの連携を意識した"画像SEO"が重要【PLAN-B調査】

株式会社PLAN-Bは、全国の10代から70代の男女を対象に「画像検索の利用状況に関する調査」を実施し、結果を公開しました。


YouTubeを始めたい人がやってみたいジャンルは「旅行」が約3割!始められない理由は「動画編集ができない」がトップ【NEXER&アートブレインズ調査】

YouTubeを始めたい人がやってみたいジャンルは「旅行」が約3割!始められない理由は「動画編集ができない」がトップ【NEXER&アートブレインズ調査】

株式会社NEXERは、株式会社アートブレインズと共同で、全国の男女を対象に、「自分でYouTubeを始めてみたいと思った事はあるか」についてのアンケート調査を実施し、結果を公開しました。


8割以上がDX推進で業務へのやりがいを実感!効果的だったDX推進施策は「段階的な導入とフィードバック」が最多【ピー・シー・エー調査】

8割以上がDX推進で業務へのやりがいを実感!効果的だったDX推進施策は「段階的な導入とフィードバック」が最多【ピー・シー・エー調査】

ピー・シー・エー株式会社は、3年以上前からDX推進に注力し、情報システム部門の設置・全従業員へのノートPC/モバイルデバイス支給・社内手続きのシステム化/ワークフロー化を実施している企業に勤めており、現在の会社にDX推進前から勤務している従業員を対象に、DX推進によるやりがい向上の実態調査を実施し、結果を公開しました。


世帯年収が高い方ほど生成AIの利用率が高くなる?最も利用率が高い年代は30代【フォーイット調査】

世帯年収が高い方ほど生成AIの利用率が高くなる?最も利用率が高い年代は30代【フォーイット調査】

株式会社フォーイットは、全国の20代~60代までの男女500人を対象に生成AIに関するアンケートを実施し、結果を公開しました。


博報堂DYMP、データクリーンルーム×AIでマーケティング効果を最大化する機能を開発

博報堂DYMP、データクリーンルーム×AIでマーケティング効果を最大化する機能を開発

株式会社博報堂DYメディアパートナーズは、プラットフォーマーの保有するデータクリーンルーム(DCR)とAIを組み合わせて、広告効果の高いユーザーの属性を分析する新機能を開発したとことを発表しました。さらに、DCR×AIにより、プラットフォーマーのデータごとに異なるターゲットセグメントを共通化し、より精緻な配信分析も可能にするといいます。


最新の投稿


タイ音楽(T-POP)の市場を変えた歴史的名曲とTikTokの影響:成長の背景とは

タイ音楽(T-POP)の市場を変えた歴史的名曲とTikTokの影響:成長の背景とは

音楽産業の世界収益が伸びている中、タイ音楽(T-POP)産業もデジタル化と相まって急成長していることをご存じでしょうか?近年、 タイの音楽市場は国内のみならず、世界中のリスナーを魅了しています。2023年には、タイは世界の音楽産業ランキングで26位にランクイン。市場規模は1億770万米ドルに達し、東南アジア地域では1位を記録しました。本記事では、そんなタイの音楽産業について、歴史や特徴を振り返りながら現在の状況を考察していきます。


約3割が画像検索をテキスト検索よりも優先する場面が増えたと回答!SNSや動画プラットフォームとの連携を意識した"画像SEO"が重要【PLAN-B調査】

約3割が画像検索をテキスト検索よりも優先する場面が増えたと回答!SNSや動画プラットフォームとの連携を意識した"画像SEO"が重要【PLAN-B調査】

株式会社PLAN-Bは、全国の10代から70代の男女を対象に「画像検索の利用状況に関する調査」を実施し、結果を公開しました。


オンライン診療は何科が多い?検索者データから分かったニーズのある科とは

オンライン診療は何科が多い?検索者データから分かったニーズのある科とは

受診の予約から薬の受け取りまで、自宅で完結する「オンライン診療」。どのような症状で受診を検討する人が多いのでしょうか。市場規模の今と今後とは。受診の検討者データから、ニーズと市場の動向を調査しました。


YouTubeを始めたい人がやってみたいジャンルは「旅行」が約3割!始められない理由は「動画編集ができない」がトップ【NEXER&アートブレインズ調査】

YouTubeを始めたい人がやってみたいジャンルは「旅行」が約3割!始められない理由は「動画編集ができない」がトップ【NEXER&アートブレインズ調査】

株式会社NEXERは、株式会社アートブレインズと共同で、全国の男女を対象に、「自分でYouTubeを始めてみたいと思った事はあるか」についてのアンケート調査を実施し、結果を公開しました。


炭酸飲料の新ジャンル「プレバイオティックソーダ」がアメリカで人気上昇中 | 海外トレンドに見るビジネスの種(2025年3月)

炭酸飲料の新ジャンル「プレバイオティックソーダ」がアメリカで人気上昇中 | 海外トレンドに見るビジネスの種(2025年3月)

海外からやってくるトレンドが多い中、現地メディアの記事に日々目を通すのはなかなか難しいもの。そこでマナミナでは、海外メディアの情報をもとに世界のトレンドをピックアップしてご紹介します。今回は、アメリカで健康意識の高い人々を中心に人気を伸ばしている腸活ドリンク「プレバイオティックソーダ」について取り上げます。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

アクセスランキング


>>総合人気ランキング

ページトップへ