ルーティン化しやすい生活行動はタイムパフォーマンスへの意識が大きい
仕事を除いた日常生活において「タイムパフォーマンスを意識している」が全体の57.3%(「非常に強く意識している」と「ある程度意識している」の割合の合計)で、回答者の半数以上がタイムパフォーマンスを意識しながら過ごしていることがわかりました。
「意識していない」との回答者が20%程度にとどまることから、タイムパフォーマンスを意識することが当然になっているという見方もできます。
日常生活におけるシチュエーション別にタイムパフォーマンスを意識する度合いを尋ねると、「食事・料理」「掃除」「買い物」「洗濯」「通勤・通学」といったルーティン化しやすい行動で大きくなる傾向が見られました。
日々繰り返す行動は、時間効率への意識を追求する傾向があるといえます。
デジタルデバイス利用時は「情報収集」や「オンラインショッピング」時にタイムパフォーマンスへの意識が強まる
スマートフォンやPC等のデジタルデバイスを使用した行動へのタイムパフォーマンスへの意識は、実務を伴う日常生活と比べると10%以上低いという結果でした。
デジタルデバイスの利用シチュエーションを分類し、それぞれのタイムパフォーマンスへの意識を尋ねると、「ニュースや調べ物(情報収集)」「オンラインショッピング」の際にタイムパフォーマンスを意識しているとの回答者割合が50%を超えました。
デジタルデバイスの使用時間が長いほどタイムパフォーマンスへの意識が高まる
デジタルデバイスの使用時間とタイムパフォーマンス意識の関係を分析すると、デジタルデバイスの使用時間が長いほど、タイムパフォーマンスへの意識が高いとの傾向が見られました。
この傾向は実務を伴う日常生活よりもデジタルデバイスの使用時により顕著に表れており、1日のデジタルデバイス使用時間が3時間以上になると、タイムパフォーマンスを意識する人の割合は8割を超え、1日5時間以上利用しているとの回答者はおよそ9割がタイムパフォーマンスを意識していると回答しています。
(図5)▲半数以上が1日のデジタルデバイス利用時間が「3時間以上」と回答
(図6)▲1日3時間以上を境に「非常に意識している」の回答者が急増
(図7)▲1日3時間以上を境に「非常に意識している」「意識している」の回答者が急増
デジタルデバイスの使用時間が長い人ほどタイムパフォーマンスに負担を感じている
また、デジタルデバイスの使用時間が長い人ほどタイムパフォーマンスへの負担を感じるとの傾向も見られました。
タイムパフォーマンスを意識していると回答した人を対象に「タイムパフォーマンスを意識しなくてもよい生活を望むか」を尋ねると、約7割が「タイムパフォーマンスを意識しない生活を望む」と回答しています。
このことから、タイムパフォーマンスを意識したり、重視する生活は「必要」だが「理想」ではないと考えている人が多いという可能性が考えられます。
(図10)
調査概要
調査名 :タイパ意識とサイト・アプリの表示速度に関する調査
調査期間:2024年12月26日~12月27日
調査手法:インターネット調査
調査対象:直近1カ月以内にECサイトを利用したことがある15~69歳の男女
回答者数:全国、10~60代の男女1,200名
出典元:Repro株式会社
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