回答者の7割以上が「FinTech」という言葉を知っている
FinTechとは、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語で、金融サービスと情報技術を結びつけたさまざまな革新的な動きのことを指します。
今回、「FinTech」という言葉を聞いたことがあるか尋ねたところ、72.5%が「FinTech」という言葉を聞いたことがあると回答。具体的な内容まで知っている方は17.50%でした。
87%がFinTechサービスを利用している
現在利用している、もしくは利用したことがあるFinTechサービスについて尋ねたところ、最も回答が多かったのは「キャッシュレス決済」で、回答者の約8割が利用しています。
他にも、「ネットバンキング」や「アプリでの送金機能」も多くの方に利用されていることがわかりました。
また、「今後、利用してみたいと思うFinTechサービスはありますか?」という質問では、「キャッシュレス決済」の次に「ロボアドバイザー(AIによる資産運用)」という回答が多く集まりました。
最も魅力を感じるメリットは「時間や場所を選ばず利用できる」
「FinTechサービスの導入によるメリットのうち、最も魅力を感じるものはどれですか?」という質問に対し、最も多かった回答は「時間や場所を選ばず利用できる」でした。
ほとんどのFinTechサービスは、インターネット上で利用するものが多いため、時間や場所にとらわれず、利用することができます。しかし、逆をいえば、インターネット環境がない場合、ほとんどのFinTechサービスは利用することができません。
通信障害などの何らかの問題が発生した場合、急に利用できなくなる可能性もあります。
FinTechサービスのセキュリティや情報漏洩に対する不安の声も
FinTechサービスを利用する上で、困ったことや不安に感じたことを尋ねたところ、セキュリティや情報漏洩に対する不安の声が多く寄せられました。
Fintechサービスは、ほとんどがIDやパスワードでログインできるものです。情報が漏洩すると、悪用されて「なりすまし」の被害に遭うリスクがあります。実際に、身に覚えのない高額の支払い請求を受けたなどの不正アクセスによる被害も少なくありません。
また、最近ではFinTechサービスを狙ったサイバー攻撃は急激に増加しており、手口も巧妙化・組織化されています。
回答者の9割以上がセキュリティ対策を実施
「金融サービスを利用する上で、行っているセキュリティ対策を教えてください。 」という質問に対し、「二段階認証」や「ワンタイムパスワード」、「生体認証(指紋やFace ID)」といった回答が多く集まりました。
一方で、「対策していない」と回答した方は、3.50%。
FinTechサービスは、ちょっとした攻撃でも被害を受けるリスクがあるため、常に非常事態に備えるくらいの意識が求められます。
どのセキュリティ対策もやっておいて損はありませんが、特にシンプルかつ有効な対策は、「IDやパスワードの使いまわしを避ける」ことです。
複数のパスワードを管理するのは大変ですが、情報漏洩などの被害に遭わないためにも、セキュリティ対策を徹底的に行う必要があります。
調査概要
調査期間:2025年4月25日~2025年5月9日
調査機関:自社調査
調査対象:クラウドワークスに登録している10代以上の男女
有効回答数:400件
調査方法:クラウドワークスによるインターネット調査
出典元:株式会社バリューファースト
※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。
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