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調査・分析概要
飲用しているサプリメントの種類については、全国のヴァリューズモニター(18歳以上男女)を対象として、2025年8月6日~2025年8月12日にアンケート調査を実施(回答者38,015人)。
※アンケート調査は性年代別人口とネット利用率に合わせたウェイトバック集計をおこなっている。
※検索者と購入者数はPC及びスマートフォンからのアクセスを集計し、ヴァリューズ保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測。
グミサプリ購入者は上昇トレンド。従来型サプリ購入者は横ばいで安定
従来型サプリ(以後「サプリ」表記)は2023年8月~2025年7月の2年間で約140万人/月のペースで購入されていることが分かりました。また、購入されるトレンドに季節性はなく、生活の中に定着している様子がうかがえます。
一方、グミサプリは2024年8月以降購入者数が増え、2025年3月以降は約20万人/月のペースで購入されています。サプリとグミサプリの同時購入者も出現し、飲用方法の違う栄養補助品を同時に使用している消費者が一定いることが明らかになりました。
サプリメント市場における従来型サプリのシェアは依然高い一方で、グミサプリの台頭で市場に新しい風を吹かせていると考えられます。
グミサプリ検索は購入者と同様に上昇トレンド
サプリ関連の検索者とグミサプリ関連の検索者を2年間(2023年8月~2025年7月)で集計すると、サプリ関連検索は落ち着きを見せ、グミサプリは2025年2月から上昇トレンドであることが分かりました。サプリ検索は、生活に馴染んでいることとコロナ禍以降の健康意識の変容の影響で、検索者数が変わるのかもしれません。
グミサプリはSNSでの“バズり”やコンビニエンスストア・ドラッグストアなど販売チャネルの幅広さから、話題性があり上昇トレンドになっていると推察されます。購入者推移と併せて、グミサプリは話題性があり、サプリメント市場において影響度が高くなりつつあることが考えられます。
4人に1人はグミサプリを続けて飲用している
サプリメントの飲用方法ごとにセグメントを作成し、そのサンプル数を確認しました。従来から親しまれているサプリのみを飲用している人は調査対象者全体の4人に3人の割合の約74%であることが分かりました。グミサプリを続けて飲用している人(他4セグメントで)は全体の約26%で4人に1人となり、グミサプリ飲用の習慣が定着してきていることが考えられます。
また、グミサプリからサプリに飲用スイッチした人(8.2%)や、反対にサプリからグミサプリに飲用スイッチした人(1.6%)、どちらも併用している人(5.5%)が現れ、この飲用者ごとの調査でもグミサプリの存在感が出ています。さらに、スイッチ者の存在はグミサプリがサプリの、サプリがグミサプリの、飲用の入口になる可能性があるのかもしれません。
「グミサプリ≒おやつ」の感覚?サプリの種類や併用・スイッチで異なる飲用目的
各セグメントのサプリメント飲用理由の違いには、その目的がカギとなっていることが分かりました。サプリのみ飲用者は効能・根拠を重視し、グミサプリのみ飲用者は健康文脈での理由が少なくカジュアルに飲用しています。その背景から、グミサプリのみ飲用者は「せっかくグミを食べるなら栄養があるものを」と考える「グミサプリ≒おやつ」の感覚があるのかもしれません。
また、グミサプリ・サプリ併用者は他のセグメントと比べて、飲用理由に健康・美容をあげる人の割合が高く、グミ→サプリスイッチ者は美容や効能を意識し始めたビギナー層、サプリ→グミスイッチ者は続けやすさを求める継続派と整理できます。
サプリのみ飲用者は健康への意識が高く、サプリに関して信頼するブランドがある
サプリのみ飲用者のセグメントについて、全体と比較し特徴的に検索するキーワード、閲覧するサイトのコンテンツからみた興味関心、アンケート回答結果をまとめ、その結果から見える彼らの人物像やサプリ利用のスタンスを整理しました。
すると、国内のサプリメント販売企業名や健康関連ワードなどの特徴的なキーワードやサイトを検索していることから、彼らが「国内サプリに信頼を置いている可能性が高い」「健康への意識が高い」といった様子が見えてきました。
また、アンケートでも健康管理・維持や栄養不足の補助を目的にサプリを摂取しているという回答があり、中長期的な健康維持を目的に飲用していることが分かります。推察として、堅実な健康生活を送りつつ社会的な関心もある人物像が考えられました。
グミサプリを飲用するセグメントは美容を中心とした目的で飲用
その他のセグメントについても、サプリのみ飲用者と同様に人物像について整理しており、図6では、各セグメントの人となりの概要をまとめています。各Web上での実行動からわかる特徴や人物像・サプリ飲用スタンスを推察した結果を整理しました。
すると、グミサプリを飲用したことのあるセグメント(グミサプリのみ飲用者を含む)に関しては、外見(むくみ予防・髪・爪の維持)や美容を目的に飲用していることが分かりました。また、年齢層はサプリのみ飲用者と比べて若年層が多い傾向にありました。
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ダウンロードいただいた資料では、詳細に人となりをまとめたものを掲載しています。サプリ・グミサプリ併用者とグミ→サプリスイッチ者の2セグメントについて、サプリに関する検索のジャーニー分析も掲載しています。サプリ併用やスイッチの背景をWeb行動から分析しています。
まとめ
■調査結果
本調査では、飲用サプリの種類別に回答者をセグメント化し、購買・検索動向と価値観を分析しました。サプリは2年間で、安定的な約140万人/月の購入ペースを維持し、市場での高いシェアを確認しました。一方、グミサプリは2024年8月以降購入者が増加し、2025年3月以降は約20万人/月で推移。サプリとグミサプリの同時購入も出現しており、飲用形態の異なる栄養補助品を併用する層が見られます。
セグメント分析では、サプリのみ飲用者が全体の約74%、グミサプリを飲用したことのある層が約26%。サプリ⇔グミサプリの相互スイッチや併用が確認され、双方が互いの入口となる可能性が示唆されました。人物像では、サプリのみ飲用者は健康管理・栄養補助を目的に中長期で利用する堅実志向、グミサプリ関連セグメントは外見・美容(むくみ予防、髪・爪の維持)を重視していることが分かりました。総じて、従来型サプリが市場を支える一方、グミサプリが新規需要を喚起し、サプリメント市場に新たな広がりをもたらしている状況がうかがえました。
■今後の推測
私たちの生活に定着している従来型サプリ市場は安定して維持されつつ、グミサプリが台頭したことにより今後は新規層や「美容・嗜好性・手軽さ」の目的で飲用する方が増えてくるでしょう。さらなる市場の発展のためには、多様化するサプリメントへのニーズに応えることが重要です。そのために、複数の目的に合わせた商品開発や種類ごとの棲み分けを行い、新規顧客の獲得と既存顧客の維持をしていく必要があるでしょう。
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