アンケート調査、紙回答とタブレット回答で回答傾向は変わるのか?日本インフォメーションが検証調査を実施

アンケート調査、紙回答とタブレット回答で回答傾向は変わるのか?日本インフォメーションが検証調査を実施

日本インフォメーション株式会社は、アンケート調査において、紙回答とタブレット回答で回答傾向の差が生じるかを明らかにするために検証調査を実施し、結果を公開しました。


回答時間

回答の平均時間はほぼ同等で大きな影響はありませんでした。

単一回答

全般に高めor低めとなるような回答方法による回答の偏りは見受けられませんでした。設問により差は見られますが、設問全体の差(平均)は小さめです。

複数回答

選択個数は、ランダマイズなしの同条件下ではほぼ同等となりますが、タブレット回答はランダマイズ制御をかけることで選択個数はやや増加しました。

選択肢数の多い設問のランダマイズ制御は、選択肢の位置バイアスや回答時の集中力の中だるみを軽減し、回答の正確性を高めます。

自由回答

回答の平均文字数はタブレット回答の方がやや多めでした。

タブレット回答は漢字変換が容易なこともあり、文字数の見た目以上に、回答内容のボリュームもやや多めの傾向です。

総括

タブレット回答は、紙回答と比べて極端な差や偏りは見られず、また、システムでの回答制御や、回答端末の機能を利用することで、よりデータの正確性を高め、内容の濃いデータが得られる結果となりました。

また、タブレット回答には下記のメリットもあります。

・コストメリット:印刷費用や入力費のコスト削減
・利便性:調査実施中の途中経過の確認などが可能
・スピードメリット:データ作成~集計結果までの時間が短縮
・機能メリット:今後はAIを使った質問・簡易インタビューなども追加可能に

調査概要

調査方法:
同じ内容の調査を、①紙調査票回答、②タブレット回答の2グループで実施し、各グループの差を比較し、回答方法の違いによる回答への影響を検証する。
調査内容:
一般的な会場調査で行われる、商品評価をメインとした内容で、今回はチョコレート・チョコ菓子をテーマとして調査を実施。
<主な設問内容>
①棚での商品評価②商品パッケージの評価(絶対評価3品、相対評価)③共通設問(好み・嗜好性について)
調査対象:
一都三県在住20代~60代女性(未既婚・職業不問)
「チョコレート・チョコ菓子」週1回以上自購入自喫食者
食品関連の製造・販売関連、マスコミ・広告・調査業関連従事者は除外
対象設計:A群:①紙調査票回答群n=52 / B群:②タブレット回答群n=52
調査方法:CLT(会場調査)※対象者は事前リクルート
調査日時:実査:2025年7月10日(木)

出典元:日本インフォメーション株式会社

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000119.000048646.html

※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連する投稿


AIユーザーの半数以上が複数のAIツールを使い分け!目的・環境ごとに最適なAIを選ぶ“使い分け時代”へ【PLAN-Bマーケティングパートナーズ調査】

AIユーザーの半数以上が複数のAIツールを使い分け!目的・環境ごとに最適なAIを選ぶ“使い分け時代”へ【PLAN-Bマーケティングパートナーズ調査】

株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズは、生成AIツールを日常的に使用している全国10代〜60代の就業者を対象に、「生成AIツール利用実態調査」を実施し、結果を公開しました。


Z-SOZOKEN、Z世代のJiffcyについての意識調査結果を発表!Z世代の約8割が「入力中の文字が見える」機能で感情が伝わると実感

Z-SOZOKEN、Z世代のJiffcyについての意識調査結果を発表!Z世代の約8割が「入力中の文字が見える」機能で感情が伝わると実感

Fiom合同会社は、同社が運営するZ世代当事者がZ世代の実態や価値観を分析するシンクタンク、Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)にて、Z世代間で普及する新感覚のコミュニケーションアプリ「Jiffcy(ジフシー)」 に着目し、「Z世代のJiffcyについての意識調査」 の結果を発表しました。


LINEヤフー、URLを入力するだけで広告用画像を自動作成できる「URL画像生成」の提供を開始

LINEヤフー、URLを入力するだけで広告用画像を自動作成できる「URL画像生成」の提供を開始

LINEヤフー株式会社は、ビジネス用クリエイティブツール「LINE Creative Lab」において、WebページのURLを入力すると、生成AIが遷移先の内容をもとに広告用画像を作成する機能「URL画像生成」の提供を開始したことを発表しました。


SNSやAI時代でも「親しい人にはハガキで伝えたい」!年賀状を送る人は減少傾向も"紙のぬくもり"に根強い支持【シー・コネクト調査】

SNSやAI時代でも「親しい人にはハガキで伝えたい」!年賀状を送る人は減少傾向も"紙のぬくもり"に根強い支持【シー・コネクト調査】

株式会社シー・コネクトは、同社が運営するプリンターインク通販サイト「インク革命.COM」にて、プリンターユーザーを対象に「2025年の年賀状に関する意識調査」を実施し、結果を公開しました。


Canva、クリエイティブOSを提供開始

Canva、クリエイティブOSを提供開始

Canva(キャンバ)は、クリエイティブOSの提供開始を発表しました。世界初のAIデザインモデルをベースとするクリエイティブOSは、デザイン、コラボレーションから公開、効果測定まで、創造プロセス全体を統合。人間の創造性を中核に据えAIが可能性を広げる、より迅速でスマートな、連携性の高いデザイン作業を実現するものだといいます。


ページトップへ