一般消費者
■購買行動におけるAIの活用は、初期段階ながら高い受容性を示す
情報収集のファーストアクションは7割が「検索エンジンで検索」と最も多く、「AIアシスタントや生成AIに尋ねる」は1割強(11.1%)で、2位の「SNS検索」(12.0%)に迫る結果となりました。
■購買に至るまでの過程における情報収集の手段は「インターネットの比較・まとめサイト」が最多
購買に至るまでの過程における情報収集の手段は「インターネットの比較・まとめサイト」が最も多く41%、次いで「インターネットの記事」40%、「友人・知人からの情報」39%、「商品公式ページ」38%、「家族や親せきからの情報」「テレビ」各35%、「SNS投稿」30%が続きました。
AIによる情報収集をすると回答したユーザーも2割で、AI活用のトレンドの高まりを示唆しています。
■商品数や情報量が多い商品やサービスを中心に活用機会が進む
AIを利用し情報収集する消費者のなかで、活用機会が多い商品やサービスは、家電が最も多く(38%)、次いで生活用品(33%)、旅行(31%)、書籍・コミック(28%)、食品・飲料(26%)となりました。
比較検討する上で商品数や情報量が多い商品やサービスを中心にAI検索の利用が進んでいる傾向がみられました。
■生成AIによる提案を消費者の98%が受容するも、現状、AI内では購買行動は完結せず
AIからの提案を受けた後、約9割が何らかの行動を起こしており、約7割が公式サイトやECサイトに遷移し、情報収集しています。
提案を受け入れていない理由としては「最終的な判断は人間が行う方が良い」、「特定の商品・サービスばかり優先して提案されている」、「偏った情報や基準が不明瞭」といったAIの提案の精度の低さに対する不信感などがあげられました。
■AI活用に対する消費者の期待は「商品の比較」と「パーソナライズ」
AI活用に興味がある消費者は約6割となり、初期段階では、現在「検索エンジン」が担う「調べ物」での活用が74%と最も高い結果になりました。
今後、AIに期待することとしては、 「商品の比較」(43.3%)に続き、「自身のニーズに合った商品・サービスの提案」(37.5%)があげられました。
■AIエージェントの認知率は半数以上に
AIエージェント(ユーザーの代わりに目標を達成するために、自律的にタスクを実行するAI)の認知率は52%で半数以上という結果になりました。
AIを活用したことのあるユーザーの中では68%とさらに高い認知率でした。
マーケター
■マーケターの86%が消費者購買行動の変化を実感
マーケターは、消費者購買行動の変化として「ニーズの細分化」(58%)、「情報源の多様化」(51%)など、マーケティングの上流工程での変化を強く感じている傾向がみえました。
■マーケターの87%が業務にAIを活用中
消費者の購買行動の変化を強く感じている上流工程において、顧客理解を目的にAIを活用。企業規模が大きいほどAI活用率が高く、AIが業務効率化だけでなく、戦略立案や意思決定支援にも貢献していることが示唆されます。
■AIエージェントの認知率は94%、活用意向は92%と非常に高い
今後AIエージェントの普及に伴い、マーケターの積極的な活用によりAIエージェントがマーケティング業務の推進力をあげることに役立つことが見込まれます。
■AIエージェントの利用拡大後、9割がマーケティング活動の変化を予測
AIエージェントが普及した場合のマーケティング活動の変化として、「AIエージェントを活用した広告活動の増化」がトップで44%、次いで、「購買後のサポート」(39%)、「AIが比較評価しやすいような要素に重点をおく」(37%)が続きました。
調査概要
調査期間:2025年9月5日~8日
調査対象:
20~59歳の男女 かつ 下記条件に該当する方
一般消費者:2~3ヶ月に1回以上オンラインショッピングを利用する方
マーケター:お勤め先が、従業員500名以上&直近1年以内に広告出稿&広告業務委託状況把握済の方
有効回答者数:517人
調査方法:インターネット
調査実施期機関:株式会社マクロミル
出典元:Criteo
※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。





マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。
編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。