Z世代のSNSアイコン、6割以上が「自分の顔以外」。「素の顔」は25%に留まる
現在のメインアイコンの種類を尋ねたところ、「自分の顔写真(加工・フィルターなし)」は25%でした。
「風景」(19%) 、「自分の顔写真(加工あり)」(13%) 、「推し」(12%) など、6割以上が素の顔写真以外のイメージを「オンライン上の顔」として選択しています。
SNSアイコンは「固定」が常識。Z世代の55%が「ほとんど変えない」
アイコンの変更頻度は、「ほとんど変えない」が55%と過半数を占めました。
さらに、現在のアイコンを「1年以上」使い続けている層も54%に上り、Z世代にとってアイコンは、頻繁に変える「気分」の表現ではなく、固定された「人格」の象徴であることが示唆されます。
Z世代の55%が「2〜4個の人格」を明確に使い分け。「本垢」「裏垢」が当たり前に
SNSアカウントの数と人格の使い分けについて尋ねたところ、「2〜3つのアカウントで、人格を明確に使い分け」(41%) 、「4つ以上のアカウントで、人格を細かく使い分け」(14%) を合わせ、55%がSNS上で複数の人格を意図的に運用していることが判明しました。
アイコン選びの最優先は「好きの表現」(29%)と「個性」(28%)
アイコンを選ぶ際に最も重視することは、「自分の『好き』という気持ちを表現できること」(29%) と「自分の『個性』や『センス』を表現できること」(28%) が上位2トップ。
「他人からどう見られるか(好感度)」(24%) や「プライバシーが守られること」(12%) よりも、内面的な自己表現が選択基準となっています。
「本当の自分」はどこに? Z世代の61%が「リアルな会話」と回答、SNSは5%
最も「本当の自分」を表現できていると感じる場所は、「親しい友人や家族との、現実での会話」(61%) が圧倒的1位でした。
「SNSの本アカウント」はわずか5%に留まり、Z世代はオンライン上の人格とリアルな自分を明確に区別していることが分かります。
なぜアイコンを使うのか? Z世代の61%が「身バレしない安心感」と回答、自己表現を上回る
自分の顔写真ではなく、アイコンを使ってコミュニケーションをとる最大の利点を尋ねたところ、「身バレしないという、プライバシー上の安心」(61%) が1位でした。
アイコンを選ぶ「動機」は自己表現である一方、顔写真を使わない最大の「利点」はプライバシー保護であり、Z世代の複雑な心理が浮き彫りになりました。
「顔出し強制ならSNS辞める」Z世代の34%、52%が強い抵抗感。
もしアイコンを「自分の顔写真」に強制変更されたらどう感じるか、という問いに対し、「SNSの利用をやめるかもしれない」(34%) 、「自分のアイデンティティの一部を失うようで、大きな抵抗を感じる」(18%) を合わせ、52%が極めて強い拒否感を示しました。「特に抵抗はない」は20%に留まりました。
自分の「AIアバター」が勝手に動く未来、78%が「不安・抵抗・興味なし」
自分のアバターがAIによって自動応答や投稿を行う未来について、「自分の分身が勝手に動くのは、不気味で抵抗がある」(38%) 、「全く興味がない」(40%) を合わせ、78%がネガティブな反応を示しました。「便利になるので、とても期待している」はわずか7%でした。
調査概要
調査名:Z世代のアイコン人格についての実態調査
調査対象:全国のZ世代(18歳~24歳)
調査期間:2025年9月
調査方法:インターネットを利用したアンケート調査
有効回答数:n=390
調査分析:Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)(運営:Fiom合同会社)
出典元:Fiom合同会社
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