BeRealの魅力は「比較からの解放」。Z世代の50%がリアルな友情の深化を実感、「SNS疲れ」の受け皿に【Z-SOZOKEN調査】

BeRealの魅力は「比較からの解放」。Z世代の50%がリアルな友情の深化を実感、「SNS疲れ」の受け皿に【Z-SOZOKEN調査】

Fiom合同会社は、同社が運営する、Z世代当事者が実態や価値観を分析するシンクタンク「Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)」にて、全国のZ世代(18歳〜24歳)を対象に「Z世代のBeRealについての意識調査」を実施し、結果を公開しました。


Z世代の65%が現在も利用、認知度は96%と高い浸透率

「BeReal」を知っていますか?という質問に対し、「現在も利用している」(65%) 、「知っているが利用したことはない」(22%) 、「以前利用していた」(9%) を合わせ、Z世代の96%がBeRealを認知していることが判明しました。「この調査で初めて知った」はわずか4% でした。

利用開始のきっかけは「友達」。クローズドなコミュニティ起点が69%

BeRealを使い始めたきっかけは、「親しい友人、知人に招待されたから」(36%) 、「周りの多くの人が使い始めたから」(33%) がトップ2を占め、合計69%が友人関係・コミュニティ起点で始めていることがわかりました。

BeRealはリアルな日常を出せる場所。「特別な時間」を載せるInstagram、「素」のBeReal

BeRealの登場による他のSNSへの影響として、31%が「Instagramは『特別な時間』を載せる場所だと、より強く意識するようになった」 と回答。

Z世代が「ハレ(非日常)」のInstagramと「ケ(日常)」のBeRealを明確に使い分けている実態が明らかになりました。

BeRealは「リアル」じゃない? 即時投稿はわずか27%、7割が“投稿タイミング”を操作

通知が来た後の投稿タイミングについて、「すぐに(2分以内に)その場の状況を投稿する」と回答したZ世代は27% に留まりました。

最も多かったのは「投稿しないことが多い」(29%) で、次いで「通知を無視し、後から『面白いこと』があった時に投稿する」(25%) 、「少しマシな状況になるのを待って投稿する」(18%) と、合計73%がBeRealのコンセプトである「リアルタイム性」に従っていないことが判明しました。

Z世代が投稿をためらう瞬間、「部屋が散らかっている」(31%)、「顔が盛れていない」(27%)

BeRealで「投稿したくない」と感じる瞬間は、「部屋が散らかっているなど、生活感が出すぎている時」(31%) が最も多く、次いで「自分の顔が盛れていない、コンディションが悪い時」(27%) 、「何もしてない、退屈な時間」(25%) となりました。

「盛らないSNS」とされながらも、Z世代が「盛れない」状況や「リアルすぎる生活感」の投稿には抵抗があることがわかります。

BeRealが支持される最大の理由、「キラキラした投稿を作る『SNS疲れ』からの解放」(42%)

BeRealが今の時代に受け入れられている理由を尋ねたところ、「キラキラした投稿を作る『SNS疲れ』からの解放」(42%) が圧倒的トップ。

次いで「他人と自分を比較しなくて済む、精神的な楽しさ」(25%) となり、「盛る」SNSのカウンターカルチャーとして支持されていることが明確になりました。

BeRealの「非加工」こそが聖域。もし「加工・編集機能」が追加されたら、Z世代の57%が「使わない」「使わなくなるかも」と回答

もしBeRealにInstagramのような「加工・編集機能」が追加されたらどうするか、という問いに対し、47%が「BeRealの良さがなくなるので、使わないと思う」 と回答。

「加工する人が増えるなら、BeReal自体を使わなくなるかも」 (10%) と合わせ、57%がアプリの根幹である「非加工」の価値が失われることに強い懸念を示しました。

BeRealは「生存確認ツール」。交換日記やドキュメンタリーとして楽しむ層も

あなたにとってBeRealはどのような存在ですか?という問いに対し、「生存確認ツール」(35%) が最多となりました。

次いで「ドキュメンタリー」(26%) 、「交換日記」(25%) となり、Z世代がBeRealを親しい仲間との「ゆるやかな繋がりの証明」として活用している様子がうかがえます。

Z世代の50%が「友達との関係が深まった」と実感。「会話のきっかけ」や「意外な一面」を発見

BeRealを始めたことによる友人関係の変化について尋ねたところ、「特に変化はない」(45%) を除くと、「会話のきっかけが増えた」(26%) 、「友達の意外な一面が知れて、より親近感が湧いた」(24%) と、ポジティブな変化を実感しているZ世代が半数に上りました。

BeRealを「楽しい」と感じる瞬間、「過去の思い出を見返した時」(29%)、「友達の素が見えた時」(17%)

BeRealを「楽しい」「やってて良かった」と感じる瞬間は、「過去の投稿(メモリー)を見返して、思い出に浸った時」(29%) が1位でした。

次いで「自分も飾らない姿を投稿できる、気楽さを感じた時」(23%)、「キラキラしていない、友達の『素』の日常が見えた時」(17%) となり、作り込まない日常が「思い出」として蓄積されることに価値を感じているようです。

調査概要

調査名:Z世代のBeRealについての意識調査
調査対象:全国のZ世代(18歳~24歳)
調査期間:2025年8月〜9月
調査方法:インターネットを利用したアンケート調査
有効回答数:n=255
調査分析:Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)(運営:Fiom合同会社)

出典元:Fiom合同会社

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000037.000104461.html

※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。

【関連記事】現役大学生が語るリアルなSNS活用実態。インスタ"本垢・サブ垢"の使い分けとは|Z世代インタビュー

https://manamina.valuesccg.com/articles/4450

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