現役大学生が語るリアルなSNS活用実態。インスタ"本垢・サブ垢"の使い分けとは|Z世代インタビュー

現役大学生が語るリアルなSNS活用実態。インスタ"本垢・サブ垢"の使い分けとは|Z世代インタビュー

Z世代の消費やコミュニケーションを理解する上でSNSは無視できません。彼らにとっては目的別に複数のアカウントを使い分けるのが当たり前。アプリを横断しながら「本音」と「建前」を巧みに操ります。今回は現役大学生3名に、そのリアルなSNS実態について聞きました。Z世代ならではのアカウントの使い分け、自己表現とは?


【参加者プロフィール】

Aさん

男性・千葉県在住の大学4年生。経済系の学部に所属。InstagramとX、BeReal.をよく使う。アイドルと犬が好き。

Bさん

男性・東京都在住の大学4年生。経済系の学部に所属。InstagramとXをよく使う。ピアノを練習中。

Cさん

男性・千葉県在住の大学4年生。経済系の学部に所属。Instagramをよく見るが、投稿はほとんどしない。バスケが好き。

【無料レポート】2025年最新!SNSユーザー数ランキング(全30サービス)|ダウンロードページ

https://manamina.valuesccg.com/articles/4597

国内30のSNSアプリを対象とした「SNSユーザー数ランキング」調査レポートのダウンロードページ(2023年8月~2025年8月)。国内SNS市場における各サービスのMAU(月間アクティブユーザー数)やユーザー属性を明らかにしています。

推し活、趣味、情報収集…目的別にアカウントを使い分けるのが当たり前

インタビュアー:皆さんは、SNSのアカウントをどんな風に使い分けていますか?

Aさん:高校時代は推し活(乃木坂46)専用のXアカウントを持っていましたし、今はInstagramでサウナの情報収集用、ビジネス系の情報収集用など、用途ごとにアカウントをいくつも持っています。ファッション用も作ったことがありますね。

Bさん:僕も大学入ってから「情報収集用のXアカウント」を作りました。趣味や好きなジャンルごと、それぞれのSNS・アカウントで集めてます。

Cさん:私は“本垢”と“サブ垢”、あとは特定の趣味専用のアカウントを用途で分けて使っています。

本垢は「名刺」、サブ垢は「居酒屋トーク」 建前と本音を自在に切り替える

インタビュアー:“本垢”はどんな位置づけですか?

Cさん:本垢は、完全に「大学生の名刺」だと思ってます。「この大学に通っていて…」みたいな、プロフィール的な使い方です。なので、見せたい自分しか見せません。

Aさん:本垢は「誰に見られてもいい顔」を見せる用で、ほかのアカウントの存在は基本的に秘密です。最近は就活中にInstagramを交換することも増え、本垢では無難な投稿しかやらなくなりました。
友達用のサブ垢もなんでも投稿するわけではなくて、「財布をなくした」「駐車場で車をこすった」とか、面白いイベントを厳選して投稿してますね。

インタビュアー:見る人を意識して、話しのネタを提供する感じなんですね。

Aさん:そうです。「聞いて聞いて!」というより、「これ、ウケるだろ?」という前提で投稿します。

インタビュアー:仲間内で話すような、いわゆる「居酒屋トーク」的な内容はクローズドなサブ垢で投稿するんですね。本垢とサブ垢でずいぶんと毛色が違うみたいですね。

Bさん:LINEよりインスタ交換が先なことも増えてきて、本垢の扱いがますます“表の顔”化してますね。

LINEとInstagramのDMも使い分け

インタビュアー:LINEではなく、Instagramで連絡を取り合うことも多いですか?

Aさん:ほんとに近い友達とはLINE。でも、ラフな会話はInstagramのDMが多いです。ストーリーへの反応とかも気軽だし。

20代のLINEとInstagramのユーザー数。InstagramもLINEの8割程度と、十分なユーザー数がおり、コミュニケーションツールとして活用できることが分かる。

20代のLINEとInstagramのユーザー数。InstagramもLINEの8割程度と、十分なユーザー数がおり、コミュニケーションツールとして活用できることが分かる。
集計期間:2024年8月~2025年7月
デバイス:スマートフォン
データの抽出方法:Dockpit(ドックピット)より集計

Cさん:「これ面白い!」みたいな話はInstagramで盛り上がって、遊びの計画の詳細とか業務連絡ぽいものはLINEでって流れが多いです。

Aさん:他の友達の投稿を見て、「○○(友達の名前)、今こんなことしてるんだ」みたいな会話もInstagramのDMでしますね。

インタビュアー:就活中に交換するという話しもありましたが、Instagramのアカウントを持っていない人がいたら驚きますか?

Aさん:びっくりします。「何か理由があるのかな?」って思います。

「映え疲れ」の救世主『BeReal.』 自然体な自分でつながる理由

インタビュアー:2017年には「インスタ映え」が流行語大賞に選ばれ、広く定着した言葉・風習になったかと思いますが、いわゆる「インスタ映え」な投稿はいまだにあるんでしょうか。

Aさん:アフタヌーンティーとか、旅行先での綺麗な風景の投稿があるので、いまだにそういう雰囲気はあると思いますね。カップルで撮ったと分かるような「匂わせ」投稿も。

インタビュアー:一方で、”映えないSNS”として最近「BeReal.」も注目されていますが、BeReal.は使っていますか?

Aさん:はい、大学生になってから始めました。BeRealは通知が来たタイミングで撮るのが基本ですが、1日2回までなら後からでも投稿できるので、意外と時間に追われる感じはないですね。

BeReal.のユーザー数の推移。2023年8月からの2年の間で、着実に増加している

BeReal.のユーザー数の推移。2023年8月からの
2年の間で、着実に増加している
集計期間:2023年8月~2025年7月
デバイス:スマートフォン
データの抽出方法:Dockpit(ドックピット)より集計

インタビュアー:BeReal.の一番の魅力は何ですか?

Aさん:旅行先で自撮りするハードルが下がることです。男同士だと改めて「写真撮ろうぜ」って言いづらい空気があるんですけど、「BeReal.撮ろう」ならすごく自然なんです。それがアーカイブとして残るので、日記代わりにもなります。それに、BeReal.は加工ができない分、不自然な”イタイ投稿”になりにくい。見る側も構えずに見ている気がして、BeReal.は精神衛生上すごく良いと感じます。

Cさん:確かに。僕は使ってないですが、旅行先で「BeReal.撮ろう」って言ってくれる人がいたら嬉しいですね。自分から言うのは少し気が引けますけど、撮るってなったら喜んで入ります。

広告は「偶然の出会い」、インフルエンサーは「信頼性」で選ぶ

インタビュアー:SNSの広告からなにか商品を買うことはありますか?

Aさん:広告がきっかけで買ったことはあります。姉の誕生日プレゼントに迷っていた時、ちょうど好きな映画のコラボ商品の広告が出てきて、店舗まで買いに行きました

Bさん:僕はお出かけ系のイベントや、気になる作家さんの展示の広告をよく見ます。音楽系のイベントも広告がきっかけで行くことがありますね。

インタビュアー:広告が"きっかけ"ということは、広告をクリックしても、すぐに購入するのではなく、一度Googleなどで検索し直しているのでしょうか。

一同:はい、検索しなおします。

インタビュアー:インフルエンサーがお勧めする商品を購入することはありますか?

Cさん:僕はプロモーションと聞くと信頼できないので、インフルエンサー経由では買わないですね。

Aさん:僕もインフルエンサーはあまり信用しませんが、信頼しているビジネス系YouTubeチャンネルとかは別ですね。そこで紹介されていた化粧水は実際に買いました。

SNSは「きっかけ」を生み出す。自己表現と情報収集のツール

最後に、SNSをやっていて良かったことを尋ねると、3人から三者三様の答えが返ってきました。

Aさんは「飼い犬専用のInstagramを始めたこと」だとのこと。「犬の投稿をすると色々な人から反応をもらえて、会話のきっかけが増えました。とっつきにくいと思われがちな僕にとって、話しかけてもらうフックを得られたのは、セルフプロデュースの一環として良かったですね」。

一方、Bさんは情報収集の観点を挙げています。「知らない世界を知る“とっかかり”として、SNSは非常に有効です。断片的な情報から興味を持ち、そこから自分で検索したり生成AIに聞いたりして知識を深めていく。その第一歩として役立っています」。

そしてCさんは、人との繋がりに価値を感じているようでした。「初めて会う人とインスタを交換して、共通の知り合いが見つかると『え、なんで繋がってるの!?』って一気に話が弾むんです。新しい出会いが多い今、共通の話題ができるのはすごく助かります」。

今回インタビューに答えてくれたのは東京の同じ大学に通い、同じサークルに属している友達同士の3人でした。多様化した現代では大学生といっても個人差が大きく、同じ大学の別のサークル、違う大学、別の都道府県の大学生にインタビューするとまた違った答えになるかもしれません。今回のインタビューの回答のように感じている大学生がいる、といった捉え方がちょうどいい距離感だと考えられます。

大学生らにとってSNSは、単なる暇つぶしのツールではありません。自己を巧みに演出し、人間関係を円滑にし、世界を広げるための戦略的なツールの側面があると考えられます。複雑に見えるZ世代のSNS利用実態の裏には、彼らなりの合理性と”お作法”と、価値観が隠されています。

【関連レポート】2025年最新!SNSユーザー数ランキング(全30サービス)

https://manamina.valuesccg.com/articles/4597

国内30のSNSアプリを対象とした「SNSユーザー数ランキング」調査レポートのダウンロードページ(2023年8月~2025年8月)。国内SNS市場における各サービスのMAU(月間アクティブユーザー数)やユーザー属性を明らかにしています。

▼今回の記事内のデータ集計にはWeb行動ログ調査ツール『Dockpit』を使用しています。『Dockpit』では毎月更新される行動データを用いて、手元のブラウザでキーワード分析やトレンド調査を行えます。無料版もありますので、興味のある方は下記よりぜひご登録ください。

dockpit 無料版の登録はこちら

この記事のライター

マナミナ編集部員。コンテンツマーケ、SEO、SNS周りに携わっています。小説と音楽が好きです。

関連する投稿


花王流"アジャイル型マーケティング"の舞台裏。高速・高品質なリサーチを叶える「NautsHub」とは

花王流"アジャイル型マーケティング"の舞台裏。高速・高品質なリサーチを叶える「NautsHub」とは

生活者ニーズが多様化する中、商品発売初期の反応を素早くかつ深く捉えることは、マーケターにとって一つの命題となっています。生活者起点のブランドづくりを推進する花王株式会社。同社は生成AIによる生活者インタビューが可能なヴァリューズのリサーチプラットフォーム「NautsHub(ノーツハブ)」を活用し、従来の定性調査では難しかった発売直後の多サンプル・深掘り型の生活者理解を、アジャイルに実現しています。生活者理解の高度化・高速化を支える新しい調査アプローチとヴァリューズとの連携について、花王株式会社 マーケティングイノベーションセンター グローバル生活者インサイト部の神園氏に伺いました。


Z世代の外食前の情報収集はInstagramが最多!情報を保存して検討することが当たり前に【僕と私と調査】

Z世代の外食前の情報収集はInstagramが最多!情報を保存して検討することが当たり前に【僕と私と調査】

僕と私と株式会社は、Z世代(15~30歳)を対象に、「外食」に関する意識調査を実施し、結果を公開しました。


令和のシール帳は透明?スマホケース、痛バにも共通する“透明”の魅力とは

令和のシール帳は透明?スマホケース、痛バにも共通する“透明”の魅力とは

2025年後半、いま「シール帳」が流行しています。子どもの頃にシールを集めていたという方も多いのではないでしょうか。この記事では、令和に訪れたシール帳ブームの実態を探っていきます。シール帳に興味を持っているのはどのような人なのか、2025年のシール帳のトレンドはどのようなものなのかを分析しました。


【大阪・関西万博】地域・熱狂度別のデータで振り返る、ガチ勢注目のパビリオンは?

【大阪・関西万博】地域・熱狂度別のデータで振り返る、ガチ勢注目のパビリオンは?

2025年10月13日、184日間の会期を終えた大阪・関西万博は、一般来場者2,500万人を超える大きな賑わいを見せました。本記事ではWeb行動ログデータを用い、「地域」と「熱狂度」の2軸から来場者を分析します。「万博」と「USJ」の選択に地域差はあったのか。「コア層」と「ライト層」では、注目するパビリオンに違いが出たのか。データを紐解くと、属性によって異なる「万博の楽しみ方」が浮かび上がってきました。


冬商戦の市場動向レポート 2025〜定着するブラックフライデー、「福袋」商戦の早期化など、最新トレンドを調査

冬商戦の市場動向レポート 2025〜定着するブラックフライデー、「福袋」商戦の早期化など、最新トレンドを調査

冬にはブラックフライデー、クリスマス、お歳暮、福袋など、複数の商戦期が存在します。特に近年ではブラックフライデーが国内でも定着し、 2025年の調査では認知率約85.8%、購入経験者約39.7%に達するなど、 年末商戦の起点として大きな存在感を示しています。増加するEC販路の現状も踏まえ、本調査では、2023年冬からの市場推移を時系列で整理し、主要商戦期におけるオンライン行動の変化を調査。また、この数年人気を集めている体験型ギフトの伸長も考察しています。冬ギフトや福袋などに関係するマーケティング担当の方などにおすすめです。※本レポートは記事末尾のフォームから無料でダウンロードいただけます。


ページトップへ