ユーザーがWebコンテンツに求めるのは「正確性・わかりやすさ」
「あなたが今後Webコンテンツに求める要素として重視するものは何ですか?」の問いに対し、「情報がわかりやすく簡潔」(40.2%)「内容が正確で信頼できる」(37.8%)「実用的で役立つ」(37.6%)が上位を占めました。
ユーザーはまず安心して理解でき、生活や仕事に役立つコンテンツを求めていることがわかります。
一方で、AIの正確さ・信頼性に不安
AIが作成したWebコンテンツの印象について尋ねたところ、「情報が正確で信頼できるか」との問いに、「あまりそう思わない」40.6%と「まったくそう思わない」10.6%を合わせて51.2%が“不安”を感じていることがわかりました。
また「任せきりにするのは不安がある」という問いでは、「ややそう思う」が38%で最多となり、多くのユーザーが慎重な姿勢を示しています。
一方で、「構成や内容がわかりやすい」(40.6%)や「実用的で役立つ」(38%)と感じる人も多く、AIの利便性が一定の評価を得ていることもわかりました。
さらに自由回答では、肯定的な声と否定的な声の両方が挙がっています。
肯定的な意見
・yahooニュースでの、みんなの意見のまとめ方が簡潔で良い(43歳・男性)
・人間の写真をアニメ化するもの、一瞬で特徴もとらえていてすごい(26歳・女性)
・AIで作られたガラスのケーキを切る動画が綺麗で、現実には出来ない動画や画像を作るには良い(35歳・女性)
・以前は文章に違和感があったが、最近は文章が人間的で読みやすい文章になっている(49歳・女性)
・文章や正確性を要するものにはAIはまったく使えないが、画像など曖昧さを前提としているものには活用余地がある(38歳・男性)
否定的な意見
・文献を探してきてもらう時に、まったくの出鱈目があまりに多い(36歳・女性)
・AIで作成された動画は違和感があり調べたらフェイクニュースだったなど、信頼するには危険なものも多い(41歳・女性)
・AIで作られた美人の画像はどれも似ている(45歳・男性)
・法律的間違いがないかAIにチェックしてもらって訂正した文章を、もう一度AIチェックにかけたら、AIによって訂正したところを訂正するように指摘された(60歳・女性)
・人間の指の本数が多すぎるなど、まだまだ発展途上と感じる面がある(48歳・女性)
これらの結果から、AIは「わかりやすさ」や「スピード感」といった利便性で高く評価されつつも、誤情報や表現の不自然さなど「信頼性」に対する不安が根強いことがわかります。
ユーザーは「便利さを活用したいが、任せきりにはできない」という複雑な意識を持っており、AIと人の監修を組み合わせる重要性が浮き彫りになりました。
動画派の10代、文章派の40代以上
調査から、文章と動画で世代ごとの利用傾向に特徴があることがわかりました。
文章コンテンツは、40代以上で「ほぼ毎日」読む人が6〜7割を超えている一方、10代・20代では「ほとんど読まない」が4〜5割にのぼり、若年層では文章離れが進んでいる様子がうかがえます。
動画コンテンツは、全世代で「ほぼ毎日」視聴する人が多く、特に10代は7割近くに達しました。40代でも半数以上が日常的に動画を見ており、文章よりも広い世代で利用が定着していることがわかります。
このことから、文章は主に40代以上に強く支持され、動画は世代を問わず幅広く利用されているが、特に若年層での存在感が大きいという傾向が明らかになりました。
エンタメ重視の10代、知識重視の30代以上
利用するコンテンツで「どんな要素を重視するか」についても、世代差が顕著に現れました。
10代を中心とする若年層では、「ユーモアのあるコンテンツ」「映像や音楽の演出が魅力的な動画」「短時間で楽しめるショートコンテンツ」が高く、楽しさやテンポの良さを求める傾向が強く見られました。特に「ショートコンテンツ」は10代で38.1%と高く、エンタメ性やスピード感を重視していることがうかがえます。
30代以上の世代では、「知識や学びが得られる記事」「即時性のあるニュースやトレンド情報」を選ぶ人が多く、実用性や信頼性を重視する姿勢がはっきりと見られました。特に60代以上では「知識や学び」が59.5%と最も高く、安心して役立つ情報を求めていることがわかります。
この結果から、若年層はエンタメ性とスピード感を、大人世代は正確性と知識性を重視するという構図が浮き彫りになりました。
調査概要
調査日: 2025年8月19日
調査機関: Freeasy
調査方法: オンラインアンケート調査
調査人数: 500人
調査対象:全国15歳以上 99歳以下の男女
出典:株式会社しかくいまる
※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。





マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。
編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。