【参加者プロフィール】
Aさん
男性・東京都在住の大学4年生。社会学系の学部に所属。趣味はゴルフ。
Bさん
男性・千葉県在住の大学4年生。経済系の学部に所属。趣味は旅行。
Cさん
男性・東京都在住の大学4年生。経済系の学部に所属。趣味はサッカー。
きっかけは高校生の受験勉強から。Z世代にとってAIは「当たり前」の存在
インタビュアー:AIといっても言葉が広いですが、今回はChatGPTやPerplexityのような、AIがメイン機能として使われているサービスを主題に質問していきます。皆さんがAIを使い始めたきっかけを教えてください。
Aさん:僕がChatGPTのようなAIを本格的に使い始めたのは大学1年生の頃です。ただ、翻訳アプリをAIに含めるなら、高校2、3年生の頃からDeepL(ディープエル)と、文法修正をしてくれるGrammarly(グラマリー)を使っていました。受験勉強で、いちいち先生に添削をお願いする必要がなくなるので、よく使っていました。
インタビュアー:高校生の頃に、どうやってGrammarlyを知ったんですか?
Aさん:YouTubeの広告で「あなたの英文を直しますよ」と出てきたのを見てですね。使ってみたらすごく精度が高くて。それから使い始めました。他にもSNSで「このAIがすごい」というのを見たら、とりあえず使ってみます。
インタビュアー:高校生からAIの翻訳ツールを使うというのは、時代を感じますね。ありがとうございます。
■「姉が大学で使っていた」──先輩経由で広がるAI
Bさん:僕も大学に入ってすぐ、レポートや授業のために使うようになりました。
インタビュアー:それは学校から「AIを使おう」と言われたんですか?
Bさん:2つ上の姉がいるのですが、姉の通っている大学ではもうAIが当たり前に使われていると聞いて、1年生のときから教えてもらって使っていました。
インタビュアー:先生からというより、お姉さんからAIを勧められたんですね。
■AIユーザー数の推移|翻訳ツールは使われなくなるのか
汎用AIでも翻訳精度が上がっているなか、翻訳に特化したツールのユーザー数に変化はあるのでしょうか。ChatGPTとDeepLとGeminiのユーザー数推移を見ていきます。
分析には、毎月更新されるデータを用いて、検索キーワードやWebサイトのユーザー分析ができる、株式会社ヴァリューズのWeb行動ログ分析ツール「Dockpit」を用いています。
ChatGPTとDeepLとGeminiのユーザー数
集計期間:2024年10月~2025年9月
デバイス:PC、スマートフォン
ChatGPTとGeminiのユーザー数はここ1年で伸びていますが、DeepLは横這い傾向です。ただ、DeepLにも十分なユーザー数がおり、翻訳ツールとして活用され続けていることが分かります。
過去問対策から講義の文字起こしまで。学業における"強かな"AI活用術
インタビュアー:AIを使い始めたきっかけはそれぞれでしたが、実際に学業でどのように活用していますか?
Cさん:やはり大学のテスト勉強やレポートの作成時には、ほとんど使いますね。「過去問を読み込ませて回答を作る」「類題を出してもらって練習する」などで、ChatGPTを使っています。一度だけ課金して使ったことはありますが、今は無料で使っています。テスト勉強くらいなら無料で十分です。
Aさん:僕はChatGPTを課金して使っています。テスト勉強の時に、先生が作ったレジュメをChatGPTに要約させて、その後記述式やマーク式の問題を出してもらっています。あとは文字起こし機能を使って、YouTubeなどで公開されている授業動画を文字起こしさせて、授業を聞かなくてもいいようにしています。
インタビュアー:授業を聞かないとなると、単位を落としてしまいませんか?
Aさん:正直、講義を聞かないで単位が取れたこともあります。動画で公開されている授業は、もう3年生からこの方法を見つけたので、聞いてないです。オンライン授業は聞かなくていいし、オフラインでもたまに録音したりして、音声データを要約させています。そのままChatGPTに噛み砕いて教えてもらえるので、時間効率がすごく良くなりました。
インタビュアー:結構センセーショナルな話しですね。周りのみんなも同じ感覚なのでしょうか。
Bさん:僕らは結構丸投げしてる側だと思いますね。AIに全部を任せている人は少ないと思います。本当に興味ない授業で、AIが使えそうな時に使う、みたいな人が多い印象です。
Cさん:そうですね。思い返せば、僕も興味ある授業はAI使ってないですね。質問はガンガンしますが、AIにレポートを任せるとかはないですね。テストも自分で解けるので。
【無料レポート】デジタル・トレンド白書2025 – with AI編|ダウンロードページ
https://manamina.valuesccg.com/articles/4703「デジタル・トレンド白書2025 – with AI編」は、急速に拡大し始めた「With AI」社会における消費者の行動変容を、国内最大規模の行動ログデータとアンケート調査に基づき分析したものです。各生成AIのユーザー推移やヘビーユーザーの属性分析、ChatGPT・Gemini等のサービス比較に加え、ビジネス・プライベートシーンでの活用実態、「AI彼女・彼氏」アプリの台頭など、AIトレンドに関する多角的な調査・コラムを収録しています。
「デート先候補が30倍に増えた」プライベートでもAI活用
インタビュアー:プライベートではどのようにAIを活用していますか。
Bさん:例えば、デートの予定を立てるときとか。1人で考えるのは大変なので、AIに候補を出してもらって、最後に自分で取捨選択しています。あとは旅行の行き先を調べる時とかにも使いますね。
インタビュアー:デートプランだと、お店の候補まで出してくれますか?
Bさん:「〇〇地区で何時から何時までで食事をしたい」とか、昼食や夕食の兼ね合いも考慮して、ある程度指示を出すと、お店の候補を何軒か出してもらうこともできます。Googleの評価が高いところから出してくれたりするので。ただ、まだ人に聞いた方がいいかなと思う部分もありますが、暇つぶしがてら聞いたりしています。一応候補を調べている感は出ますね。
インタビュアー:なるほど。でも、自分でデートプランを考えるのも楽しかったりしますよね。
Bさん:確かにそうですね。AIを使うと急にビジネスっぽく感じてしまうんですよね。スマホで調べるならいいんですけど、パソコンでカチャカチャやっていると、「この時間、時給換算したらどうなんだろう」って考えてしまって(笑)。
インタビュアー:デートプランを考える時間を時給換算...。もう感性が新しいですね(笑)。AIを使う前と後ではどのくらい変わりましたか?
Bさん:AIを使うことで少ない時間で質の高いプランを立てられるようになりました。例えばカフェを探す時、自分で調べたら5、6店舗くらいしか候補が出てこないじゃないですか。でも、AIに聞けば、電車を使ってもいいという設定にすると、一瞬で300店舗くらい候補が出てくる。そこから厳選できるので、候補の数が30倍くらいになったんじゃないかと思います。詳しい友達に聞くのと同じ感覚ですね。
■1週間分の献立で食材ロスゼロ、栄養バランスも完璧
Cさん:僕はAIに献立を作ってもらいます。自炊をするときに、食材を余らせてしまったり、何を作るか迷ったりすることが多かったので、AIに「1週間分の献立を立てて」と入力すると、献立と必要な食材を教えてくれるんです。これのおかげで食材のロスがなくなったし、栄養バランスの取れた食事ができるようになったので、すごく変わりました。
インタビュアー:素敵ですね。理想的なお話しだなと思いつつ、続かない場合もありそうな印象ですが、Cさんは続いていますか?
Cさん:はい。迷うことがなくなったのが、ストレス軽減につながりました。節約にもなりとても便利です。
■「これ何でこうなってるの?」──日常の疑問を即解決
Aさん:僕は、プライベートでは本当にしょうもないことでも聞いていますね。例えば夜食を食べたい時に「どっちの方がカロリー低いですか?」とか。あとは旅行先で珍しい地形を見つけたら、写真を撮って「これなんでこうなってるの?」と聞くと、いろいろ教えてくれるので助かります。
インタビュアー:健康アドバイザー的な使い方や、旅行ガイド的な使い方をされるんですね。
Aさん:僕は色々な疑問を抱きやすい人間なので、「なんでなんだろう」と思ったことを全部ChatGPTに聞いています。これまでは疑問のまま終わることが多かったので、そこがすごく便利になりました。
インタビュアー:それはWeb検索でもできたことかと思いますが、AIの方が簡単ということでしょうか?
Aさん:そうですね。めちゃくちゃ簡単です。例えば宮崎に行った時に、洗濯板みたいな海岸を見つけたんですが、写真を見せて「これなんでこうなってるの?」と聞けば、すぐに教えてくれる。Web検索だと調べる気が起きないことが多いので、AIに聞くのはすごく便利です。
「就活もAI」が新常識。──面接練習から英語対策、裏技まで
インタビュアー:就職活動でのAI活用法はありますか?
Cさん:面接対策で使っていました。AIに想定質問を作ってもらって、それに対して答えて、深掘りしてもらうという使い方です。面接官の疑似体験ができます。
Aさん:僕は金融業界を志望していたんですが、面接で聞かれるような専門知識を勉強するために使っていました。あとは、英語面接があったので、ChatGPTのトーク機能を使って、英語で面接官の練習をしてもらっていました。
インタビュアー:英語面接もAIで対策できるんですね。
Aさん:はい。それから、商社のケース面接では、事前にプロンプトを用意しておいて、業界名だけ入れて新規事業を立案させる、という裏技を使う人もいました。Web面接だとそれができちゃうので。
Bさん:僕も就職活動でAIを活用しました。先輩にESを添削してもらう代わりに、ChatGPTに添削してもらったり。人に頼むことが減りましたね。
Cさん:僕らも使ってましたが、後輩たちの方がもっと就活にAIを活用していると思います。
インタビュアー:確かに、2025年に3年生の代(27卒)から、就活もAI活用がデフォルトになっていきそうですね。
AIを「使いこなす」ための思考法――人に教わるべきこと、プロンプト、課金など
インタビュアー:AIがこれだけ便利になった中で、人に教わるメリットはあるんでしょうか?
Bさん:まず、安心感を得られることですね。AIが出す情報よりも、やはりその分野の専門家が言っていることの方が信頼できます。あとは、その人にしか持っていない属人的な情報。就活の情報などは特にそうですよね。世の中一般に出回っている知識に関しては、もうAIで十分だと思います。ただ、教授レベルの専門知識となると、さすがにAIにはまだ敵わないですね。
Cさん:僕の感覚では、AIで得た情報は忘れやすいなと感じます。すぐに読めるし頭に入ってくるんですけど、その瞬間は納得できても、後から「あれ、何を検索したんだっけな」となることが多くて。でも、人に教わった時のことや、時間をかけて本を読んだ時の情報って、結構記憶に残りやすいんですよね。時間をかけるからこその良さというのもまだあると思います。
インタビュアー:確かに、記憶の定着度の特徴としてそれはありそうですね。
Aさん:授業に関して言うと、教授が大事なことをスライドに書かずに口頭で話す人もいます。そういう場合は、AIでは情報が不足してしまうので、対面で聞いていないと単位が取れないこともあります。また、コンサル業界の偉い人が来た時など、スライドには書けない本音の部分や、最新の実態などは対面でしか聞けないので、そういう部分にメリットがあると思います。
インタビュアー:なるほど。安心感があることや、属人的な情報・専門性が高い情報・テキストに残されにくい本音の情報を聞けるという点で、まだ人に教わるメリットはありそうですね。
■「プロンプト自体をAIに書かせる」――アウトプットの質を最大化するプロンプト設計の秘訣
インタビュアー:AIを使う時に、プロンプトでこだわっている点はありますか?
Bさん:調べ物をする時は、「ソースを出してください」と必ず言いますね。URLも出してもらって、実際に飛んで存在するか確認するようにしています。
Cさん:僕はプロンプト自体をAIに書いてもらうことがあります。「こういうことを調べたいから、うまく調べるためのプロンプトを書いて」と入力すると、良いプロンプトを出力してくれるので、それをコピペして使っています。
インタビュアー:ビジネス関連の調べ物でこだわっている点はありますか?
Aさん:僕は必ず定量的な数値を求めるようにしています。例えば「なぜ人気なのですか?」と聞くのではなく、「認知と購買率とリピート率に分けて、それぞれについて調べてください」というように、具体的に聞きます。そうすることで、質の高い情報が得られます。
Cさん:他には、詳しくない領域はまず全体像を掴むために、「できるだけすべての要素をあげてください」と丸投げして、AIの出したものを元に、さらに深く調べていくという使い方をしています。
■月額3,000円は高くない? 時間を"買う"ためのAI課金
インタビュアー:AIをもっと使わないととか、課金してみようと感じるきっかけはどこから来ることが多いですか?
Cさん:僕は友人やYouTubeなどの動画ですね。友人が使っているのを見て勧められたり、AIの使い方を紹介するYouTuberの動画を見たりして、使ってみようかなと思うことが多いです。
Bさん:僕はインターン先の上司に「AIを使えないとヤバい」と言われて、使うようになりました。課金も嫌なタイプだったんですけど、そう言われてからChatGPTに課金するようになりましたね。
Aさん:僕はSNSですね。SNSで「このAIがすごい」というのを見たら、とりあえず使ってみます。
インタビュアー:ちなみに、AIにどれくらいまで課金できますか?
Cさん:今は月に3,000円くらいまでなら、まあいいやと思って課金しています。でも、1つのツールに3,000円以上は高いと感じます。
Bさん:僕は動画編集ツールやAdobeのAI、Nottaなど、AI機能があるサブスクをたくさん使っているので、合計すると結構な額をAIに注ぎ込んでいるかもしれません。
Aさん:僕は1つあたり3,000円を超えたら高いと思います。ただ、Nottaのように文字起こしで何時間も時間を削ってくれるツールには、価値を感じてお金を払っています。良い投資だと思っています。
現役大学生3名へのインタビューから、Z世代にとってAIは高校時代の受験勉強から始まり、大学の授業の文字起こしやテスト対策、さらにはデートプランや献立作成まで、生活のあらゆる場面で「当たり前」に活用される存在となっていることが明らかになりました。しかし彼らは徹底的な効率化を図る一方で、「人に教わる価値」も明確に認識しています。
AIによる情報取得の効率化を追求しながらも、その限界を理解し、使い分けを意識する姿勢が、彼らのAIとの関わり方の特徴といえるでしょう。
【AIトレンドをもっと理解したい方へ】生成AI利用実態レポートの無料ダウンロード
「デジタル・トレンド白書2025 – with AI編」は、急速に拡大し始めた「With AI」社会における消費者の行動変容を、国内最大規模の行動ログデータとアンケート調査に基づいた分析を収録したレポートです。
ホワイトペーパーの詳細・ダウンロードは
【無料レポート】デジタル・トレンド白書2025 – with AI編|ダウンロードページをチェック





マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。
編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。