推しはZ世代の「生きる燃料」。73%が日々の活力やモチベーションと回答。
推し活によって得られる最も大きな精神的報酬について、73%が「日々の生活を頑張るための、活力やモチベーション」を選択しました。
「嫌なことを忘れられる、現実からの逃避」19%、「自分は誰かを支えているという、貢献感や自己有用感」18%が続きました。
推しの存在が自身の幸福度へどの程度貢献しているかについても、72%が何らかの貢献を実感しています。
推し活は、Z世代にとって単なる娯楽や消費ではありません。学校や仕事、日々の生活を前向きに過ごすための「感情のインフラ」になっています。
3人に1人が収入の3割以上を支出。月額より深刻な「収入に占める割合」。
お小遣いやアルバイト代などの収入に占める推し活費用の割合について、32%が収入の3割以上を使っていると回答しました。内訳は「30%以上50%未満」21%、「50%以上70%未満」9%、「70%以上」2%です。
一方、1カ月に使う金額では63%が「1万円未満」と回答しています。
絶対額だけを見れば少額に見えても、可処分所得が限られるZ世代にとっては、大きな経済的負担となる場合があります。企業が見るべきなのは、ファン1人当たりの売上だけではありません。その支出が、無理なく長く応援できる範囲に収まっているかという視点が必要です。
自覚なき依存の可能性。22%が「依存状態」、26%は判断できず。
自分の推し活が「依存」の状態にあると感じた経験について、22%が「ある」と回答しました。26%は「分からない」、51%は「ない」と回答しています。
推しについて考える頻度では、13%が「ほぼ常に頭の片隅にいる」、36%が「1日に数回、ふとした時に思い出す」と回答しました。合計49%が、推しについて1日に数回以上考えています。
問題は、推しを考える時間の長さそのものではありません。支出、睡眠、学業、人間関係へ支障が出ていても、自分では依存かどうか判断できない状態にこそ注意が必要です。
推しの活動終了は「コンテンツの終了」ではない。20%が深刻な影響を予想。
推しが突然活動を終了した場合、62%が「しばらくは落ち込むが、立ち直れる」と回答しました。
一方、14%が「正直、生きていないと感じる」、6%が「日常生活に深刻な支障が出ると思う」と回答しています。19%は「すぐに次の推しを探すと思う」と回答しました。
推しの引退、脱退、解散、活動休止は、ファンにとって単なるコンテンツ提供の終了ではありません。日々の支えや将来の楽しみ、自分の居場所を失う出来事にもなります。運営側には、活動終了を告知するだけでなく、ファンの喪失感へ配慮したコミュニケーションが求められます。
趣味が人生設計を動かす。29%が進学、就職、引っ越しを推し活に合わせる可能性。
進学、就職、引っ越しなど、人生の重要な決定を推し活の都合に合わせて行ったことについて、16%が「ある」と回答しました。13%は「今後行う可能性はある」と回答しています。
合計29%が、推し活に合わせて人生の重要な決定を行った経験、または今後行う可能性があることが分かりました。
推し活は、余暇の過ごし方や消費行動の範囲を超えています。
ライブへ通いやすい地域に住む、推し活と両立できる働き方を選ぶなど、住む場所やキャリアの選択にも影響する文化になっています。
「推し活が恋愛の代わり」とは限らない。恋愛・結婚優先59%、推し活優先19%。
現在の自分にとって「恋愛・結婚」と「推し活」のどちらを優先するかについて、59%が恋愛・結婚、19%が推し活と回答しました。22%は「同じくらい」と回答しています。
親しい友人との大切な約束と、推しの一度きりの緊急ライブ配信が重なった場合も、56%が友人との約束を優先しました。
推し活へ高い熱量を注いでいても、現実の恋愛や友人関係を切り離しているとは限りません。「推し活は現実の人間関係からの逃避」という固定観念を覆す結果です。
AIで再現された推しは「本人」なのか。引退後のAI活動継続に53%が反対。
推しが将来引退した場合、AI技術でその姿を再現し、バーチャルな存在として活動を続けることについて、53%が望まないと回答しました。「強く望む」「少し望む」は合計20%、「分からない」は28%でした。
技術的に姿や声を再現できることと、ファンがそれを本人として受け入れられることは同じではありません。本人の意思や権利、運営主体の透明性、収益の帰属、ファンへの説明など、新たなルールづくりが必要です。
「推しを永遠に残せる技術」は、ファンにとって救いになるのか。それとも、本人の不在後も消費を続けさせる新たな依存装置になるのか。推し活文化は、AI時代の人格や存在のあり方という新たな論点にもつながっています。
調査概要
調査名:Z世代の推し活依存についての実態調査
調査対象:全国のZ世代(18歳〜24歳)
調査期間:2025年9月
分析・レポート作成期間:2025年10月〜2026年8月
調査方法:インターネットを利用したアンケート調査
有効回答数:n=392
調査分析:Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)
運営:Fiom合同会社
出典元:Fiom合同会社・Z-SOZOKEN(Z世代創造性研究所)
※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。






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