2019年上半期(1月~6月)でマーケティング業界で注目を集めた“ホットトピック”を調べるため、主要なマーケティング系メディアのコンテンツ、ユーザー数、PV数を調査しました。
以下がコンテンツ閲覧ユーザーが多い、TOP50のキーワードです。マーケティングメディアならではの人気キーワードには緑色、旬なキーワードには赤色とマナミナ編集部で独自にキーワードを分類しています。
人気のキーワードTOP50(2019年1月~6月)
「理由」が1位を獲得。「調査」は10位と、マーケターならではの気になるキーワードが上位に。
「~となった理由」「~を大調査」このようなタイトルに惹きつけられるマーケタ―の方も多いのではないでしょうか?
そこで、1位の「理由」10位の「調査」など、マーケティングメディアだからこそ人気なキーワードの中でも特に気になるキーワードをピックアップし、調査しました。
タイトルに「理由」を含むコンテンツTOP10(2019年1月~6月)
まず、タイトルに「理由」を含むコンテンツで調査しました。
ユーザー数が最も多かったのは『電動工具「マキタ」の掃除機が売上111倍 口コミで広がる理由』でした。2018年12月期の掃除機が一年を通じて一番売れる月の売上が、前月である11月と比べて111倍上がった理由について掲載しています。
電動工具「マキタ」の掃除機が売上111倍 口コミで広がる理由
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00037/00013/大掃除の季節である12月は、掃除器具にニーズが集まる。日経クロストレンドがヤフーの協力を得てECモール「Yahoo!ショッピング」の2018年12月の購買データをランキング化した結果、ロボット掃除機「ルンバ」が前月比301倍、マキタのコードレス掃除機は同111倍と驚異的な売れ行きだったことが分かった。
その他『位置情報全見せアプリ「Zenly」が急成長 若者が夢中になる理由』、『森永「大人向けラムネ」大ヒットの理由 2回の挫折で原点回帰』、『花王ビオレが「LOHACO限定デザイン」で3倍も売れた理由』など、急成長・大ヒット・3倍のようにマーケティングにおいてのポジティブなワードと掛け合わせて作られたタイトルに惹きつけられるユーザーが多いことが分かります。
タイトルに「調査」を含むコンテンツTOP10(2019年1月~6月)
タイトルに「調査」を含むコンテンツ第1位は『2019年女子高生のトレンド予測&2018年の流行を東西別におさらい【TT総研調査】』に。ユーザー数が他と比べて4倍近く多く、「女子高生」「トレンド」「流行」というユーザーの関心度が高いホットなキーワードを3つ入れることで、ユーザーを多く獲得しています。
2019年女子高生のトレンド予測&2018年の流行を東西別におさらい【TT総研調査】
https://markezine.jp/article/detail/30068トレンダーズのマーケティング研究機関「TT総研 -Teens Trend総研-」は、2018年の流行と2019年のトレンド予測に関して、関東地方および近畿地方在住の女子高校生に調査を実施。結果を発表し...
また、「若年層」をタイトルに含むコンテンツが10位中3つランクインし、10代や20代などの若い世代の消費動向への興味や関心の高さがうかがえます。
「AI」と「データ」が10位以内にランクイン。「LINE」は12位を獲得
人気のキーワードランキングでは、「AI」や「データ」などここ2、3年注目を浴びているキーワードがそれぞれ4位、6位と上位にランクインしています。
LINE Payやオープンチャットなど、事業領域を広げているコミュニケーションツールとしてお馴染みの「LINE」は12位、トヨタとソフトバンクが提携したことで話題になった「MaaS」は22位に、キャッシュレス化の波に乗り「決済」「キャッシュレス」も50位以内にランクイン。
旬度が高いキーワードで多く見られているコンテンツはどういったものなのでしょうか?
続いて「AI」「データ」「LINE」と旬なワードの中でも順位が高かった3つのコンテンツTOP10を見ていきましょう。
タイトルに「AI」を含むコンテンツTOP5(2019年1月~6月)
「AI」の第1位コンテンツは「【特報】九州のスーパーがAIカメラメーカーに トライアルが量産」というタイトルでした。また、『AI、機械学習、ディープランニングの違いを説明できますか?』など、AIと似ているワードである機械学習・ディープラーニングとの違いを記事にしたコンテンツも上位にランクインしています。
AIを活用し成功した事例に興味がある人が多くいる一方で、機械学習・ディープラーニングとは何か?やAIについての知識を付けたい層が一定数いるようです。
タイトルに「データ」を含むコンテンツTOP5(2019年1月~6月)
タイトルに「データ」を含むコンテンツで一番見られているものは、『データからワンランク上の規則性を見つけるために 「分散」と「標準偏差」をざっくり理解し、エクセル分析しよう』でした。
また、5位には『最終回/ダミー変数を使って上手にデータをまとめ、グループごとの特徴を把握しよう【R入門講座】』。統計分析フリーソフトである【R】を使用しデータを分析する連載記事がランクイン。
エクセルを使って手軽にデータ分析がしたいというニーズがありつつも、Rを活用してより複雑な分析もしてみたいというニーズもあるようです。
タイトルに「LINE」を含むコンテンツTOP5(2019年1月~6月)
タイトルに「LINE」を含むコンテンツ第1位は『ドコモ、LINE、メルペイ…高還元疲れのキャッシュレス普及に妙手』でした。3位に『PayPay・LINE・ドコモ……コード決済キャンペーンを総まとめ』、5位に『スタバ、LINEでキャッシュレス化 「LINE Pay」で仮想プリカ導入』と、LINEのスマホ決済サービスである【LINE Pay】についての記事が多く見られており、関心度が高いことがわかります。
いかがでしたでしょうか。今後もその動向が気になるトピックばかり。マーケティング系のメディアを読む際の参考になれば幸いです。
調査概要
ネット行動分析サービスを提供する株式会社ヴァリューズは、全国モニター会員(20歳以上男女)の協力により得られたネット行動ログデータから、マーケティングメディアである
・MarkeZine(マーケジン)https://markezine.jp
・日経クロストレンド https://xtrend.nikkei.com
・AdverTimes(アドタイ) by 宣伝会議 https://www.advertimes.com
の2019年1月~6月の掲載記事のURL、ページタイトル、ユーザー数、PV数を調査しました。
※ユーザー数はPC・スマートフォンからのアクセスを集計し、ヴァリューズ保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測。
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