ハイクラス人材の45%が生成AIを業務で活用
ハイクラス人材に「生成AIの業務活用」について質問したところ、全体の45%が「活用している」と回答しました。年齢別に見ると、20~30代の活用が最も多く(52%)、年齢が上がるにつれて活用率が低下しているものの、60代以上でも約4割に上りました。幅広い年代に満遍なく普及していることが伺えます。
生成AI未利用者の8割が「今後、活用する可能性がある」
一方で、業務において生成AIを活用したことがないと回答した方に、今後の生成AI活用の可能性を伺ったところ、80%(「大いにある」(38%)+「多少ある」(42%))が「今後、活用する可能性がある」と回答しました。活用する可能性が全くない方は、わずか3%に留まり、今後の活用意向の高さが伺える結果となりました。
活用している生成AIサービスは「ChatGPT」が圧倒的多数。生成AIの業務上の用途は、「文章の構成・編集」が最多
次に、生成AI利用者に、「活用している生成AIサービス」について質問したところ、「ChatGPT」が83%で圧倒的多数を占め、「GPT-4」は有料にもかかわらず第2位という結果となりました。
生成AIの業務上の用途としては、「文章の構成・編集」(66%)が最も多く、次いで「疑問点の解決」(59%)、「新しいアイデア・戦略の創出」(48%)と続きました。また、「プログラミングのコード作成・編集」や「画像・音声・動画の作成」という上級者も一定数いました。
生成AI利用者の約3分の2が生成AIに満足
生成AI利用者の中の約3分の2にあたる68%(「とても満足している」(8%)+「満足している」(60%))が「生成AIに満足している」と回答。不満があると答えたのは7%(「とても不満がある」(1%)+「不満がある」(6%))で、1割未満に留まりました。生成AIの活用は概ね期待どおり、または、それ以上の成果を得られていると言えるでしょう。
生成AI利用者の約3割が業務上の相談相手として上司・同僚より生成AIを優先
続いて、①生産性 ②新しいアイデアや解決策の提案能力 ③業務上の相談相手、の3つの観点から生成AIと人間のどちらに優位性があると思うか質問したところ、①の生産性については、71%が「生成AIの方がより高い生産性を発揮できる」と回答した一方で、②の新しいアイデアや解決策の提案能力は「生成AIの方が優れている」と回答した方が29%に留まりました。
なお、③の「業務上の相談相手」については「生成AIの方が適している」と回答した方が27%と、約3割の方が業務上の相談相手として上司や同僚より生成AIを優先していることが分かりました。
最後に、生成AIのおすすめの使い方や今後期待していることについて質問したところ、以下の回答がありました。
▼おすすめの使い方 回答例(一部抜粋)
・Excelでやりたいことを文章で書くと、関数やマクロを作成してくれる。
・英訳しやすい日本語で指示をするとアウトプットの精度が上がる。
・イメージ画像の作成。ロケやスタジオによる撮影の手間が削減できる。
▼今後期待していること 回答例(一部抜粋)
・回答内容の出所が表示される。
・時間指定で作業をしてくれる。
・作業を撮影した動画を読み込むと同じ作業をしてくれる。
・人事評価など、人間関係に軋轢を生むものを人間の代わりにやってくれる。
・自分の個性を付加できるようになる。
調査概要
調査内容:「生成AIのビジネス活用状況」
調査対象:ハイクラス人材(平均年収1,197万円、平均年齢47.3歳/2024年1月現在)
調査方法:インターネット調査
調査期間:2024年1月23日~1月31日
有効回答数:769名
出典元:株式会社プロフェッショナルバンク
※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。
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