Z世代の音声メディア利用率は約3割 ラジオやポッドキャストを"ながら視聴"で【僕と私と調査】

Z世代の音声メディア利用率は約3割 ラジオやポッドキャストを"ながら視聴"で【僕と私と調査】

僕と私と株式会社は、株式会社ニッポン放送と共同で全国のZ世代を対象に、ラジオやポッドキャストなどの音声メディアに関する意識調査を実施し、その結果を公開しました。


Z世代の28.0%が音声メディアを月に数回以上利用している

Z世代6,295人を対象にラジオやポッドキャスト等の「音楽以外の音声メディア」をどのくらい利用しているかを聞いたところ、全体の28.0%が月に数回以上利用している結果に。

利用頻度では、「ほぼ毎日」がもっとも多く6.4%。次いで、「週2、3回程度」「週に1回程度」がそれぞれ6.1%という結果となり、利用者のなかでも頻度にバラつきが見られました。

一方で、約半数のZ世代が「音声メディアを利用したことがない」と回答しました。

Z世代の2大音声メディアは「ラジオ」と「ポッドキャスト」

次に、音声メディアを利用すると回答したZ世代を対象によく視聴するものを聞いたところ、もっとも高かったのはラジオで48.2%。次にポッドキャストで33.5%となり、この2つのメディアが多くの支持を集めていることがわかりました。

音声メディアを使用するきっかけはSpotifyなどの「アプリ」

続いて、音楽以外の音声メディアを聴き始めたきっかけを聞いたところ、「Spotify、Amazon Music、radikoなど、さまざまなアプリでも聴けるようになったから」がもっとも多く、44.3%にも昇りました。

スマホやアプリの登場によって、すぐにアクセスできるようになった環境の変化がZ世代への音声メディア普及の鍵だったことがうかがえます。

また「おうち時間が増えたから」が24.5%と、コロナ禍に青春時代を過ごしたZ世代ならではの理由もランクイン。そのほかに「好きなインフルエンサーやタレントが紹介・配信していたから(21.0%)」、「ながら聴きに丁度良いコンテンツを探していたから(16.0%)」など、Z世代の特徴ともリンクする理由が上位に入りました。

Z世代の41.4%が音声メディアを好む理由は「ながら視聴に良い」から

音声メディアを好む理由には、1位に「ながら視聴に良い(41.4%)」、2位に「暇つぶしに良い(35.7%)」、4位には「効率よく情報を得られる(21.3%)」が挙げられ、Z世代が重要視するとされる“タイパ”ともつながる選択肢が上位を占めました。

そのほか、「ここでしか聴けない人や内容の話がある(24.8%)」「TVや他のSNSでは聴けない裏話や本音を聴ける(17.8%)」「声だからこその温かみを感じる(10.8%)」など、音声メディアならではの距離感を挙げる回答も多く見られました。

音声メディアは就寝前や作業中など、リラックスタイムのお供に聴かれる

また、音声メディアを聴くタイミングのなかで、もっとも多いのが「就寝前」で28.3%、続く「趣味の作業をしながら」が25.0%との結果に。

“ながら視聴”のなかでもリラックスタイムのお供にされる傾向が高いものの、上位回答は拮抗しており、シーンやライフスタイルを問わない音声メディアの特徴がZ世代に支持される理由と言えるかもしれません。

音声メディアでも支持の高いコンテンツは「音楽」

音声メディアで聴いているコンテンツのジャンルを聞いたところ、1位は「音楽」で43.5%。知らない曲を偶然知る機会になったり、好きなパーソナリティーの紹介で新たな音楽と出会ったりという「偶然性」を求めていると想像できます。

2位以降は「芸人(27.1%)」「バラエティ(24.0%)」「アイドル(23.5%)」と続き、Z世代のどんな趣味嗜好にも合った多彩なコンテンツが提供されていることも音声メディアの魅力と言えるでしょう。

Z世代は視聴したい番組があるときだけラジオを視聴する

また、音声メディアの代表であるラジオと、テレビやYouTubeなどの動画コンテンツを視聴する頻度について聞いた結果、ラジオは他のコンテンツと比べて、定期的に聴かれる割合は少ないことがわかりました。

一方で動画コンテンツは常習性が高く、リアルタイムで視聴される割合も高いという結果が得られました。特にYouTubeなどの動画アプリは78.0%が「定期的に見聞きしている番組がある」と回答

ラジオは「視聴したい番組がある時だけ視聴している」ことが他メディアと比較した場合の特徴として挙げられ、コンテンツの中身や話題性も重要な指標となっていることがうかがえます。

ラジオで訴求された商品・サービスにはZ世代の過半数が反応する

最後に、ラジオを聴いたあとの行動や体験について聞いたところ、番組や広告で紹介された商品・サービス名については「記憶に残りやすい(61.8%)」「興味を持つ(63.5%)」「検索する(57.3%)」「購入・利用する(52.3%)」の項目に対して、過半数が「度々ある」「たまにある」と回答しました。

また、「SNSでつぶやく(49.4%)」「友達に紹介する(49.4%)」も過半数に迫る勢いで、Z世代マーケティングにおける音声メディアの活用が期待できそうです。

調査概要

調査名:ラジオやポッドキャスト等音声メディアに関する調査
対象条件:全国のZ世代(15~27歳)男女
調査期間:2024年1月15~22日
調査方法:インターネットを利用したアンケート
調査有効回答数:1,200名

出典元:僕と私と株式会社

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000101.000071963.html

※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連するキーワード


マーケティング Z世代

関連する投稿


ライブ配信から商品購入に至った視聴者は3割超!ライブ配信は「楽しむもの」から「売る手段」へ着実に進化【PRIZMA調査】

ライブ配信から商品購入に至った視聴者は3割超!ライブ配信は「楽しむもの」から「売る手段」へ着実に進化【PRIZMA調査】

株式会社PRIZMAは、企業のマーケティング・PR担当者と、ライブ配信を視聴したことのある10代~60代の一般視聴者を対象に、「ライブ配信を活用したリアルタイムマーケティングに関する調査」を実施し、結果を公開しました。


世界のマーケティング責任者の71%が今後3年間、生成AIに年間1,000万ドル超を投資する計画【BCG調査】

世界のマーケティング責任者の71%が今後3年間、生成AIに年間1,000万ドル超を投資する計画【BCG調査】

ボストン コンサルティング グループ(BCG)は、アジア、欧州、北米におけるさまざまな業界の最高マーケティング責任者(CMO) を対象に、生成AIに関する調査を2023年、2024年に続いて実施し、その結果に基づくレポート「How CMOs Are Scaling GenAI in Turbulent Times」を発表しました。


買い物にAIを活用するZ世代は約3割!Adyen、買い物および決済体験における消費者と小売企業に関する2025年度調査結果を発表

買い物にAIを活用するZ世代は約3割!Adyen、買い物および決済体験における消費者と小売企業に関する2025年度調査結果を発表

Adyenは、顧客の決済体験と企業のテクノロジー投資に関する年次調査「リテールレポート 2025」を発表しました。


TikTok Shop、3社に1社は導入意欲あり!「運用体制の構築」と「コスト」が導入の鍵に【テテマーチ調査】

TikTok Shop、3社に1社は導入意欲あり!「運用体制の構築」と「コスト」が導入の鍵に【テテマーチ調査】

テテマーチ株式会社は、同社が運営するサキダチラボにて、国内の小売業および直販メーカーを対象に「TikTok Shopの認知・導入意向に関するアンケート調査」を実施し、結果を公開しました。


PLAN-Bマーケティングパートナーズ、AI Overviews導入前後のCTR変動を定量分析した最新調査レポートを公開

PLAN-Bマーケティングパートナーズ、AI Overviews導入前後のCTR変動を定量分析した最新調査レポートを公開

株式会社PLAN-Bマーケティングパートナーズは、AI Overviews (Google検索結果に表示されるAIによる要約)の表示に伴うクリック率(CTR)の変動を業界別・サイト別に明らかにするため、「AI Overviewsによる各業界サイトのCTRへの影響調査」を実施し、その結果を公開しました。


最新の投稿


【2025年7月7日週】注目のマーケティングセミナー・勉強会・イベント情報まとめ

【2025年7月7日週】注目のマーケティングセミナー・勉強会・イベント情報まとめ

編集部がピックアップしたマーケティングセミナー・勉強会・イベントを一覧化してお届けします。


ライブ配信から商品購入に至った視聴者は3割超!ライブ配信は「楽しむもの」から「売る手段」へ着実に進化【PRIZMA調査】

ライブ配信から商品購入に至った視聴者は3割超!ライブ配信は「楽しむもの」から「売る手段」へ着実に進化【PRIZMA調査】

株式会社PRIZMAは、企業のマーケティング・PR担当者と、ライブ配信を視聴したことのある10代~60代の一般視聴者を対象に、「ライブ配信を活用したリアルタイムマーケティングに関する調査」を実施し、結果を公開しました。


みんなの注目キーワードは?週間検索トレンドランキング(2025/06/02〜2025/06/08)

みんなの注目キーワードは?週間検索トレンドランキング(2025/06/02〜2025/06/08)

ヴァリューズのWeb行動ログ分析ツール「Dockpit(ドックピット)」をもとに、週次の検索急上昇ワードランキングを作成し、トレンドになっているキーワードを取り上げます。


世界のマーケティング責任者の71%が今後3年間、生成AIに年間1,000万ドル超を投資する計画【BCG調査】

世界のマーケティング責任者の71%が今後3年間、生成AIに年間1,000万ドル超を投資する計画【BCG調査】

ボストン コンサルティング グループ(BCG)は、アジア、欧州、北米におけるさまざまな業界の最高マーケティング責任者(CMO) を対象に、生成AIに関する調査を2023年、2024年に続いて実施し、その結果に基づくレポート「How CMOs Are Scaling GenAI in Turbulent Times」を発表しました。


中国におけるキャラクターコンテンツ愛好者実態調査

中国におけるキャラクターコンテンツ愛好者実態調査

中国国内でも盛況なキャラクターコンテンツ市場。本資料では、どのようなキャラクターコンテンツが好まれているのか、派生商品やイベントなどの人気動向などにも注目し、中国におけるキャラクターコンテンツ愛好者の実態について行った定量・定性調査の結果をまとめました。 グッズの購入実態やコラボ商品・イベントへの意向なども聴取したことで、中国人キャラクターコンテンツ愛好者において受容度が高いコラボ施策も把握可能となっています。<br>※本資料は記事末尾のフォームから無料でダウンロードいただけます。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

アクセスランキング


>>総合人気ランキング

ページトップへ