店舗(飲食店・美容室・病院など)を探すとき、最もよく使う手段
調査の結果、店舗を探す際に利用する手段として「口コミサイト(58.0%)」を抑え、「Googleマップ」と「Google検索」が同数(60.2%)でトップとなりました。
従来の口コミサイト以上にGoogleマップが、検索手段の当たり前になっている実態が伺える一方、「SNS(26.7%)」や「インフルエンサー(10.2%)」は比較的割合が低く、話題性や発見のきっかけとしては活用されるものの、意思決定の段階では地図検索やレビューの方が重視されていると考えられる結果になりました。
Googleマップは位置情報と連動しているため、利用者が店舗の場所や営業時間、評判を即座に把握できる点が大きな強みとなっています。今後はさらに単なるweb検索ではなく、よりローカルに紐づいた検索手段が重要視されるのではないでしょうか。
最近1年以内に『Googleマップで見つけた店舗に行った』経験
過去1年以内に「Googleマップで見つけた店舗に実際に訪れたことがある」と回答した人は3人に2人以上(64.5%)にのぼり、2人に1人(54.0%)は「複数回訪問している」と回答しました。
これは、Googleマップが単なる地図アプリにとどまらず、来店を促す集客メディアとして機能していることを示していると考えられます。また、「探したことはあるが来店には至っていない」人も21.6%存在しており、店舗情報が不十分・魅力に欠ける場合には、来店に結びつかないことも考えられます。
対して、「一切ない」と答えた人は13.6%と少数にとどまり、多くのユーザーがGoogleマップを経由して来店を経験していることがわかりました。
店舗を探すためにGoogleマップを見る際に重視する情報
Googleマップで店舗情報を確認する際に、生活者が最も重視しているのは「星の数(評価)」で59.3%と最多となり、次いで「口コミの内容や件数(55.6%)」、「写真(外観・内観・料理など)(50.0%)」が続く結果となりました。
これらから評価・口コミ・写真という三大要素が、店舗選びにおける信頼性を与えるために重要であることが判明。また、「地図上の表示順位(29.5%)」も一定数重要視されており、検索結果の上位表示が来店動機の一要因となっていることがわかります。
なお、「Googleマップは見ない」と回答した人は全体の9.1%にとどまり、9割以上のユーザーがマップ情報を店舗選びの参考にしていることも判明しました。
Googleマップで、情報が少ない・口コミがない店舗を見たときの行動
Googleマップ上で「情報が少ない」「口コミがない」店舗を見かけた場合、生活者の約2人に1人(43.3%)が「他サイトで追加情報を探す」と回答し、約5人に1人(18.9%)は「行くのをやめる/他の店を探す」と回答しました。十分な情報がないことで生活者が意思決定に時間を要しているなど、店舗側としては機会損失に繋がってしまっている実態が明らかとなりました。
情報が充実している店舗の印象
情報が充実している店舗の印象は「安心感があり、第一候補にしやすい(40.9%)」が最も多くの回答を集めました。
情報の充実は生活者にポジティブな印象を与え、来店意欲を高める効果があることが判明。特に評価が高く口コミ返信があり、写真が豊富な店舗は信頼性が高まり、競合店との差別化要因となっていると考えられます。
調査概要
調査日:2025年05月15日
調査手法:インターネット調査
調査対象:1年以内にインターネットを使って店舗検索(ジャンル問わず)を行った20~50代の男女(首都圏)
サンプル数:550名
出典元:株式会社ニュートラルワークス
※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。
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