オルグロー、AI Overviewに関する利用実態調査結果を公開

オルグロー、AI Overviewに関する利用実態調査結果を公開

オルグロー株式会社は、新たな検索体験を提供するAI Overviewのユーザー動向を深く理解するため、国内在住の男女を対象にアンケートを実施し、結果を公開しました。


AI Overviewの認知・利用経験

・AI Overviewの存在を知っており、実際に見た/利用した経験があるのは全体の24.5%。年代別では10代が最も高く43.0%、年代が上がるにつれて低下する傾向が見られました。

・「機能の存在は知っているが見た/利用したことはない」が21.8%、「存在は知らなかったがAIらしき要約を見たことがある」が10.8%で、何らかの形でAIによる要約に触れた可能性のある人は半数を超えています。

・一方で、「存在も知らず、見たこともない」という層も42.9%存在し、特に50代以上でその割合が高くなっています。


「はい、機能の存在を知っており、実際に見たことがある/利用したことがある。」(以下「認知・利用層」)と回答したのは24.5%(245人)。
「はい、機能の存在は知っているが、実際に見たことはない/利用したことはない。」(以下「認知・未利用層」)は21.8%(218人)。

「いいえ、機能の存在は知らなかったが、検索結果などでAIによるものらしき要約や回答を見たことはある(それがAIだとは認識していなかった)。」(以下「AIとは認識せず閲覧層」)は10.8%(108人)。

これら3つの層を合わせると、何らかの形でAI Overviewに接触または認知しているのは57.1%となります。一方で、「いいえ、機能の存在も知らなかったし、検索結果などでAIによるものらしき要約や回答を見たこともない。」という層も42.9%(429人)存在しました。

10代が最も高く43.0%が「見たことがある/利用したことがある」と回答。20代(32.0%)、30代(30.5%)と続き、年代が上がるにつれて低下し、60代以上では11.0%となりました。

「機能の存在も知らなかったし、見たこともない」割合は、年代が上がるほど高くなり、60代以上では57.0%となりました。

AI Overviewの閲覧頻度

※ Q1の認知・利用層(245人)、AIとは認識せず閲覧層(108人)の合計353人が対象。

AI Overviewが表示された場合、「ほぼいつも読む」が26.63%、「内容によって時々読む」が50.71%と、表示されれば読む層が77%以上を占めます。

AI Overviewの利用項目

AI Overviewが表示された際、最も利用された項目は「AIが生成した要約の本文を読む」(59.77%)。次いで「引用元/参照元のウェブサイトへのリンクをクリック」(28.33%)、「『他の質問』や『関連する質問』として表示された、フォローアップの質問をクリックしたことがある」(22.10%)と続きました。

AI Overviewの行動喚起

AI Overviewをきっかけとした行動では、「AIが生成した要約の本文を読む」(53.54%)が最多となりQ3(AI Overviewの利用項目に関する質問)の結果と整合しています。次いで「表示された情報源(ウェブサイト)を訪れ、さらに詳しい情報を読む」(27.76%)。

AI Overviewの有用性

※ Q1の認知・利用層(245人)、認知・未利用層(218人)、AIとは認識せず閲覧層(108人)の合計571人が対象。

AI Overviewが「非常に役立つと思う」(14.36%)、「ある程度役立つと思う」(52.54%)を合わせると66.9%が有用性を感じています。

AI Overviewの信頼性

信頼性については、「非常に信頼できる」(5.43%)、「ある程度信頼できる」(44.13%)を合わせて約半数が信頼できると回答しました。

AI検索に関する懸念点

最も多い懸念点は「情報が本当に正確なのかどうか」(47.64%)。次いで「情報源がどこなのか不明確な場合があること」(36.43%)、「AIの判断によって内容が偏っている可能性があること」(34.33%)。

AI Overviewの信頼性評価が低い層ほど、「情報が本当に正確なのか」「情報源が不明確」といった懸念を抱く割合が高くなっています。

生成AIツールの利用状況

ChatGPTなどの生成AIツールを「頻繁に利用している」のは5.7%、「時々利用している」のは16.0%。10代、20代で利用経験(試したことがある以上)の割合が高くなっています。

生成AIツールを「頻繁に利用している」層は、AI Overviewの有用性を「非常に役立つ」と評価する割合が60.8%と極めて高く、信頼性についても「非常に信頼できる」が37.3%、「ある程度信頼できる」が47.1%と高い評価をしています。

クロス集計

AI Overviewの情報の信頼性× AI検索に関する懸念点

AI Overviewの情報を「非常に信頼できると感じる」層でも、「情報が本当に正確なのかどうか」(54.8%)、「情報源がどこなのか不明確な場合があること」(35.5%)、「AIの判断によって内容が偏っている可能性があること」(38.7%)といった懸念を抱いています。

「あまり信頼できないと感じる」層では、「情報が本当に正確なのかどうか」(41.8%)の懸念は他層と比較してやや低いものの、「要約だけを見てしまい、元の詳しい情報源を見なくなること」(41.8%)という懸念が顕著に高い結果となりました。

「全く信頼できないと感じる」層では、「情報が本当に正確なのか」(50.0%)、「AIの判断によって内容が偏っている」(41.7%)といった懸念を抱く割合が高くなりました。

「まだよくわからない」層は、「特に懸念や不安はない」が46.7%と非常に高く、他の懸念項目はいずれも低い。これは、まだ評価軸が定まっていないためと考えられます。

全体的に「情報の正確性」「情報源の不明確さ」「内容の偏り」が主要な懸念点。信頼度が高い層でもこれらの懸念は存在しており、AI生成情報に対する根本的な課題意識がうかがえます。「あまり信頼できない」層は、要約による情報取得の浅薄化を特に懸念している点が特徴的です。

ChatGPTなど生成AIツールの利用状況 × AI Overviewの信頼性評価

生成AIツールを「頻繁に利用している」層は、AI Overviewの信頼性について「非常に信頼できると感じる」が37.3%、「ある程度信頼できると感じる」が47.1%と、合わせて84.4%が信頼性を高く評価しています。

「時々利用している」層でも、「非常に信頼できる」(4.3%)、「ある程度信頼できる」(61.4%)と、計65.7%が信頼性を評価しました。

「試したことはあるが、現在はほとんど利用していない」層では、信頼性の肯定評価は計43.1%(非常に信頼できる2.1%、ある程度信頼できる41.0%)まで低下し、「あまり信頼できない」(19.4%)、「全く信頼できない」(2.8%)といった否定的な評価が増える結果となりました。

「利用したことはないが、興味はある」層では、信頼性の肯定評価は計45.3%(非常に信頼できる2.2%、ある程度信頼できる43.1%)。

「利用したことはなく、あまり興味もない」層では、信頼性の肯定評価は計24.2%(ある程度信頼できる24.2%)と最も低く、「どちらともいえない」(36.4%)、「まだよくわからない」(22.2%)の割合が高くなっています。

生成AIツールの利用頻度が高いほど、AI Overviewの信頼性も高く評価する傾向があります。頻繁利用層はAIの能力と限界を理解した上で信頼を置いている可能性があり、一方で、生成AIに関心がない層は、AI Overviewの信頼性に対しても懐疑的、または判断を保留しています。

調査概要

● 調査名: AI Overviewに関する利用実態調査
● 調査目的: Google検索結果に表示されるAI生成の要約機能(AI Overview)および関連するAI技術に対するユーザーの認知度、利用状況、評価、懸念点を明らかにすること
● 調査期間: 2025年5月15日
● 調査対象: 日本国内に住む15歳~99歳の男女
● 有効回答数: 1000名(男性500名、女性500名)
● 調査方法: インターネット調査
● 調査委託先: アイブリッジ株式会社

出典元:オルグロー株式会社

LLMOへの関心・取り組み状況に関する市場調査レポート | SEM Plus

https://white-link.com/sem-plus/llmo-survey/

調査名 Webサイトの運用に関するアンケート 調査目的 Webサイト運営担当者を対象に、LLMO(大規模言語モ

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引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000101.000046391.html

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