ハロウィーンを夏に楽しむ「サマーウィーン」がアメリカで人気に 夏ならではの商品も登場 | 海外トレンドに見るビジネスの種(2025年8月)

ハロウィーンを夏に楽しむ「サマーウィーン」がアメリカで人気に 夏ならではの商品も登場 | 海外トレンドに見るビジネスの種(2025年8月)

海外からやってくるトレンドが多い中、現地メディアの記事に日々目を通すのはなかなか難しいもの。そこでマナミナでは、海外メディアの情報をもとに世界のトレンドをピックアップしてご紹介します。今回は、夏のハロウィーン「サマーウィーン」について取り上げます。アメリカで人気が拡大しているサマーウィーンとは一体どのようなトレンドなのか、またどのような商品が展開されているのか見ていきます。


ハロウィーンを夏に先取り!サマーウィーンとは?

夏の時期にハロウィーンを楽しむ「サマーウィーン」がアメリカを中心にトレンドになっています。ハロウィーンの季節を単に先取りするだけではなく、夏ならではの楽しみ方を融合させたものとしてSNS上で話題となり、昨年から人気が拡大しました。

2025年の夏も流行は続いていると言われており、店舗には早くもハロウィーングッズが並び、SNS上でもサマーウィーンパーティの様子が投稿されるなど、引き続き盛り上がりを見せています。

プールに浮かぶおばけ

元々「サマーウィーン」という言葉は、ディズニーチャンネル発のアニメ番組『怪奇ゾーン グラビティフォールズ』で生み出されたものでした。

2012年10月に放映された「サマーウィーンの恐怖」というエピソードで、街の住人がハロウィーンを好きなあまり年に2回ハロウィーンを祝っているという設定のもと、6月22日のサマーウィーンの日に起きるハプニングを描いたものでした。

現在トレンドになっているサマーウィーンは、6月22日に限定しているわけではなく、6月初め〜ハロウィーンの季節になるまでの夏の間に楽しまれています。

TikTokやInstagramの投稿が流行のきっかけに

サマーウィーンという言葉自体は2012年にアニメで使われていたものの、2024年になるまでは現在のようなトレンドの形には至っていませんでした。2024年にTikTokやInstagramでサマーウィーンの動画投稿が広がったことがトレンドのきっかけと言われています。動画では、サマーウィーンをテーマにしたパーティの様子やデコレーションやお菓子作りのアイディア、サマーウィーンアイテムの購入品紹介の内容が投稿されています。

現在TikTokでは、#summerweenのタグ付けで19.6万以上の投稿があがっていることから、SNS上で一大ブームとなっていることがうかがえます(2025年8月時点)。

ハロウィーンとはひと味違う?サマーウィーン商品の数々

スイカで顔のパーツをくりぬいたジャックオーランタン

サマーウィーンは、ハロウィーンに夏の要素を掛け合わせた楽しみ方が特徴となっています。代表的なものに、カボチャの代わりにスイカやパイナップルを顔の形にくりぬいて作るジャックオーランタン(ジャックオーメロンとも呼ばれている)があります。

また雑貨やデコレーション用品にも、夏の要素を取り入れたアイテムが多数登場しています。

米ディスカウントストアMarshallsのサマーウィーン商品ラインナップ

米スーパーマーケットWalmart米ディスカウントストアMarshallsでは、夏の間にすでにハロウィーン商品が店頭に並んでおり、中にはサマーウィーンに特化した商品も取り扱っています。

例えば、浮き輪でドリンクを飲んでいるゴーストや、アイスクリームが頭に乗ったガイコツといったような置き物やキャンドルが展開されています。また、ジャックオーランタンの顔がプリントされているビーチボールや、棺桶の形をしたドリンククーラーなど、プールに浮かべて使えるようなアイテムも販売されています。

伝統的なハロウィーンのモチーフを踏襲しつつ、自由でポップな夏の要素を掛け合わせることで、新たなジャンルとしてのサマーウィーン商品が生み出されています。

米フレグランスショップBath & Body Worksのサマーウィーンコレクション

その他にも、米フレグランスショップBath & Body Worksでは、サマーウィーンコレクションが7月から発売されています。吸血鬼、フランケンシュタイン、ゴーストなどをテーマにしたハンドソープ、フレグランスミスト、キャンドルなどを展開しています。加えてキャンドルホルダー、靴下、トートバッグなどの雑貨も販売しているとのことです。

このようにサマーウィーンのトレンドに応える形で、サマーウィーンをテーマにした商品の展開が進んでいます。

サマーウィーンが人々を惹きつける理由は?

ハロウィーン、感謝祭、クリスマスのように共通のイベントが立て続けにある秋冬に対して、そのようなイベントが比較的少ない夏の時期。イベントが恋しくなる季節だからこそ、サマーウィーンは夏の新たな楽しみとして人々に受け入れられているのだと考えられます。

夏のBBQやプール遊びにハロウィーンというテーマ性を加えることで、非日常的な体験の要素をプラスできることも、人気を集めている理由と言えるでしょう。

SNSでシェアして真似したくなるようなキャッチーな話題性があることも、トレンドを拡大する要因となっています。

昨年から人気に火がついたサマーウィーン。現在はアメリカを中心としたトレンドですが、いずれは日本にも派生し毎年恒例のイベントとして定着する日が来るかもしれません。

【参考】
https://www.goodmorningamerica.com/shop/story/summerween-2025-halloween-decorations-122454311
https://www.goodmorningamerica.com/shop/story/summerween-decorations-2024-111591594
https://www.usatoday.com/story/money/retail/2024/08/07/summerween-retailers-embrace-early-halloween/74652189007/
https://www.walmart.com/search?q=%22summerween%22&catId=4044
https://www.bbwinc.com/media/newsroom/bath-body-works-kicks-off-spooky-season-with-viral-summerween-collection

この記事のライター

大学ではポルトガル語と言語学を学び、常に様々な外国文化や言語に興味がありました。
海外情報に関する記事を通じて、何かヒントに繋がる新たな視点や面白い発見をお届けできればと思います。

関連するキーワード


海外トレンド

関連する投稿


中国「ダイエット・エコノミー2.0」 〜「体重管理年」を経て爆発する最新トレンドと消費の行方

中国「ダイエット・エコノミー2.0」 〜「体重管理年」を経て爆発する最新トレンドと消費の行方

2026年の中国では、ダイエット・エコノミーが劇的な二次進化を遂げています。2024年に始動した政府主導の「体重管理年」プロジェクトを経て、国民の意識はダイエットから全天候型のライフスタイルへと進化しています。本記事では、春節後の爆発的な需要を背景に、タイパを重視した「機能性食品のスナック化」や、小紅書(RED)等のコンテンツECが牽引する最新の消費トレンドを詳説。変容する中国若年層の心理を読み解き、日本企業が中国の巨大な健康市場を攻略するためのヒントを提示します。


中国で大ブームのアイロンビーズ。大人もハマる、その魅力は?

中国で大ブームのアイロンビーズ。大人もハマる、その魅力は?

中国でアイロンビーズのブームが巻き起こっています。一見すると子供向けの遊びに思えますが、今や若者や大人が楽しむ趣味になっており、2025年の “不思議な趣味”ランキングのTop10に入るほどです。この記事では、アイロンビーズにはどのような魅力があり、人々にどのように楽しまれているのかを紹介します。


「スネイル・メール・クラブ」が再燃させるアナログの価値。デジタルネイティブが文通に惹かれる理由とは? | 海外トレンドに見るビジネスの種(2026年3月)

「スネイル・メール・クラブ」が再燃させるアナログの価値。デジタルネイティブが文通に惹かれる理由とは? | 海外トレンドに見るビジネスの種(2026年3月)

海外からやってくるトレンドが多い中、現地メディアの記事に日々目を通すのはなかなか難しいもの。そこでマナミナでは、海外メディアの情報をもとに世界のトレンドをピックアップしてご紹介します。今回は、アナログな趣味としてアメリカのZ世代やミレニアル世代を中心にブームとなっている文通コミュニティ「スネイル・メール・クラブ」について取り上げます。その楽しみ方はペンパル同士の手紙交換にとどまらず、クリエイターが毎月作品を届けるサブスクリプション型へと進化を遂げています。デジタル時代の今、なぜ「不便な郵便」が新たなビジネスの種となっているのかを紐解きます。


中国の若者が「自愛」に目覚める、そのトレンドは?

中国の若者が「自愛」に目覚める、そのトレンドは?

2025年11月、SNS上で発信された投稿に載せられた「愛你老己 (アイ・ニー・ラオ・ジー)」というフレーズが中国の若者たちの間に広がり始めました。自分自身へ大切にしているよと呼びかける、短いながらも現代の若者の価値観を反映したこの言葉は、彼らの生活や消費行動にどのような影響を与えているのでしょうか。この記事では 、「愛你老己」という言葉が生まれた背景やそれに伴い生まれた消費トレンドを紹介します。


中国で注目される新しい消費行動「理感共生」を読み解く

中国で注目される新しい消費行動「理感共生」を読み解く

昼食代には迷う一方で、推し活には即決します。中国の若者に広がる「理感共生」は、節約と熱狂が同時に成立する新しい消費合理性です。本稿はこの概念を手がかりに、なぜ日常支出には極端に慎重でありながら、体験や感情価値には大胆に投資するのかを分析。将来不安や長期志向、補償的コントロールといった社会や心理的背景を整理し、この行動が中国の消費市場とマーケティング競争の軸をいかに変えつつあるのかを探ります。


最新の投稿


サイバーエージェント、クリエイティブ精鋭組織「リードクリエイティブセンター NEW GREEN」を設立

サイバーエージェント、クリエイティブ精鋭組織「リードクリエイティブセンター NEW GREEN」を設立

株式会社サイバーエージェントは、同社内のトップクリエイターが集結したクリエイティブ組織「リードクリエイティブセンター NEW GREEN」を新設したことを発表しました。


推し活層の遠征費は1回平均約5.9万円!最多は年2〜3回、交通費が最大コストに【Oshicoco調査】

推し活層の遠征費は1回平均約5.9万円!最多は年2〜3回、交通費が最大コストに【Oshicoco調査】

株式会社Oshicocoは、『推し活における遠征』に関するアンケートを実施し、結果を公開しました。


ADKマーケティング・ソリューションズ、Global IP Power Survey 2026 Reportを発表

ADKマーケティング・ソリューションズ、Global IP Power Survey 2026 Reportを発表

株式会社ADKマーケティング・ソリューションズは、ADKエモーションズと共に日本・北米・中国・タイ・インドネシアの5市場、約23,000人を対象とした作品・キャラクター(IP)に関する大規模調査を実施し、「Global IP Power Survey 2026 Report」を作成、公開しました。


調査結果のランディングページ(リサーチのデータベース)|現場のユーザーリサーチ全集

調査結果のランディングページ(リサーチのデータベース)|現場のユーザーリサーチ全集

リサーチャーの菅原大介さんが、ユーザーリサーチの運営で成果を上げるアウトプットについて解説する「現場のユーザーリサーチ全集」。今回は調査結果のランディングページ(リサーチのデータベース)について寄稿いただきました。※本記事は菅原さんの書籍『ユーザーリサーチのすべて』(マイナビ出版)と連動した内容を掲載しています。


【無料レポート】タイの最新ペット市場〜猫シフトとプレミアム化

【無料レポート】タイの最新ペット市場〜猫シフトとプレミアム化

タイのペット市場では今、都市部を中心に犬を上回る勢いで「猫シフト」が進行しています。マンション暮らしに適しているからという実利的な理由が想像されますが、実際には「日々の癒やし」や「家族としてのつながり」といった感情面が主な飼育動機であることがデータから見えてきました。こうした背景から、インフレ下でもペット関連の支出は削られにくい傾向がうかがえます。 本レポートでは、ペットへの愛情を起点とした「お金の使い方」の実態を、独自のアンケートデータと共にお届けします。TikTok等のSNSをきっかけとした「共感が最後の一押しとなる」購買プロセスについても掘り下げています。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

ページトップへ