AI活用マーケターの60%が業務効率化を実現、55%が自身の市場価値向上を認識【Amplitude調査】

AI活用マーケターの60%が業務効率化を実現、55%が自身の市場価値向上を認識【Amplitude調査】

Amplitude, Inc.は、国内のマーケターを対象に実施した「AI活用実態調査」を実施し、その結果を発表しました。


AIによる時短実現は「週1~3時間程度短縮」が最多(41.6%)、業務効率化にも大きな差

業務時間の削減についてAI活用者に聞いたところ、週「1~3時間程度」が41.6%で最も多く、次いで「3~7時間程度(21.2%)」、「1時間未満(14.0%)」と続きました。

また現在の業務が効率的であると思うかを聞いたところ、AI活用者では48.8%が効率的と回答した一方、AI非活用者では25.6%と23.2ポイントもの差が生じています。

そして、AI活用者の過半数がAIツールは自分のマーケティングチームに良い影響をもたらすと考えています。

31.6%は「チーム全体のパフォーマンスが向上すると思う」と回答し、26.8%は「チームメンバー間の成績の差が縮まると思う」と回答。AIを活用しているマーケターは個人の変化だけでなく、チーム全体の生産性や成果の向上も実感している結果になりました。

AI活用者ほど市場価値や収入に自信。AIは「仕事を奪う」から「仕事を創る」存在へ

マーケターの市場価値や収入の変化に対する質問には、AI活用者の55.2%が「大幅に向上すると思う」「ある程度向上すると思う」と回答したのに対し、AI非活用者は21.2%にとどまり、約2.6倍の差がでる結果となりました。

加えて、AIツールを活用できないマーケターの将来的な市場価値について聞いたところ、AI活用者の70%が「(価値が)下がると思う」と答えました。この結果は、多くのマーケターがAIツールをキャリアの成功に欠かせないリソースと捉え始めていることを示しています。

調査結果で特に注目すべきは、AI活用者と非活用者のAIツールに対する認識や姿勢の違いです。AI活用者の44.4%がAIを「パートナー」として認識しているのに対して、非活用者ではわずか11.2%であり、実際にAIツールを使う経験がその価値の認識につながっていることがわかります。

一方で、32%の非活用者が「AIツールには期待と不安の両方を感じる」と答えており、17.2%のAI活用者を大きく上回ります。非活用者は、AIに興味を持ちながらも、依然として慎重な姿勢を保っていることがうかがえます。

そして、このパートナーシップは確実な成果を生んでいます。AI活用者の半数以上が、過去1年で最も成果のあった業務において、40%以上AIツールを利用したと回答しており、AIとの協働が業務効率化と業務内容の質の両面で、大きな向上につながっていることが明らかになりました。

一方、非活用者ではAIに対して慎重ながらも前向きな姿勢を示しており、 過半数(55.6%)はマーケティング業務におけるAIの必要性を認識しています。また、非活用者の23.6%がAIツールについて「わからない」と回答しており、AI活用の促進には適切なサポートや学習機会が必要となります。

AI活用業務TOP3は「リサーチ」「データ分析」「コンテンツ作成」

AI活用業務の上位3分野は「リサーチ業務」(36.4%)、「データ分析業務」(34.0%)、「ビジネスコンテンツ作成」(33.6%)であることが判明しました。

そしてAIツールを実際に使って実感した変化としては、「効率化の向上(44.8%)」「質の向上(36.8%)」「アイデアが増えた(30.0%)」という具体的な成果を実感していることがわかりました。

さらに、72%のAI活用者がAIツールは将来的にマーケターにとって必要になると考えており、同様に答えた非活用者28.8%に対して大きな認識の差が見られます。

AIを主に補助的なツールと捉える非活用者に比べ、日々の業務にAIを取り入れているマーケターは、将来的な必要性をより強く認識していることがわかります。

AIの信頼性には慎重で監視を望む声が大きい:安全性や倫理面が依然として課題

AIツールに、キャンペーンの運用や管理などを「完全に任せられると思う」と回答したマーケターは、AI活用者で9.6%、非活用者で2.4%にとどまりました。

一方で、55.2%のAI活用者と28.8%の非活用者は、「任せたいが、チェックを行う体制は必要だと思う」と回答しています。AIツールに全幅の信頼を寄せることは難しいものの、適切な安全策があれば、AIツールを実務に効果的に取り入れられると考えるマーケターが多いことを示しています。

業務におけるAI利用への懸念については、両者の間に大きな差は見られませんでした。最も多かった回答は「情報漏洩やセキュリティのリスク」で、AI活用者の26%、非活用者の18.8%が挙げています。次いで多かったのは、「著作権や倫理的な問題」(AI活用者16.0%、非活用者10.0%)でした。

こうした結果から、安心してAIを導入できる環境づくりと、明確な利用ガイドラインの策定が、今後の活用促進に不可欠であると考えられます。

調査概要

調査名:マーケターのAI活用実態調査
調査期間:2025年7月7日~2025年7月13日
調査対象:日本国内のマーケティング業務従事者500名(AI活用者250名、非活用者250名)
調査方法:インターネット調査

出典元:Amplitude, Inc.

引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000048.000048450.html

※詳細については出典元の企業にお問い合わせください。

\Googleでマナミナをフォロー!/

この記事のライター

マナミナは" まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン "。
市場の動向や消費者の気持ちをデータを調査して伝えます。

編集部は、メディア出身者やデータ分析プロジェクト経験者、マーケティングコンサルタント、広告代理店出身者まで、様々なバックグラウンドのメンバーが集まりました。イメージは「仲の良いパートナー会社の人」。難しいことも簡単に、「みんながまなべる」メディアをめざして、日々情報を発信しています。

関連するキーワード


マーケティング AI

関連する投稿


ヴァリューズ、消費者行動データをもとにAIがデータ抽出から分析・マーケ戦略策定・レポート作成まで実行する「Dockpit AIエージェント」を提供開始

ヴァリューズ、消費者行動データをもとにAIがデータ抽出から分析・マーケ戦略策定・レポート作成まで実行する「Dockpit AIエージェント」を提供開始

インターネット行動ログ分析によるマーケティング調査・コンサルティングサービスを提供する株式会社ヴァリューズは、国内最大規模250万人のWeb行動ログデータを基盤としたマーケティングリサーチエンジン「Dockpit(ドックピット)」の新機能として、AIが市場分析から仮説構築、レポート作成までを自律的にサポートする「Dockpit AIエージェント」の提供を開始いたしました。


AIっぽくても信頼低下は1割、約半数は『問い合わせ意欲が低下』【TWOSTONE&Sons調査】

AIっぽくても信頼低下は1割、約半数は『問い合わせ意欲が低下』【TWOSTONE&Sons調査】

株式会社TWOSTONE&Sonsは、BtoB商材の比較検討・発注業務に携わる担当者を対象に、コンテンツのAIっぽさに関する意識調査を実施し、結果を公開しました。


AI検索時代の購買導線、AIで知りSNSや検索で確認 AI利用者の57.2%が購入経験【TaTap調査】

AI検索時代の購買導線、AIで知りSNSや検索で確認 AI利用者の57.2%が購入経験【TaTap調査】

株式会社TaTapは、全国20〜49歳の男女を対象に、AI検索の利用実態と、AIで知った商品をどこで確かめているかを調査し、結果を公開しました。


【無料レポート】2026年上半期SEOトレンド振り返り|コンテンツマーケティング最新動向レポート(2026年7月)

【無料レポート】2026年上半期SEOトレンド振り返り|コンテンツマーケティング最新動向レポート(2026年7月)

「AIによる概要」の連携や複数回のアップデートなど、2026年上半期のSEO領域には変化がありました。また生成AI利用は約1.6倍に伸長し、最多のChatGPTを追う形でGeminiも15.1%へ拡大するなど、ユーザーの選択肢の多様化が進んでいます。WebマーケターやSEO担当者必見の2026年上半期概要です。※本レポートは記事のフォームから無料でDLできます。また、レポートをDLしていただいた方には特典もご用意しております。


展示会で上映する動画の長さ、最多は『1分~2分未満』【アルファノート調査】

展示会で上映する動画の長さ、最多は『1分~2分未満』【アルファノート調査】

アルファノート株式会社では、展示会に動画を活用している営業企画・マーケティング担当者を対象に、展示会における動画活用の実態調査を実施し、結果を公開しました。


ページトップへ