「PB(プラントベース)」と呼ばれる、植物由来の原料を使って動物性食品を代替するなど、植物由来の選択を重視する「植物性食」のライフスタイル。
このPB嗜好は近年、健康や環境配慮、動物福祉に対する意識の高まりから世界中で変化しており、食品業界の中でも大きく拡大しています。中でも米国市場は成長が著しく、2017年に39億ドルだった市場規模は、2024年には128億4000万ドルを記録した程です。
すでに都市部のスーパーマーケットではPB食品専用の棚が設けられたり、外食チェーンがPBメニューを導入したり、米国での潮流は日本の食品・外食市場にも影響を与えています。例えば、訪日外国人による需要の高まりなどを背景に、日本でもPB対応のメニューが増加していますし、観光庁の試算によると2023年の訪日米国人に占めるヴィーガンやベジタリアンの割合は4.1%との結果が出ています。
今後のインバウンド対策を考えた時、PB食のニーズへどう答えるかということも大きな課題となりそうです。
レポートの目次
◼ 調査目的・背景
➤ 調査目的・背景
➤ 植物性食品・プラントベースとは
◼ 調査概要
➤ 調査概要
➤ 本調査の分析軸について
◼ 調査結果
➤ サマリ
➤ 回答者プロフィール
➤ 結果詳細・食事実態編
➤ 結果詳細・海外旅行時における食事ニーズ編
➤ 結果詳細・日本のインバウンド対応編
➤ 訪日旅行者個票
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植物性食品・プラントベース(PB)とは
「プラントベース(PB)」とは、「Plant(植物)」と「Based(由来)」を組み合わせて作られた言葉です。
植物由来の原料を使って動物性食品を代替するなど、植物由来の選択を重視するライフスタイルを表します。
原材料が100%、もしくはほぼ植物由来の食品は「プラントベースフード」とされており、植物由来のものを積極的に取り入れ、日常的にPB食を摂食する層として、「完全菜食主義」のヴィーガン、「肉類・魚類を食べない食生活の総称」のベジタリアン、「基本はPB中心だが、状況に応じて少量の肉や魚も取り入れる」フレキシタリアンなどがあります。
食事実態編:食事メニュー
アンケートによると、普段喫食する食事メニューとしては、アメリカン>メキシカン>中華料理の順で選ばれています。
これは、米国内の大手チェーンやレストランでよく取り扱われ、国民に広く浸透しているメニューカテゴリが上位に並んだ結果と見られます。
日本料理は男女ともに30代の喫食率が高く、ヴィーガンからは、アメリカ料理・タイ料理と並び一番選ばれているのがわかります。
フレキシタリアンはヴィーガン、ベジタリアンより回答率が高く、喫食するメニューの幅も広いとの結果に。
海外旅行時における食事ニーズ編:海外旅行の目的
アジア圏在住旅行者のアジアへの旅行目的として、文化体験>夜景>リラクゼーション・ショッピング・アウトドア体験の順で多く選ばれており、「食を楽しむ」「酒を飲む・購入する」といったグルメ目的はそれぞれ約15%と少ないことがわかります。
一方で、欧米豪州在住旅行者のアジアへの旅行目的は、リラクゼーション>伝統文化・景観を楽しむ>ショッピングの順で多く、「食を楽しむ」ことを目的とする欧米豪州在住旅行者の割合は、アジア圏在住旅行者の約1.7倍と多いことがわかりました。
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