高まる健康意識!中国サプリメント市場が需給共に拡大中

高まる健康意識!中国サプリメント市場が需給共に拡大中

2024年、中国では65歳以上の高齢層が2.3億人を突破し、高齢化がますます加速しています。さらに健康意識の高まりや生活の質を追求する動きが重なる中、高まってきた需要の一つがサプリメントです。この記事では、サプリメントの市場動向と注目製品を紹介します。


サプリメントとは?市場動向と共に解説

サプリメントは、中国では一般的に「保健食品」などと呼ばれています。《中華人民共和国食品安全法解釈》によれば、保健食品とは、健康効果を持つまたはビタミンやミネラルなどの栄養物質の補充を目的とした食品を指します。身体機能を調節する作用を持ちますが、疾病を治療することが目的ではなく、人体に急性・亜急性・慢性的な危害を及ぼすこともありません。
サプリメントおよび保健食品の市場について、中商産業研究院の《2025-2030年中国保健食品深度分析及び発展見通し研究予測レポート》によると、2024年の中国養生保健食品市場規模は前年比6.9%増加の2308億元に達し、2025年には2446億元に達することが予想されています。
高齢化の加速や健康意識の高まりによって、保健食品の消費者層は高齢者だけでなく全年齢層にまで拡大しました。その浸透率は45歳以上が比較的高くいずれも20%を超えている一方で、24歳以下の浸透率も19%に達しています。

中商情報網のデータをもとにヴァリューズが作成

ターゲット層が拡大したことで消費者のニーズの幅も広がり、サプリメント市場は多様化すると共に競争が高度化しています。

2025年上半期の注目サプリメント

成長を続けるサプリメント市場ですが、北京中健天行医薬の調べによれば、2025年上半期に売上を伸ばしたサプリメントおよび保健食品は、「心血管・脳血管」「カルシウム・骨関節」「腸内環境」などに特化した製品です。この三種類の保健食品について、その特徴と代表製品を紹介します。

増産傾向の心血管・脳血管改善サプリメント

北京中健天行医薬によると心血管・脳血管関連の製品は前年同期比37.4%増加しており、高齢化による予防優先の健康意識が広まっています。特に「クリルオイル」と「アスタキサンチン」(抗酸化作用)を組み合わせた製品が細分市場のトップを占めており、成長率は340%となっているほか、中高年層のリピート購入率は42%に達しています。
「クリルオイル」の原料は南極の-1.8℃の海域に生息するオキアミで、オメガ3脂肪酸・「アスタキサンチン」・リン脂質が主成分です。脳機能・肝機能・抗メタボなどに有効で、特に「アスタキサンチン」はビタミンEの550倍もの抗酸化力を持っています。

当該分野の代表製品は“厚璞堂”の「クリルオイル」です。この製品は、妊婦や中高年、リハビリ中の患者といった特殊なニーズを持った層に向けて設計されているのが特徴です。
主要成分である「アスタキサンチン」によって血管内の自由基が排除されて細胞の老化も緩和されるため、とりわけ中高年の心血管・脳血管の病気予防に適しています。
また、厚璞堂は生産過程において-56℃の超低温抽出技術を採用しており、有効成分をしっかりと閉じ込めることが可能になっています。

カルシウム・骨関節の改善サプリメントはシルバー経済にも影響

北京中健天行医薬によるとカルシウム・骨関節関連の製品はそれぞれ前年同期比34.9%、29.7%と増加しており、シルバー経済の市場において不可欠な基盤となっています。
液体カルシウムによって嚥下の難しさが解決されたことで、高齢のユーザーのリピート購入率が38%に達しました。また産後の女性のニーズが25%成長しており、「カルシウム+ビタミンD+ビタミンK2」の複合型製品が40%増加しました。

当該分野の代表的なブランドはアメリカ発のヘルスケアブランド“Pdnaxi”です。このブランドの製品は、関節サプリの主要成分であるグルコサミンの有効成分量が業界平均の15-21%を大幅に上回る40.81%に達しています。
最大の特徴は、DNA超分子精製技術の採用や多くの栄養成分を配合することで、「炎症反応の抑制」「損傷した軟骨の修復」「骨格の強化」「局部的な微小循環の改善」という四つの核心的なニーズを満たしたことです。これによって、従来製品のニーズ対応が基礎栄養補充に留まっていたのに対して全方位のケアを実現しました。
消費者のフィードバックでは、服用後4-6週間で8-9割のユーザーが諸症状の改善を実感しており、当該製品のリピート購入率は98.7%に達しています。

急成長のプロバイオティクス市場における腸内環境改善サプリメント

華経産業研究院の《2025-2031年中国プロバイオティクス業界発展全景観測及び投資方向研究レポート》によると、2024年に中国プロバイオティクス市場規模は1348.9億元に達しました。
北京中健天行医薬によると腸内環境関連の製品は前年同期比23%増加しています。Z世代の若年層の消費が42%を占めるほか、「火鍋のお供」「徹夜のお供」といった特定場面に特化した製品が急増しています。
またSwisseなどグローバルブランドの市場占有率が38%から25%に低下し、中国国内の企業が「高活性菌株+コスパの良さ」によって優位に立ちました。

当該分野の代表製品は、国内企業“卓岳”のプロバイオティクス(善玉菌)です。一包あたり2000億の善玉菌が含まれており、36種類の善玉菌と11種類のプレバイオティクス(善玉菌のエサ)という黄金比率や豊富な食物繊維によってより多くの腸内環境のニーズをカバーしています。
また砂糖無添加、デンプン無添加、香料無添加であることから、胃腸が弱い消費者や母親となった女性も安心して飲むことができます。
生産技術面では三層のフリーズドライ包埋法によって、善玉菌の高活性状態を保ったまま服用することが可能になっています。さらに同規格の輸入品に比べて半額に近い価格となっており、コスパが良い製品であると言えます。

まとめ

この記事では、サプリメントおよび保健食品の市場と注目製品について紹介しました。
現在の市場は消費者層の拡大と共に成長し、多様な効果や高度な新技術を有した製品が登場しています。
今後もさらなる成長が見込まれるサプリメント市場において、どのようなニーズや製品が生まれてくるのかが注目されます。

参考URL

2025年中国保健食品产业链图谱及投资布局分析(附产业链全景图)
https://m.baidu.com/bh/m/detail/ar_9177363831787309733
2025年保健食品行业全解析:从定义到监管,明晰健康消费脉络
https://m.baidu.com/bh/m/detail/ar_9735956343355996330
从关注度到行业规模,解码2025年保健品行业数据密码
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1838253442773766561&wfr=spider&for=pc
2025上半年保健食品TOP品类厮杀:谁站在了增长顶端?
https://m.baidu.com/bh/m/detail/ar_10248947344731799160
クリルオイルとは?
https://www.krill-oil.jp/about/
磷虾油哪个品牌效果佳且安全可靠?2025磷虾油前十名榜单,不同适用人群对比分析
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1843758370647780626&wfr=spi
氨糖软骨素买哪个牌子好一点?2025五大热门品牌排行榜权威测评
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1843139549430167556&wfr=spider&for=pc
2025年中国益生菌行业深度研究报告:市场需求预测及投资风险
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1833596550015945718&wfr=spider&for=pc
益生菌性价比排行:这五款闭眼入,省下的钱够买半年量
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1835525872880567292&wfr=spider&for=pc

この記事のライター

早稲田大学大学院在学中。中国文学を学んでいます。

関連する投稿


中国自動車市場は新時代へ~中古車取引量急増で新車販売数に肩を並べる

中国自動車市場は新時代へ~中古車取引量急増で新車販売数に肩を並べる

2026年、中国の自動車市場は歴史的なターニングポイントを迎えました。2026年7月のデータによると、新車と中古車の取引比率が初めて1:1に達しました。この構造的変化の背景にはどのような要因が隠されているのでしょうか。そして、この変化は業界エコシステムの再構築にどのような可能性をもたらすのでしょうか。さらに、中国の中古車市場が直面する新たな機会、課題、そして取り組むべきテーマとは何なのか、この全く新しい領域についてレポートをします。


中国乳製品市場が健康ニーズと共に拡大中

中国乳製品市場が健康ニーズと共に拡大中

中国では、冷蔵牛乳やチーズ、バターなどはもちろん、日本では馴染みのない、常温保存が可能で半年以上鮮度を保つロングライフの牛乳やヨーグルトも親しまれています。基礎的な栄養補給が目的だった乳製品は、消費者のニーズに伴ってより高い付加価値が求められるようになりました。この記事では、現在の中国乳製品市場のトレンドを紹介します。


【無料レポート】タイ消費者のリアル〜美容家電・住宅設備・家具編

【無料レポート】タイ消費者のリアル〜美容家電・住宅設備・家具編

成⻑を続けるタイの消費市場。しかし、⽇本から⾒えるのはマクロ統計や店頭の⾵景までで、消費者が家の中で実際に何を使い、何にこだわって暮らしているかは⾒えにくいのが実情です 。本レポートでは、美容家電・キッチン・家具の3 領域にフォーカスし、2 つのアンケートと投稿写真の分析により、タイの暮らしの実態を調査しました。※本レポートは記事のフォームから無料でダウンロードできます。


中国で抹茶が若者を中心に人気拡大。その魅力は?

中国で抹茶が若者を中心に人気拡大。その魅力は?

近年、中国の抹茶人気が高まっています。抹茶飲料だけでなく、アイス、ジェラート、チョコ、ラテ、お酒など数えきれないほどの抹茶商品が登場しており、「万物皆可抹茶(なんでも抹茶味にできる)」という言葉ができるほどです。この記事では、このような抹茶人気の背景にある要因を紹介します。


中国の犬猫3000万匹がシニア期へ、進化するペット終活最新事情

中国の犬猫3000万匹がシニア期へ、進化するペット終活最新事情

今、中国ではペットの老いが大きなテーマになっています。たくさんの犬や猫がシニア期を迎え、ペット業界もかわいがるだけのフェーズから、最期まで寄り添うケアへと変わってきました。ペット保険、フードと健康管理、そしてペット葬儀。広がり続けるこの市場で、今最も注目されている変化をレポートします。


最新の投稿


中国自動車市場は新時代へ~中古車取引量急増で新車販売数に肩を並べる

中国自動車市場は新時代へ~中古車取引量急増で新車販売数に肩を並べる

2026年、中国の自動車市場は歴史的なターニングポイントを迎えました。2026年7月のデータによると、新車と中古車の取引比率が初めて1:1に達しました。この構造的変化の背景にはどのような要因が隠されているのでしょうか。そして、この変化は業界エコシステムの再構築にどのような可能性をもたらすのでしょうか。さらに、中国の中古車市場が直面する新たな機会、課題、そして取り組むべきテーマとは何なのか、この全く新しい領域についてレポートをします。


中国乳製品市場が健康ニーズと共に拡大中

中国乳製品市場が健康ニーズと共に拡大中

中国では、冷蔵牛乳やチーズ、バターなどはもちろん、日本では馴染みのない、常温保存が可能で半年以上鮮度を保つロングライフの牛乳やヨーグルトも親しまれています。基礎的な栄養補給が目的だった乳製品は、消費者のニーズに伴ってより高い付加価値が求められるようになりました。この記事では、現在の中国乳製品市場のトレンドを紹介します。


ブランドらしさをどう再現?スターバックスが追求する「さりげないテクノロジー」

ブランドらしさをどう再現?スターバックスが追求する「さりげないテクノロジー」

2017年にはロイヤルティプログラムの「Starbucks Rewards」を開始。2019年には一部の店舗から、モバイルオーダー&ペイのサービスを開始するなど、店舗でのブランド体験をデジタルの世界へと拡張し、顧客にとって新たな体験価値を提供すべく、DXの取り組みを進めてきたスターバックス コーヒー ジャパン。同社で、顧客起点のデジタル戦略の企画から実装までを担ってきたのが、濱野努氏だ。“スタバらしさ”を体現する、デジタル体験はいかにして設計されているのか。ヴァリューズの岩村大輝が話を聞いた。


シュークリームが再注目の理由。プチ贅沢ニーズを捉えるブランドとは

シュークリームが再注目の理由。プチ贅沢ニーズを捉えるブランドとは

近年、コンビニや専門店でシュークリームの商品展開が活発になっています。定番のカスタードシューに加え、クリーム増量、新食感、季節限定フレーバー、コラボ商品など、各社がさまざまな切り口で新商品を打ち出しています。では、シュークリームへの関心は実際にどのように高まっているのでしょうか。本記事では、検索データから注目ブランドや関心層を整理し、長く選ばれ続ける背景を考察します。


データと感性の「橋渡し」が顧客起点のDXを加速させる 花王のDXがブレない理由

データと感性の「橋渡し」が顧客起点のDXを加速させる 花王のDXがブレない理由

デジタル化の進展により膨大なデータが得られるようになった現代。しかし、高度なデータ分析が必ずしも顧客理解やビジネスの成果に直結するとは限らない。データ活用のROIに多くの企業が苦悩する中、花王はなぜ「顧客起点」の軸をブレさせずにデジタル変革を推進できるのか。30年にわたりシステム開発とマーケティングの現場の融合に挑んできた同社の佐藤満紀氏に、ヴァリューズ ゼネラルマネジャーの岩村大輝が聞いた。


競合も、業界も、トレンドもわかる、マーケターのためのリサーチエンジン Dockpit 無料登録はこちら

ページトップへ